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最終更新日:2025年12月10日
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食塩の摂取量が1日1グラム増えると、血圧は10年間でおよそ6mm/Hg上昇します。
中年期に高血圧の人は、血管性認知症のリスクが10倍になるというデータもあります。
いま健康状態に問題がなくても、普段から塩分を控えることで高血圧を予防しましょう。
とはいえ、塩分控えめの食事は味気ないというイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、神戸市立医療センター西市民病院栄養管理室協力のもと、病院で提供している献立の中で特に好評なものを家庭で作りやすいレシピにアレンジしました。
日本人の食塩摂取目標量は1日あたり、男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満。
1日の目標量をふまえて、1食あたりの食塩相当量2.5グラム以下の献立を紹介します。
献立紹介にあわせて、おいしくて満足感のあるままでも取り組める減塩のコツを紹介します。
うま味には、塩味を引き立てる効果があります。だしを使う、仕上げにかつお節を振りかける、味付けに塩昆布を使うなどしてみましょう。うま味を取り入れると、塩分量が少なくてもおいしく食べられます。
≪参考レシピ≫
酸味にも塩味を強める効果があります。
味付けに酢やレモン汁などを活用すると塩分控えめでもおいしく仕上がります。
≪参考レシピ≫
カレー粉や唐辛子などのスパイスや生姜、にんにく、ねぎなどの香味野菜を料理のアクセントに使いましょう。香辛料を使用することで、うす味でも味がぼやけないので調味料を減らしてもおいしいです。
≪参考レシピ≫
揚げ物は油のうま味とコクで塩分少なめでもおいしく食べられます。
マヨネーズやバターは油分は少し多めですが、塩分は少なめ。
カロリーとのバランスを考えながら上手に取り入れましょう。
≪参考レシピ≫
牛乳のコクやうま味を活かすことで塩分控えめでもおいしく食べられます。
クリーム煮にしたり、汁物に牛乳をプラスするなどして取り入れてみましょう。
≪参考レシピ≫
味付けが同じでも食べる量が少なければ塩分量は少なくなります。
できるだけ汁物は1日1杯にしましょう。
うす味にする工夫を取り入れつつ、飲む汁の量を減らすのもひとつの方法です。
汁が少なくても具沢山にすれば、満足感がありますよ。
ドレッシングに含まれる塩分量はさまざま。選び方次第で食塩摂取量は大きく変わります。
ただし、塩分カットに適したドレッシングはカロリーが高いものが多いので注意が必要です。
商品の栄養成分表示を確認しましょう。
ドレッシングの選び方
いま使っている調味料を減塩タイプに変えるだけで簡単に減塩できます。
塩分カット率や味はそれぞれの商品で違うのでお好みのものを見つけてください。
ただし、いくら減塩タイプでも使いすぎには要注意です。
料理の仕上げに塩こしょうで味をととのえたり、下味に塩こしょうを使っていますか?
味を見てプラスするのはOKですが、いつもなんとなく使っているならやめてみましょう。
などちょっとした工夫で食塩摂取量を減らしましょう。
減塩では、調味料をしっかり計ることが大切です。
指、中指、ひとさし指の3本でつまみます。
0.5~1.2グラム程度

親指とひとさし指の2本でつまみます。
0.1~0.8グラム程度

小さじ1杯は5ミリリットル、大さじ1杯は15ミリリットルです。
山盛りにすくってから、へらや別の計量スプーンの柄などで表面をすりきりにします。
2分の1杯の場合は、すりきりに計ってから、へらなどで半量を取り除きます。


液体の場合はぎりぎりこぼれないところまで入れます。
表面張力で液面が少し盛り上がった状態になります。
スプーンの底が丸いので、2分の1杯の場合は、スプーンの深さの3分の2くらいまで入れます。


外食やお惣菜は塩分が多いイメージがありますが、工夫次第で減塩できます。
たまの外食は好きに食べるというのでもOKですが、少し意識してみましょう。
加工食品には、栄養成分表示として商品のパッケージに食塩相当量が記載されています。
迷ったら食塩相当量が少ないものを選んでみましょう。

野菜や果物に含まれるカリウムは食塩に含まれるナトリウムを排出する働きがあります。
カリウムは水に溶けやすいので生野菜やスープがおすすめ。
なお、腎臓に疾患をお持ちの人はカリウムの摂取を制限される場合があります。かかりつけ医の指示に従ってください。
メインはお惣菜でも副菜は手作りで減塩&野菜を摂取。
例えばお寿司(食塩3.1グラム)に組み合わせるなら…
ほうれん草と玉ねぎの牛乳みそ汁(食塩0.8g)
市販のカップみそ汁と比較すると1.2グラム減塩できます。
蒸しなすのとろろかけ(食塩0.4g、野菜100g)
なすはレンジで調理しているのでカリウムが損なわれません。