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定例会見 2026年5月28日

最終更新日:2026年6月2日

ページID:85238

ここから本文です。


会見資料はこちら(PDF:3,066KB)

冒頭

司会:

 それでは、ただいまより5月2回目の定例会見を始めたいと思います。
 市長、よろしくお願いいたします。

久元市長:

 よろしくお願いいたします。今日お話を申し上げたい案件は、アライグマの被害対策を強化するということですけれども、その前にもう既に報じられているところですが、神戸市の北区の箱木家住宅の主屋が国宝に指定されることになりました。民家が国宝に指定されるというのは、全国で初めてのことです。現存する最古の民家とされております。5月22日の文化審議会におきまして、文部科学大臣に国宝として指定をすると、こういう答申が出されたわけで、指定される見込みとなりました。

 箱木千年家は、北区山田町衝原にあります。14世紀頃に建造された建物でありまして、現在51代目の当主の方が持っておられます。この箱木家の住宅と、それから姫路の住宅、旧古井家、併せて一緒に指定される見込みとなります。この指定に当たっては、神戸市の文化財当局と姫路市の文化財当局が平成30年頃から一緒に、同じ手法を使いながら調査を進めてきたということで、これは専門家同士の都市間連携という意味でも意義があるというふうに考えております。両市の文化財当局の職員の皆さん、また指導、助言に当たっていただきました専門家の研究者の先生方に対しましても、感謝を申し上げたいと思います。

 この箱木千年家は、都心からは少し離れたところにありますが、公共交通機関で行くことができます。神戸電鉄の箕谷駅です。箕谷には、地下鉄の北神線、三宮から地下鉄の北神線で谷上に出まして、谷上から1駅です。この箕谷から市バス111系統が出ておりまして、この111系統の終点から下車をして徒歩5分ぐらいのところにあります。ぜひ、これは今、個人所有ですので公開されているのは週末というふうに聞いておりますが、確認していただいた上で、多くの皆さんにこの箱木千年家を御覧いただきたいというふうに考えています。

アライグマ被害防止策の更なる強化

 それでは、用意をしておりましたアライグマの被害防止対策につきましてお答えを申し上げます。

 このアライグマは特定外来生物に指定されておりまして、様々な被害が出ております。いろいろな弊害もあります。御覧いただく写真では、スイカとかトウモロコシを食べる農作物の被害、それからダニや感染症などを運ぶ健康被害、それから家の中に侵入する、ふん尿による衛生被害ということ、それから、建物自身を傷つけるという建物の被害ということです。古い建物に侵入するということで、穴を空けるというような被害もあります。繁殖力が大変高いということで、雑食性であるということで、生態系にも影響が出ております。このアライグマの具体的な被害の事例が分かる動画がありますので、御覧いただければと思います。

 この動画は、京都府のある神社の屋根からこのアライグマが出てくるというわけです。これはセンサーカメラで撮影したもので、ここにアライグマが見えております。侵入をしてアライグマのすみかになってしまいますと、柱とか住宅に爪でひっかいたりして傷が残る。ふん尿などによる腐食の原因にもなるということで、それを防御していく取組が求められます。

 次の動画です。これはこの希少種、日本の固有種で、レッドリストにもランクされているセトウチサンショウウオを食べている。これぱっと食べているんですね。あまり気持ちのいいものではありません。こういう希少な生き物を食べるということで、これは生態系にも影響を与えることになります。

 これを減らしていかなければならないということで、これまでの取組といたしましては、左上の写真ですけれども、箱わなで捕獲をすると。これは大幅にこの箱わなの件数も増やしています。2024年に、これまで700基だったものを1,400基、倍増をいたしました。それから2025年には、これはジョブ型採用で、鳥獣対策専門員を配置いたしまして、専門的知見を活用した対策を講じております。

 真ん中の中央のところですけれども、これは大分前の取組ですが、鳥獣相談ダイヤルです。これは大分定着をしてきました。2025年から農作物の被害を軽減するために、侵入防止柵の設置補助を行いました。この右上ですけれども、ハンターの体験会、それから外来生物展示センター、ここにはアライグマの剝製も置いておりますという周知も行ってきているところです。

 アライグマの捕獲頭数ですけれども、ずっと増加傾向にありました。捕獲頭数は増加傾向にありましたけれども、去年はこれが下がりました。農作物の被害もかなりの額になっておりますが、去年は減少する見込みということになっております。しかし、この被害や鳥獣相談ダイヤルに関する問合せというのは依然として多い状況です。昨年度は701件、2024年度が1,077件ということで、相談件数は依然として多い状況にありまして、新たな対策ということを講じる必要があるというふうに考えております。

 その新たな対策としては、このKOBEアライグマバスターズというのを新たに募集したいと考えております。5名以上の市民団体、自治会とかNPO法人を想定しておりますけれども、これは初めての施策ですので、取りあえず5団体を募集すると。どういう活動をしていただくのかというと、市が箱わなとかセンサーカメラをこの活動場所に設置をしていただくように貸与をいたします、このKOBEアライグマバスターズの団体に対して貸与いたしまして、週1回以上見回りをしていただくと。

 そういう活動をしていただくわけですけれども、このKOBEアライグマバスターズに認定するためにですね、講習会を開催いたしまして、講習会では、鳥獣対策や関係法令の説明をするとともに、活動において気をつけるべき事項、それから、仕掛けのポイント、箱わなの仕掛け方法、こういう実技を学んでいただくことにしております。この団体に対しては、1頭捕獲するごとに3,000円の謝礼をしていただくということにいたします。

 この活動の流れですけれども、箱わなを設置して、ここに入ると、これを報告していただく。市に対して報告をしていただく。捕獲ができた場合には、処理、実際に処理とか運搬をするのは、農村地域については猟友会、市街地については事業者が担当しておりますので、そこに連絡をして、この処分をし、そういう猟友会と事業者が運搬をして処分する、こういう流れになります。

 同時に、KOBEアライグマバスターズ自身が捕獲をして処理をし、運搬をするという場合には、この3,000円を増額して8,500円の補助を行うというふうにしております。これによりまして、これまで猟友会の活動あるいは事業者の活動というのは、比較的限られたところに集中的に行ってきたわけですけれども、そういう、それ以外の地域についてもKOBEアライグマバスターズの皆さんの活動が期待できる。これまでカバーできていなかったエリアも含めて、アライグマの捕獲をすることができないかという取組です。

 これは一種の初めての取組ですから、まずは5団体でスタートいたしまして、これが非常に効果が上がるということであれば、これを広げていきたいというふうに考えております。

 それから、もう1つは、建物の中に侵入しないようにするということが大事です。アライグマのすみかになりやすい建築物というのは、大体これまでの経験で古い民家ですね。築50年以上の民家、それから、かやぶき屋根の民家。かやぶき屋根は、これは箱木家もかやぶき屋根ですから、非常に貴重な建造物ですね。そういうところにも入ってくる。

 それから、文化財ですね。神戸歴史遺産を含む文化財、こういうような建築物を補助の対象としておりまして、このいずれかの要件を満たすものを対象といたしまして、10万円あるいは実費のいずれか低い額を1件当たりの補助額として、内容は、侵入口を塞ぐ工事。古い建物が建っていますと、やはりこういうふうに隙間ができてくるので、この侵入口を塞ぐ工事、あるいは箱わなの設置が困難な場所での捕獲、こういうような内容の補助をしたいというふうに考えております。

 ふん尿とか、あるいは巣の除去ですね。それから消毒、こういうような原状復旧も対象にしたいというふうに考えております。

 こういうアライグマ被害のお困りの方については、鳥獣相談ダイヤル、これは設置いたしましてから大分になりますが、ここにお気軽に御相談をいただきたいというふうに考えております。

 私からの説明は以上です。

質疑応答(発表項目)

記者:

 まず、基本的に、県内のアライグマの件数とかがあるんですが、例えばエリア別にどこが多いとか、時期的にどのあたりの季節に多いとかですね。あとは最近の傾向といいますか、昔はこんなことはなかったけど最近は特にここに多いとか、ちょっとその前段といいますか、背景を教えていただきたいんですけども、今の状況といいますか。

久元市長:

 まず、昔はいなかったわけです。いつ頃持ち込まれたのかというのはよく分かりませんが、そんなに昔のことではありません。これはずっと増え続けてきたわけです。アライグマがずっと増え続けてきて、これは経年変化や、いろいろありますが、やはり鳥獣相談ダイヤルの件数で言うと、去年の数字では、一番多いのが西区の158件、垂水区が154件、北区が117件ですね。こういうところが多くなっています。一番少ないのは、中央区が14件、あとは灘区、兵庫区、東灘区、長田区あたり、この辺が少ないということです。郊外に多いということだろうというふうに思いますが、こういう都心部でも、件数は郊外ほど多くはありませんが、かなりの件数になっている。

 全体としては、ここのところ減少傾向に入ってきている。これは一概には言えないんですけど、神戸市はかなり力を入れてアライグマ対策をやってきまして、アライグマの捕獲件数は、市町村でトップなんですよ、神戸市は。本当に力を入れてある、これがじわりじわりと効果を出してきているのではないかというふうに思います。

記者:

 ありがとうございます。あと、アライグマに特化した取組ということでいいんでしょうか。だけではなくて。

久元市長:

 いえ、鳥獣相談ダイヤルはですね、多いのはイノシシ、それからアライグマ、それから、アライグマほど多くはありませんが、ハクビシンというのがありますし、最近では猿とかもありますね。それから、少数ながら鹿。これは鹿を絶対に六甲山に入れないということで、センサーカメラを六甲山の北側に置いておりますけれども、鹿も来ております。猿とか鹿もありますね。ツキノワグマはまだないです。

記者:

 今回募集をかけて、実際にその講習といいますか、実技もされて、登録して現場で活躍していただくということで、スケジュール感とすると、例えば今日募集開始で、最初の講座がいつぐらいで、現場にはいつぐらいに出ていただければいいかなというのが何かありますか。

職員:

 御質問の件で、まず、募集の開始につきましては、本日付で募集を開始させていただきたいというふうに考えておりまして、もうホームページにアップさせていただいておりますので、よろしくお願いします。

 応募がありましたら、随時もう講習を進めていきたいと思いますし、先ほど少し御質問でもありましたけれども、いつ出没が多いというところで言いますと、今ちょうど子育て時期というところもありまして、街にかなり出没が、どんどん、どんどんこれから増えていくと、夏にかけて増えていくというような時期でもありますので、できるだけ早く活動いただけるような形で、もうこの段階に応じた形で、講習を進めていきたいですし、登録も進めていこうと思っております。以上です。

記者:

 講習会のところでお伺いしたいんですが、特にアライグマの捕獲には狩猟免許とかは必要がないということでしょうか。講習を受けたら捕獲できることなのかなと思うんですけど、5人以上の市民団体ということで、代表者が取れば、講習を受ければいいのか、もしくは全員受けないといけないのか、そのあたりがお願いできたら。

久元市長:

 まず狩猟免許の関係ですが、このアライグマ、それからヌートリアもそうですけれど、外来生物法に基づきまして、神戸市が防除実施計画を策定しております。この防除実施計画に基づく捕獲を実施する場合には、狩猟免許を持っていない場合でも、捕獲従事者届を出していただいて、一定の講習を受ければ捕獲することができるということになります。

 それから、講習の対象が団体の場合には全員受けるかどうかということ、お願いします。

職員:

 先ほど申し上げたとおり、免許については市長から申し上げさせていただいたところでございますけれども、講習につきましても全員必ず、必須というわけではなく、補助者みたいな形の方であれば、どうしても受講ができない場合というのもありますので、基本的には原則受けていただきたいと、我々としては捕獲のポイントであったりとか、やはりより効率的な捕獲というのを目指していきたいですので、全員受講ということをお願いしたいんですけども、無理な場合、オンラインであるとかということでも代替していけたらと思っているんですが、基本的には、我々としては、全員受講でお願いできればというふうに考えています。必須ではありません。

記者:

 2024年が全国最多の捕獲数ということだったんですが、この要因としては、神戸市が山間部も含めてエリアが広いから多かったのか、それとも捕獲の技術だとか、そういう対策が功を奏したと言えるのか、どちらと言えるんでしょうか。

久元市長:

 割と包括的な対策を取ってきたということだと思います。鳥獣相談ダイヤルを設置してから、定着をして、かなりの相談を受けております。相談を受ければ、いち早く箱わなを設置すると。この箱わなの個数も、さっき申し上げましたけれども、相当大幅に増やしておりますし、それから、これはアライグマだけではありませんが、狩猟免許を取るための様々な支援ですよね。こういうことも行ってきておりますし、効率的な捕獲、運搬、それから処分の体制も取っております。

 全体として、アライグマの対策というのに力を入れてきたということだと思いますが、さらにこのアライグマの被害というのは、やっぱり経験をしていない市民の方のほうが多いかもしれませんけれども、実際にこの被害というのはかなり、特に住居の被害とかは、一旦被害を受けると、もう勘弁してくれというような状況になりますし、私自身も実際に、被害を受けられた方から非常に困っていますというお話も聞いておりますから、神戸市の対策というのは全国でトップクラスだと思いますけれども、さらにもう一段踏み込んだ対策をしたいという希望です。

記者:

 ありがとうございます。昨年度は捕獲数は減っていますが、これは絶対数が減ったというよりも功を奏した、さらに対策の効果が出ているということなんでしょうか。

久元市長:

 これ、一概には言えないんですよね。相手は生き物ですから、山の中にもたくさん生息していますし、山の中の環境が毎年変わりますから、それにもよると思いますけれども、やはりかなり捕獲しておりますから、捕獲をしている効果が出てきている可能性もあります。断定はできませんけれども、そういう可能性はあります。

記者:

 分かりました。あと、このKOBEアライグマバスターズで、目標の捕獲数とかそういったのって、あれば。

久元市長:

 目標の捕獲数は、相手は生き物ですから、なかなか難しいんですけれども、やはりこのアライグマの被害というのは、これはやっぱり根絶をするのが望ましい。これ、決して簡単ではありませんけれども、できればアライグマの被害を根絶させるということが望ましいであろうというふうに思いますから、そういう方向に向かって進んでいくということが重要ではないかというふうに思います。

 これ、アライグマではありませんけれども、非常に有名な例は、奄美大島にハブ対策として持ち込まれたマングース。このマングースが、ハブではなくてアマミノクロウサギとか在来の生き物を捕食するということで、しかもマングースがもう爆発的に増えて、これが非常に大きな問題になりました。これに対して、環境省が相当な決意を持ってこれに取り組んで、マングースの絶滅宣言というのが、二、三年前だったかと思います。これは、もう関係者の間では非常に、これは奇跡に近いような出来事だということで、大変話題になりました。やはり、これ、神戸市のような基礎自治体だけでは無理かもしれませんけれども、このアライグマがもたらす被害、あるいは危険性ということを考えたときには、やっぱりそういう方向を目指すということも視野に入れて取り組んでいきたいと思います。

 同時に、これは行政だけが力を入れて踏ん張っても限界がありますから、やっぱり多くの市民の皆さんに、このアライグマの被害というものについて、あるいはその危険性というものを理解していただくということが必要だと思いますね。そういう意味もありまして苅藻島に、全国でただ1つですけれども、外来生物展示センターというのももうつくっておりますし、こういうKOBEアライグマバスターズも、これはもう小さくスタートするわけですけれども、この活動を広げていけば、そういうアライグマの危険性に対する理解も広がっていって、アライグマに対して対策を講じるということに対する理解とか共感とかというものが広がっていく、そういう方向につながっていければというふうに感じております。

記者:

 これまでも市は箱わなの貸与とかされてきた中で、捕獲活動の担い手が足りないというのが背景にあるという理解でよろしいんでしょうか。猟友会とか捕獲事業者さんがいる中で、新たにKOBEアライグマバスターズという存在に期待していることというのを教えてください。

久元市長:

 事業者は市街地を中心に活動していただいておりますし、猟友会の皆さんはどちらかというと農村部で活動していただいておりまして、比較的活動のエリアを重点化しているという面があります。活動していないエリアも含めて、より捕獲の網を広げるということから見たときに、このKOBEアライグマバスターズという発想。今まで関わってこなかった方々に参画をしていただくということも捕獲対策を前に進める、対策の地理的範囲を広げていくという意味もあると思いますし、さっきも申し上げましたけれど、こういう活動に入っていただく方が増えれば、アライグマの危険性に対する理解、あるいは被害防止対策に対する理解というものが広げていくことができるというふうに考えております。

質疑応答(発表項目以外)

記者:

 ごみ袋についてお尋ねできればと思います。兵庫県内のほかの自治体では、指定のごみ袋が欠品をしたりとか、あるいは店頭での購入が難しくなっているという事例を踏まえて、指定袋以外のごみ出しを認めるといった動きや、あるいは指定のシールと袋のセットを販売するといった動きなどもあります。神戸市内においては今、指定のごみ袋の供給状況というのはどういうふうになっているかというところと、もし、今後の懸念を踏まえて、例えば指定以外のごみ袋、袋でのごみ出しを認めるといった可能性があれば、伺えればと思います。

久元市長:

 これは、そういうごみ袋が不足しているという報道もありましたし、私自身も非常に注意深くこの状況を見守ってきました。環境局からも報告を受けておりましたし、私自身も町なかで最近は見かけないんですということもありますから、自分でこのごみ袋を売っているお店に行ったり、それからドラッグストア、コンビニですね。こういうところを見て、私が見る範囲では、少なくとも3日ぐらい前まではどこに行ってもありました。

 ただ、やっぱり品切れになっているという声もちらほら以前から聞いていて、それで、何日か前に確認したところでは、これは一応、事業者のほうは例年どおり。要するに、原材料が不足して生産が滞っていることはないというふうに少し前は聞いておったんですけれども、しかし、ここ2、3日の間にそれが急速に広がってきているという話を実は今朝聞いたところです。ここ2、3日の間に置いていない店が出てきているということで、やはりこれ対応しなきゃいけないので、やはりこれは、事業者はむしろ例年以上に生産をしているということですけども、軽々な判断は、断定的な判断は控えなきゃいけないかもしれませんが、やはり多くの自治体でそういうごみ袋が買えないというような情報がネットでも流れて、やはり安全を見て買っておこうという消費行動につながっている可能性がありますね。

 そういうことを前にしますと、やはり新たな対策を打たなきゃいけないというふうに考えまして、今朝、環境局長とは、状況に応じて指定袋以外での搬出もできるようにしようという方針をできるだけ早く、今日か明日ぐらいにはそういう方針を決めて、そして周知をしたいというふうに考えています。指定袋以外の袋で排出をできるようにするという方針を今日、明日ぐらいには出して、周知をしたいというふうに思っています。

記者:

 今のお答えについて、追加で質問なんですけど、指定袋以外の搬出をできるようにするというのは、ほかの自治体だったら、ほかの指定袋以外にシールを貼るとか、いろんな対応をされていますけど、どんな対応をお考えでしょうか。

久元市長:

 それ今、環境局で至急調整しておりますので、今日、明日中にはそれも含めて発表させていただきます。

記者:

 ありがとうございます。別件で、先日、国勢調査の速報が出まして、国勢調査の結果としては初めてということで、150万人を切ったという形になりました。推計人口などではもう数年前に150万人を切っていますけれども、市長は人口減少について、いろんな場面で御発言されていますが、改めて、国勢調査でこういう結果が出たことをどういうふうにお捉えになられたかお願いしたいんですが。

久元市長:

 国勢調査の結果については、数字としてきちんと企画調整局から、資料配付になるのか記者会見になるのか分かりませんが、説明したいというふうに思っております。神戸市の人口がもう減少傾向にある、2011年をピークに減っている。我が国の人口は2008年をピークに減っているということで、神戸市の人口が減少してきているということについては折に触れて説明してきましたし、推計人口として神戸市の人口が150万人を割りそうだということは数年前にお話をして、現実にそういうふうになったということですね。ですから、これは、国勢調査の数字が150万人を下回るということは予想していたことでした。あとは中身の問題で、この国勢調査の人口の減少幅、あるいは減少率というものが、ほかの大都市などと比べてどういう位置にあるのかとか、その辺のことはしっかり分析をしていかないといけないと考えているところです。

記者:

 市長、いろんな場面、いろんな場所で、人口減少に対応する、何ていうのか、姿勢を示していらっしゃいますが、改めて、人口減少社会に対して神戸市としてどのように取り組まれていこうという、お感じになっているのか、そのあたり、お願いできたらと思います。

久元市長:

 まず1つは、この人口減少は、もうほとんどの自治体において起きているということです。国勢調査の結果、昨日も報告を受けまして、今日はちょっと資料を用意していないんですけれども、20の指定都市の中で人口が増えているのは7市で、減っているのが13市、ということで、指定都市でも多くの自治体の人口が減少している。かつては札仙広福がそれぞれ圏域をリードしていると言われていたんですけども、たしか札幌市も仙台市も人口が減少している。

 それから関東圏の都市も大体人口は増えていた、大体5、6年前までは圏域の中心都市と、それから関東圏の都市は増えていたんですけど、関東圏の都市もたしか、横浜市がマイナスになって、札幌もマイナスですね、そういうふうになってきているということですから、これは大都市においても人口減少ということに、これを前提としたまちづくりということをしていかなければいけないだろうと思います。

 これは共通した課題ですから、どうしたら、人口の減少を維持するのか、神戸市においてもそうですけれども、神戸市の人口増減の要因も社会減、つまり神戸市から人口が流出しているというふうな受け止め方も一部の市民にはありますけれども、決してそうではなくて、圧倒的な自然減です。生まれてくる赤ちゃんの倍以上の方が亡くなっているというのが現実で、これは全国共通しているわけです。ですから、いかにこの少子化対策ということを講じていくのか、子供が産みやすい環境ということを、どこの自治体においても、これにしっかり取り組んでいくことが大事だろうと思います。つまり、自然減をいかに減らすのかということ、これはわが国全体の課題です。

 もう1つは、個々の自治体においてもそういう取組をするといったときに、人口減少幅というのをできるだけ減らしていく取組ということが重要で、やはり神戸で生まれ育った若い世代の皆さんが神戸で働き、特に神戸には大学や高等教育機関がたくさんありますから、神戸の大学などで就学した方ができるだけ神戸で就職して、働いていただくような、そういう取組をこれまでもやってきましたけれども、こういうことを行って、人口減少幅をいかに少なくするかということが1つです。

 もう1つは、やはり人口減少時代にふさわしいまちづくりということをしていかなければならないんですが、そのためには、人口減少がこれからずっと続いていくということ、また、一旦人口減少が起きると、なかなか回復しづらいということ、これは諸外国においても同様であり、歴史が教えているところです。このように考えると、目先の人口増を追い求めるのではなく、持続可能な大都市経営を行っていくことが大事で、目先の人口増を追うような対策、例えばタワマンをつくれば、一時的な人口は増えますが、これは20年後、30年後に、あるいはその先には、かなり厳しい状況が予想されるわけですから、そういう方法を取らずに、全市を見渡しながら、バランスの取れた人口配置というものを行っていくことが大事です。

 それから、これは今年、重点的に取り組むことにしておりますが、スポンジ化対策ですね。新たにどんどん新しい大規模マンションをつくる、あるいは山を削って住宅団地をつくっていくという時代ではないわけですから、空き家対策、空き地対策、これをしっかり進めて、これは点ではなくて、線にし、面にするというスポンジ化対策。既に開発が行われた団地、ニュータウンがオールドタウン化しているということがありますから、オールドタウン化対策も含めた都市のスポンジ化対策をしっかり取り組んでいくということが大事だろうと思います。

記者:

 神戸市室内管弦楽団についてお伺いします。先日、今シーズン初の定期演奏会がありまして、用意されてたチケットは全て完売されたと聞いています。1,700人を超す方たちでかなりというか、客席もぎっしりでしたが、市長はかねがね、一定の根拠、今回の補助金打切りの根拠として、客席稼働率といいますか、定期での来場者数というのを数字で挙げていらっしゃったと思うんですけども、今後、6月も定期ありますし、その後も定期あって、多くの方がいらっしゃることは予想されるんですけども、こういった実績といいますか、それがどれぐらい判断に影響していくのかというのは、かなり皆さん関心事だと思うんですけども。

久元市長:

 多くの方々が、私も何回か、室内管弦楽団のコンサートに行きましたけれども、多くの方々が足を運んでいただいたことは大変よかったなと思いますし、ありがたいことがだと思っています。関係者の努力には敬意を表したいと思います。

 問題は、室内管弦楽団が持続可能かどうかということですから、こういう、かなりの方々が定期演奏会に足を運んでいただく状況がずっとこれからも続いていくのかどうかというところだろうと思います。1つはですね。

 もう1つは、我々は神戸室内管弦楽団のオーケストラとしての存在意義ということ、これを問題にしているのではなくて、オーケストラを含む文化振興財団に対する補助の在り方、強いて言うならば、文化芸術に対する公費負担の在り方ということを、これについて問題提起をしているわけです。財団に対して、かなり補助金を出ていまして、これはもう間違いありませんから、補助金一辺倒ではない持続可能な楽団運営ということについて、どういうような考え方をまとめていただくのかということがこれからポイントになるというふうに思います。

 もう1つ、この問題は、やはり市民の皆さんにも参加をしていただいて、議論をしていただくということが必要で、たしか6月6日に文化スポーツ局が主催するフォーラムを開催することにしております。ここには楽団員の方も出席をされ、財団の関係者も出席をして、財団の状況、それから、楽団員の方々の思いや考え方、これまでの取組、それから、神戸市として今回補助金の見直しを提案することとした理由や背景、こういうものを説明して、そして、会場から自由に議論をしていただける、御意見を表明していただければと、こういうふうに思っておりまして、有意義な議論の場となることを期待しております。

記者:

 分かりました。あと、もう1つ皆さん関心なのは、じゃ、いつ頃にリミットといいますか、神戸市が次の判断をするのか。今、全面的に廃止というのはもう打ち出しているわけで、その次の判断が、じゃ、いつ頃をめどにというのは市長の中で何か構想はあるでしょうか。

久元市長:

 全面的な廃止ということは文化スポーツ局の考え方として提案をし、しかし、それについては様々な議論もありましたので、市としての方針としては、別に今、補助金全廃ということを決めているわけではなくて、だからこそ、このフォーラムを行って幅広く議論をしていただくということ。これは、6月6日の後、1回ではなく、やはりその議論の状況を見て2回目を開くとかということを考えたいというふうに思いますが、その中での、その後の議論を見ながら、令和9年度予算の中で一定の考え方を整理しないといけないので、年内にはこの補助金に対する考え方というものをまとめて、議会にも説明をし、またこういう場でもその考え方を御説明して、方針を明らかにしていきたいというふうに思っています。

記者:

 今回質問のあった、冒頭のごみ袋の欠品について、もう1個追加で伺います。先ほど市長がおっしゃっていただいたとおり、指定袋以外の搬出ができるように、今日もしくは明日ぐらいにはその方針を周知したいというふうにおっしゃっていましたけれども、せっかくの機会なので、改めて、今、ナフサ不足とかプラスチック不足という中で、こういうところにも影響が出ていると。今日、明日、神戸市がそういった方針を示す中で、市民の方に対してのメッセージといいますか、協力とか、そういったメッセージを一言いただけたら大変助かります。

久元市長:

 指定袋については、これまでも必要な量は足りていますという説明をしてきました。それは、不足しているから買いだめをしようというような、そういう動きにできるだけなってほしくないという思いを持っていたからです。

 しかし、残念ながら、どうしてもそのような動きが全国的に出てくると。事業者の皆さんが例年以上に生産している、これは間違いがないことなんですよ。全体のボリュームとしては足りているわけです。しかし、現実に店先にないところが増えていけばやっぱり不安になるわけですから、そこはそういう現実を正面から見据えて、現実的な対応をしようということで、今日、明日中に指定袋以外の袋でも搬出するようにすることとなりました。

 同時に、やはり全体として量が足りているということについては間違いないことなので、市民、消費者の皆さんには、できるだけ冷静な対応をしていただけたらというふうに願っています。

記者:

 昨日、神戸ウォーターフロントの京橋地区の新しい事業の優先交渉権者が決まったという報道文が出て、新たにライブハウスを設ける事業計画というのが明らかになったところなんですけども、やっぱりこのウォーターフロントの再整備というのも市長の力でやられているところだと思うんですけど、事業の概要が少し見えてきたところで、改めてこの構想についてコメントいただけますか。

久元市長:

 ウォーターフロントは、これは、やはり市民あるいは来街者の皆さん、インバウンドの観光客の皆さんを含めて、ここでゆったりとした、また、わくわくするような時間を楽しんでいただけるような、そんな空間にしていきたいなという、そういう考え方でウォーターフロントのビジョンを発表したところです。つまり、非日常の魅力というものをここに追加していこうということで、まさにGLION ARENAというのは、入ったときに壮大な非日常空間だなというふうに感じた、そういう感想も漏らしたことがあるんですけれども、そういう方向でウォーターフロントが整備をされようとしている。

 そういう方向性にこのライブハウスという構想が非常にマッチしているなというふうに思っておりまして、事業者からは、いい提案をいただいたと思っておりますから、そういうわくわくするような非日常空間というのが現出されて、かつ、緑の多い、デザイン性の高い、そういうエリアが建物を含めて形成できればというふうに願っています。建物の高さもできるだけ抑えるということを、これは従来から方針にしておりましたので、そういうことも踏まえた提案をしていただいたということはありがたく感じています。

記者:

 ありがとうございます。あと、GLION ARENAのほうはスポーツとかもというころで、同じライブにも使われますけど、こっちは「音楽の図書館」がテーマということで、より憩いの場というか、そういう要素をより強めたいというイメージなんでしょうか。

久元市長:

 それは演奏される演目によって、憩いのような音楽もあれば、物すごく刺激を感じるような音楽もあるでしょうから、多彩な音楽空間が現出されればと期待しています。

―― 了 ――

 

 

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