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臨時会見 2026年6月12日

最終更新日:2026年6月12日

ページID:85484

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  • 北区道場町山林におけるクマの出没を受けて


会見資料はこちら(PDF:1,673KB)
 

北区道場町山林におけるクマの出没を受けて

司会:

 それでは、ただいまより市長臨時会見を始めたいと思います。
 市長、よろしくお願いいたします。

久元市長:

 神戸市内でツキノワグマの存在が初めて明確に確認されましたので、現在の対応状況、これまでの対応、今後の方針につきまして御説明を申し上げます。

 既に、資料をサービスの中に発行しているところですけども、昨日、6月11日16時57分に神戸市近くの道場の山林でツキノワグマが確認をされました。これは、後でまたカメラについて説明いたしますけれども、有害鳥獣の捕獲のために設置しているセンサーカメラのすぐそばで成獣と見られるクマの写真が撮影をされたということです。この状況につきましては、プレスリリースをさせていただくとともに、周辺の住民にも注意喚起をしております。

 近隣の(幼稚園、)小中学校、5校あります。北神戸中学校、道場小学校、鹿の子台小学校、長尾小学校、それから道場幼稚園がありますけれども、現在のところ、臨時休校などの措置は実施をしておりません。当然のことながら、クマが出没をしたという情報については、学校などを通じまして、また独自に(市の)プレスリリースを(配信ツールを用いて各学校園から)保護者向けに配布をし、情報共有をしております。

 神戸市が取ってきた対応ですけれども、神戸市は山の中に監視カメラを多数設置するということを行ってきました。2018年からセンサーカメラによる監視カメラを設置して、監視を行ってきたということです。その大きな理由は、ニホンジカ対策です。以前に御説明したかもしれませんが、六甲山にとにかくニホンジカを入れないと。ニホンジカは北のほうからずっと生息域を拡大してきています。もしも六甲山にニホンジカが侵入をする、これが繁殖をするということになると、取り返しがつかないことになる。恐らく永久に駆除できないというのが専門家の意見です。

 ニホンジカが多数繁殖することによって、全国的に多くの地域で深刻な被害が発生しています。例えば、ニホンジカは特定の植物を食べるということで、そこが裸地化をすると。この裸地化がどんどん広がっていって、幾つかの地域ではそれが崖崩れや土砂の崩壊、大雨が降ると、それが土石流になって流れる。災害の原因にもなっている地域があります。

 それから、ニホンジカはヤマビルなどを媒介するということで、登山客、ハイカーなど、つまり観光面でもシカが侵入すると影響が出てくる。生態系に影響を与えるし、観光面でも影響があるということで、神戸市はとにかく六甲山にニホンジカを入れないと、そういう方針の基にセンサーカメラを設置してきました。

 2018年からスタートいたしまして、順次増やしてきたわけです。そういう中で、このニホンジカ対策のカメラがツキノワグマの監視にも有効であるという認識は当初から持っておりました。そういう中で、神戸市の近辺でツキノワグマの発見が何件か起きています。これが赤で示したエリアです。三田市が3件、それから宝塚市内が1件ということで、いずれも、ここは神戸市の市境ですけれども、神戸市境からそんなに距離がないところで発見をされた。宝塚市は2024年の5月、三田市内では2024年に25年、有馬富士公園のパークセンター、あるいは加茂の栗園、あるいは加茂山第3公園、こういうところで発見をされたわけです。

 そこで、こういうような発見を受けまして、神戸市では、監視カメラを大幅に増設することといたしました。2024年度に100台のセンサーカメラを追加して、設置をするということとしたわけです。

 このカメラは、大部分がAIシステムを搭載した、かなり精度、性能が高いものです。このAIカメラによりまして、映った動物がツキノワグマなのか、シカなのか、タヌキなのか、アライグマなのかということが分かる、そういうカメラです。

 このカメラは、このエリア、今回ツキノワグマが撮影された三田・宝塚近接、ここに90台、それから、道場地区に19台。ここは西宮地区ですけど、これは神戸市外で西宮市ですけれども、これは神戸市の負担で設置をしています22台。それから五社・唐櫃地区が20台。それから、六甲山系に近い谷上・六甲山地区が40台。それから、鈴蘭台の北西になるわけですが、藍那地区が19台。山系としては六甲山系から離れていますが、丹生山の地区に15台。それから、三木・三田の近接地域に10台。藍那地区に19台、鵯越地区に14台設置をしています。このうち藍那地区と鵯越地区は、まだこれはAIが搭載されていないので、できるだけ早くAIを搭載したカメラに切り替えていきたいというふうに考えています。

 もう一つは、有害鳥獣捕獲用カメラという別の種類のカメラ、これを50台設置しておりまして、これが紫色で囲ったところ、こういうところに有害鳥獣(捕獲)用のカメラを設置しているわけです。このカメラの中の1台で、この有害鳥獣(捕獲)用のカメラのほうで、今回ツキノワグマが確認できたということです。

 ここのエリアを少し拡大してみますと、ここが今、先ほど示したエリアで、ここではAI搭載をした監視用カメラが109台あります。さらに、有害鳥獣(捕獲)用監視カメラが3台あるんですけど、今回たまたまこの3台のうちの1台にツキノワグマが確認されたということです。このAIが搭載されたカメラについては、これはリアルタイムで確認ができますから、シカが確認できたとか、あるいはツキノワグマが確認できたということになれば、それが関係部署のほうに通知をされるということになるわけです。

 今回のツキノワグマの発見を受けまして、先ほども申し上げましたように、当然のことながら、周知をする、万全の注意を払って外出していただきたいということを呼びかけるということを当然するわけですけれども、併せて、やはりカメラの監視だけではなくて、現地調査も行っております。

 神戸市は、兵庫県の県立(森林)動物研究センターから様々な知見をいただいております。また、神戸市は、鳥獣担当の担当課長以下の職員がいるわけですけれども、昨年の11月には、有害鳥獣にずっと携わってきた民間人材を、神戸市の鳥獣対策専門員として任用することといたしました。こういう職員も現地、彼がそうですね、彼がその職員ですけれども、現地に行って、この現場を確認する。その状況などを見ながら、例えばクマの足跡とか、クマが行動した痕跡がないかとか、そういうことも実際に現地に、この職員や、あるいはシカあるいはクマ対策に携わっている現地の皆さんと一緒に対応するというふうにしているところです。

 やはりクマを捕獲するということが重要で、捕獲わな、専用のドラム缶のおりですよね、これを設置するためには、これは有害鳥獣捕獲の許可が要る。現在、兵庫県に一応申請をしておりまして、兵庫県の許可が下り次第、このドラム缶のおりを設置するという対応をしていこうと考えております。今後の対応ですけれども、先ほどの全体の地図を、センサーの地図を御覧いただきますと、かなりカバーできていっているわけですけれども、もう少しこのAIカメラについては、これは増設する必要があるのではないかというふうに考えております。

 特に心配なのは、観光地としては有馬温泉がそんなに程遠くないところにあります。この有馬温泉に突然ツキノワグマが、ほかの地域にもありますように、出現をするということは、非常にこれは大混乱を招くことになりますから、一応、この有馬温泉の近辺にもこういうふうに監視カメラを置いておりますけれども、この有馬温泉の近辺にもう少し増やすことができないか。他のエリアについても、専門家の意見、兵庫県の(森林)動物研究センターの意見を聞きながら増設を決めるというふうに思っております。

 それで、このツキノワグマについては、神戸市としては、これは神戸市に出現することはあり得るという考え方で、先ほど申し上げましたように、シカを想定した監視カメラを増設する。あるいは、フォーラムを開いて市民の皆さんに啓発をすると。注意を呼びかける。神戸にツキノワグマが現れたということで、これは、神戸に何でツキノワグマというようなことにならないように、これは想定をされていたというような事態であるということを市民の皆さんにもより理解してもらうように。そういう理解を求める努力ということも今後していきたいと思っております。

 クマと遭遇したときにどうするのかとか、あるいはクマを呼び寄せないためにどうするのかというのは、これは全国共通の話だと思います。これは、北海道、ヒグマとツキノワグマに対する対応というのは若干違うかもしれませんけれども、ツキノワグマが東北、北陸、また最近は東京近辺にもツキノワグマが出没をしていて、これは市街地に、八王子や昭島にも出没をしているということで、これは全国共通の対応であるかと思いますけれども、こういうような呼びかけを市民に対してより積極的に行っていきたいというふうに思っておりますので、報道機関の皆様方におかれましても御協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

 私からは以上です。


 

質疑応答

記者:

 先ほどのAIカメラの件なんですけども、有馬温泉周辺以外で、もう少し、どの辺りに設置するとか、台数等、大まかな数字でもあれば教えていただきたい。

久元市長:

 まだ大まかな数字はないと思いますけど、有馬温泉近辺以外にどんなところが今のところ考えられますか。まだこれは決定事項ではありません。想定されるところとして。
 どうぞ。

職員:

 市長のおっしゃったとおり、今から、まだ専門家と一緒に検討していく段階ではあるんですけれども、まず、クマという点において、やはり三田・宝塚近接地区が侵入の経路になってくると考えられますので、この辺りで数をもう少し増やす必要があるのかなというふうに考えております。

記者:

 基本的には、クマは、三田・宝塚の、いわゆる場所で言うと岡場あたりとか、道場から岡場を通じて六甲山という侵入ルートだと想定されているということでいいでしょうか。

久元市長:

 いや、六甲山に侵入するかどうかは分かりません。クマは六甲山知りませんからね。やはり出没、既に確認されているのはこういうエリアなんです。ですから、この辺から侵入してくる可能性が高いということで、もう少しこの空白部分、空白ではありませんけれども、こういうエリアに置くということもあるかもしれません。この辺が重点的に注意しなければいけないエリアであろうと思います。

記者:

 もう1点だけ、すいません。わなに関しても同じような場所を重点的に設置するという方向でいいんでしょうか。

職員:

 わなにつきましては、場所が急斜面であったらなかなか仕掛けられないとか、条件があるとは思うんですけれども、やはりここで発見されたというところもありますので、この地域を重点的に強化していきたいと考えています。

記者:

 捕獲わななんですが、一応、県の許可が要るということで、今申請ということなんですが、早ければいつぐらいに現場に設置できるといいますか、どれぐらいのめどで考えているのか。

職員:

 許可を出すのが県ということになりますので、通常であれば大体1週間ぐらいという流れなんですけども、かなり協力していただけるというところなので、早ければ、もうすぐにでも出てくるのかなと思っておりますし、もう数日中に出てくるかなと。

久元市長:

 これはちょっと悠長過ぎるね、1週間というのは。県は何してるんですか一体。それでは困ると思いますよ。やっぱり早急に、もう現にクマが出てるわけですから、早急に県と調整して許可を得るようにしてもらわないといけないと思います。

記者:

 最初の話にあったように、今回出没があったところの近くに学校があるというところなんですけど、今のところは、教育委員会のほうでは何か対策とか、何か動きがあるという予定は今のところはないんですか。

久元市長:

 いや、何もしてないというわけではなくて、当然、その学校と連絡を取って、小中学校、幼稚園については当然、警戒、周りを警戒している。それから登下校についての保護者への協力ということも当然行われるだろうと思います。ただ、休校の措置をすぐ取るかというのは、やはりいろいろな影響もあるし、保護者に対する負担ということも出てきますから、現時点においてはそこまでの措置を取る必要はないというふうに教育委員会は判断したということだと思います。

記者:

 もう1点だけ。これまでも神戸市のほうでは、クマは出ないものじゃなくて出るということを想定して、これまでいろいろ準備されてきて、いざ、実際にこうやって出たんですけども、改めて市民の方に、神戸で出るわけないというわけじゃないんだよということで、改めてどういう思いで今、注意を呼びかけたいか、もう一言いただいていいですか。

久元市長:

 思いということになりますと、やはりツキノワグマは出る可能性は高いというふうに、私も含めて神戸市は考えておりまして、これは2年前ですけれども「神戸にツキノワグマが現れる日」というフォーラムを開いたんですよ。これは、本当は現れてほしくないという思いを、願いを込めながらこれを開いたんですけども、残念なことに現れてしまったということだと思います。つまり、これは想定外ではないということです。

 神戸は六甲山系などの山がある、山の恵みを私たちは受けていますけれども、山があるということは、こういう野生生物が現に存在をしていて、野生生物からも私たちは恵みを受けていますけれども、同時にリスクもある。その最も典型的なものがツキノワグマです。ツキノワグマは神戸市内にはいなかったわけですけども、周りから既に相当いる、相当出没件数があると。あれは確認されたものが三田で3件、宝塚で1件。未確認の情報というのは芦屋市内でも、あるいは三田市内でも三木市内でも、未確認の情報というのはあるので、やはり神戸にツキノワグマが現れる可能性があるということは、現に現れたわけですから、特に神戸市の北区を中心に、山林に近いところ、あるいは山林に近いエリアに住んでおられる方には意識を持っていただきたいということだと思います。

 同時に、神戸市は、先ほどもありますように、かなりの監視体制を取っていますので、宇都宮の繁華街のように、突然、クマが現れる可能性は極めて低い、ああいうことが起きるのは。ですから、神戸市はこういう体制を取っていますから、やはり無用の心配ということはしていただくこともないのではないか。私どもは、さらに今回の情報、確認を基に、緊張感を持って監視体制の強化と対応に当たっていきますので、緊張感を持って冷静に対応していただくということを市民の皆さんにはお願いをしたいと思います。

記者:

 今回のクマの件なんですけれども、1頭のみの確認ということですが、ほかに例えば別の個体が出る可能性とかというのはどのぐらいあり得ると、今分かっている範囲ではどうなんでしょうか。

久元市長:

 あるだろうと思いますけど、どれぐらいと言われましても、私も含めてそれは誰も分からないですが、大事なことは、しっかりこういうカメラ、リアルタイムで情報が入る、AIでクマかシカかほかの動物か分かるようになっていますから、それが確認されたら迅速に対応することだと思います。

記者:

 それから、少し細かい点なんですけれども、市として、市内でクマが確認されたということは初めてという理解でよろしかったでしょうか。

久元市長:

 明確に確認されたのは初めてです。ただ、クマらしきものが現れたという情報はこれまでもありました。何か黒い物体、大きな黒い動物が動いていたという話もありましたし、それから、北区でも大きな動物の足跡があったという通報がありましたので、直ちに担当の職員が現地に行きましたら、これはハクビシンの足跡だったということが確認されました。未確認の情報はこれまでもありました。明確に確認されたのは今回が初めてだということです。

記者:

 最後に、わなの話で、県に許可が必要と。先ほどもありましたけれども、改めて、市長としては、県に対しては素早く対応していただくようなことをお願いしたいという理解でよろしかったでしょうか。

久元市長:

 県の有害鳥獣担当部局と神戸市の有害担当部局は非常に連携を密にして、スムーズに仕事が行われるというふうに思いますけれども、しかし、現にクマが出没しているのに、わなをかけるのに、我々はいつでもわなを用意できているわけです。それが、県がなかなか許可を出してくれないために、こういう不安な状態が続くということは極めて問題だと思いますから、そこは強く申入れをしたい。担当部局がしっかり行ってもらうことにします。

記者:

 地図でご説明いただいたと思うんですけれども、隣接地域を含めて、この赤丸で書かれている場所だと思うんですけど、2024年に初めて確認されたということなんでしょうか、周辺では。

久元市長:

 それはよく分かりません。これは三田と宝塚の話で、それはよく分かりません。

記者:

 神戸市にも山間地域がありますけれども、それでもクマが現れなかった事情というものは何かあったりするんですかね。

久元市長:

 それは分かりません。現れるか現れていないかは分からないわけですよ。ただ、現れたということをきちっと監視をして確認するシステムというのが必要で、神戸市は、恐らく全国の中でも最も充実した監視システムというのを間違いなく持っているので、それによって監視、確認するのができているということですから、これと、あとは目撃情報とか、あるいはそれを、目撃情報を基にした現地調査によってこれまで対応してきておりますから、これまで明確にクマが確認されたということはないと思います。今回が初めてだということは、これはかなりの確率で言えるのではないかというふうに思います。

―― 了 ――

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