最終更新日:2025年11月28日
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司会:
本日は、お忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。お時間になりましたので、ただいまより神戸市内灘五郷エリアでの自動運転実証運行事業につきまして、神戸市、日産自動車株式会社及び灘五郷酒造組合の合同会見を始めさせていただきたいと思います。なお、本日の全体時間は質疑応答を含め60分程度を予定してございます。よろしくお願いいたします。
まず初めに、本事業のイメージ映像がございますので、こちらのほうを御覧ください。
(動画上映)
それでは、改めまして、本日の会見出席者を御紹介いたします。向かって左側より、灘五郷酒造組合、嘉納健二理事長です。久元喜造神戸市長です。日産自動車株式会社、イヴァン エスピノーサ代表執行役社長兼最高経営責任者です。同じく日産自動車株式会社より、土井三浩執行職総合研究所所長です。
それでは、まず初めに、久元神戸市長より、御挨拶と御説明をさせていただきます。
久元市長:
皆さん、こんにちは。市長の久元喜造です。灘五郷エリアでの自動運転実証事業の共同記者会見に御出席をいただきましてありがとうございました。
初めに、日産自動車株式会社、イヴァン エスピノーサ代表執行役社長CEOにおかれましては、神戸に自らお越しをいただきまして、今日は記者会見に出席をしていただき、誠にありがとうございました。また、エスピノーサCEO、土井三浩総合研究所所長をはじめ、日産自動車の皆様方におかれましては、神戸市の自動運転公募に対してすばらしい提案をしていただきましたことに感謝を申し上げます。
また、今日は灘五郷酒造組合の嘉納健二理事長に御出席をいただいておりますが、この実証実験にフィールドを提供していただき、御参画をいただき、また、白鶴酒造株式会社におかれましては、今日、白鶴酒造資料館という記者会見の場所を提供していただきましたことに感謝を申し上げます。
それでは、座って冒頭の説明をさせていただきます。大変タイムリーな実証実験のスタートだと感じています。と申しますのは、この4月18日、神戸空港は国際空港となりました。インバウンドのお客さんが着実に増えている中で、インバウンドの皆さんに人気のある灘五郷の場所で先端的な実証実験がスタートできるということを大変喜んでおります。
神戸空港の国際化ですけれども、4月18日に第2ターミナルの運用をスタートさせました。初めての経験でありましたので、関西エアポート株式会社、また、CIQの関係機関、航空会社としっかり連携して、安全確実に国際化がスタートできるように万全を期して取り組んできましたが、おかげさまで7か月が経過をし、出発また到着の手続ともに大きな混雑もなく、それぞれの手続もおおむね20分ほどで完了するということで、スムーズに出入国が完了をしております。安全安心に国際チャーター便の受入れができているというふうに感じております。
また、桃園国際空港台北便につきましては、11月29日から毎日運航が行われることになり、この結果、最大日当たり6便、週当たりの便数が最大42便の国際チャーター便の経営を行うこととなります。
この結果、神戸市へのインバウンドのお客さんは増えております。神戸市内の外国人延べ宿泊数は、2019年に約74万人でした。その後、コロナの影響で宿泊数は大幅に減少したわけですが、その後、順調に伸びてきておりまして、2024年、昨年には約95万人となりました。今年は1月から8月までの累計で既に85万人の宿泊者数となっておりまして、今年の外国人延べ宿泊者数はこれまでで最大の100万人を超えることは確実となっております。
外国人のお客さんは、日本の食文化、歴史・伝統文化体験などに対して関心が高いというふうに言われておりますけれども、神戸市は、多彩な食、そして灘五郷の日本酒、歴史文化、自然などが充実をしておりまして、外国人旅行者に対して神戸の魅力についてのポテンシャルは大変高いと考えております。
日本一のお酒どころが灘五郷です。後ほど嘉納理事長からまた御説明があろうかと思いますが、灘五郷は5つの郷に分かれており、神戸市内には西郷、御影郷、魚崎郷が含まれます。優れた水、酒米、酒造りの技により、この地域で造られる清酒、灘の酒と呼ばれております。
昨年、伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本の酒造りの伝統文化は世界中から注目されております。日頃から各酒蔵の見学施設には国内外から多くの来訪者が来られております。
今回の灘五郷での実証事業ですけれども、社会実装を見据えた実証実験を行うエリアの選定におきましては、日産自動車さんからの提案を受け、灘五郷エリアを選定いたしました。灘五郷エリアには歴史と伝統のある酒蔵が数多くあり、市民のみならず観光客も多く訪れることから、自動運転サービスへの需要が見込まれます。先ほど申し上げましたように、神戸空港が国際化いたしまして、多くのインバウンドが訪れておりまして、今後も増える見込みです。日本的文化が感じられる酒蔵はインバウンドの皆さんにとっても関心が高く、自動運転の実験が進むことによりエリアの活性化につながると考えております。
まずは、この自動運転は灘五郷エリアでの社会実装を確実に進める。具体的に申しますと、2025年度に技術開発と実証走行を行い、2026年度にビジネスモデルを検討しサービスを構築し、2027年度に商用化に向けた有償運行に移行し、2028年度には一部区間でのレベル4の走行に入り、2030年度には商用運行を開始する、こういうスケジュールを見込んでおります。その後、神戸市といたしましては、このエリアでの技術実証のノウハウを市内のニュータウンなど市内のほかのエリアで展開をするということも日産自動車さんと一緒に検討をしていきたいと考えております。
自動運転という選択肢によりまして、持続可能な公共交通の維持、充実が実現をするということで、子供からお年寄りまで誰もが安心して住みたいまちとなる、ここに寄与するということが期待できます。今後とも、地域の魅力向上とともに、安全快適な移動手段の提供を目指していきたいと考えております。
来年の1月19日から23日までの実証運行におきましては、市民の皆さんにも試乗していただきたいと考えております。こういう形で円滑にスタートさせていきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。私からは以上です。
司会:
続きまして、日産自動車、エスピノーサ社長より、本実証事業について一言頂戴いたします。日本語訳をお手元にお配りしておりますので御参照ください。それでは、社長、よろしくお願いいたします。
エスピノーサ社長:
本日は記者会見にお招きいただき誠にありがとうございます。人生初になる神戸市への訪問を実現できてとってもうれしいです。美しいまちですね。ほかにはないまちだと思います。だって海と山両方あるんですもんね。しかも、私、日本酒大好きなんです。ファンなんですよ。ですからここに来てわくわくしています。すばらしい食べ物をいただいて、ぜひ体験したいと思っておりますので、よろしくお願いします。
まず、国土交通省の皆様、神戸市の皆様、そして灘五郷酒造組合の皆様に心より感謝申し上げます。日産はモビリティの未来を形づくることに取り組んでおります。よりクリーンで、より安全で、そして誰もが利用できるインクルーシブなモビリティを目指しています。この考え方は、あらゆるイノベーション、スマートな車両開発から最先端のモビリティ技術開発に至るまで、当社が追求する全ての革新のよりどころです。私どもが提案するソリューションはEasy Rideのように都市交通を再定義する取組でもあります。Easy Rideは2018年に開始した横浜における自動運転技術を活用したサービスです。以来、数え切れないほど実証と実験を重ねながら改良を続けてきました。そして今年3月には大きな節目を迎えました。運転席が無人の状態で車両が横浜のまち、指定地区を走行するという節目です。これはモビリティを変革し、高齢化によるドライバー不足といった重要な交通課題を解決するための大きな一歩です。日産は先進技術を駆使し、人々に真の移動の自由をもたらす新しいサービスを創出してまいります。
昨日、当社は横浜で300名の市民を対象に自動運転モビリティサービスの実証を開始いたしました。これまでの学びや成果を踏まえ、ここ神戸でも新たな実証を行い、未来の都市づくりに貢献してまいります。神戸灘五郷の伝統的な酒造りと歴史は世界中の日本酒ファンを魅了してやみません。私も含めてです。会見の前にこのまち並みを走行したのですが、この地域の伝統に感銘を受けました。今回の実証では、自動運転がこの土地の観光価値をどのように高め、世界的に有名な酒文化を誇る灘五郷にどのような新たな発展をもたらすのかを神戸市、そして灘五郷の皆様とともに検証させていただきます。本取組を通じて日産のモビリティサービスがパートナー様とともに課題の特定に努め、地域の交通の強化に向けて支援をさせていただくと同時に、活力あるコミュニティづくりに貢献することを目指していることがお分かりいただけると思います。
当社は神戸市、そして酒造組合の皆様の御協力を仰ぎながら、2030年までにこの地域でレベル4の自動運転モビリティサービスを商用化することを目指しております。詳細については、この後、土井から御説明いたしますが、日産の志はこの技術とサービスを日本全国、そしていずれは世界中の市場に展開していくことです。私どもの取組は単なる技術革新にとどまりません。人々の移動の可能性を広げ、地域社会を活性化し、テクノロジーが社会に貢献する未来を築くことです。神戸市酒造組合の皆様の知見をお借りしながら力を合わせて、この変革を実現し、全ての人のためになる未来をつくっていきたいと思います。
御清聴ありがとうございました。ここから土井にバトンタッチして取組の詳細を御説明したいと思います。
土井所長:
日産自動車の総合研究所長の土井と申します。
それでは、今回のプロジェクトの概要を説明させていただきたいというふうに思います。今、イヴァンのほうから説明がありましたが、2017年ぐらいから、日産自動車はまちの中で、リアルワールドで自動運転の実証を積み重ねてきていて、今ちょうど横浜で大規模実証が始まりました。それとほぼ同じタイミングで、神戸でこの機会を持てるというのは非常に喜ばしいことでございます。
もともと日産自動車が、この自動運転のモビリティというので目指している姿というのは、まずはやはり地域の移動を支えて、地域の活力あるまちづくりに貢献をするいうことが一丁目一番地になります。さらに、やはりそこで皆様に使っていただくためには、地域のニーズに合った設計をする。そして住民、それから利用される皆さんのクオリティー・オブ・ライフに貢献するということが大事です。それから、ある意味公共的な移動を供給するということになりますので、持続可能でならなくてはならないと。ここでいう持続可能というのは2つ意味があって、1つは安全安心であるということです。やはりまちなかを走りますので、万が一ということは起こり得ますが、もし起こったとしてもその原因がクリアに説明できるということも技術的には大事だというふうに考えています。それから、やはり移動の設計を我々が1人でやるのではなくて、地域ときちっと連携をすることで事業性というのは確保されないと、やはり持続可能ということにはならないというふうには思っています。
今回のテーマは、観光×自動運転ということで、こちらは灘五郷で最初の実証をスタートいたします。
今回のこの観光×自動運転というのにかける期待は、まずはお客様、ここを訪れるお客様が移動を便利にすることで新しい発見をしていただくこと。そして、当然、我々日産自動車だけでは全ての事業はできないので、地域の事業者の皆さんと協力しながらやっていくわけでありますが、今回、自動運転の移動の上に、いわゆるAIの人工知能のエージェントというのを載せて、そのエージェントが地域を案内するということも考えています。そうすると、多分その新しいツールを使って地域の事業者さんに新しいビジネスオポチュニティを提供できるんではないかというふうに思っています。
それから3つ目、一番多分大事なのは地域の皆様ですね。例えば住んでいる方、それから今回お越しいただいている酒造の皆様にとって、お客様が増える、人流が増えるということで地域が活性化するというのが非常に大事。そして最後、その状況を神戸市がこの文化と歴史を世界に発信していただくということで、大きな期待を寄せております。
先ほど市長のほうから御説明、既にいただきましたけれども、今年25年度は、まず灘地域の環境を走るための技術開発をいたします。横浜とそれからここ灘五郷のエリアの大きく違うのは交通環境でございます。横浜に比べて道が狭い。それから、例えば交差点も信号のない交差点とかがありますので、そこに対してきちっと走り切るような技術を最終的にそろえます。そして26年には、それがビジネスとしてきちっと成立するための検討も含めてサービスを構築していく。そして、27年にお客様からお金を頂く有償の運行ということをスタートして、28年にいわゆるレベル4ということで、無人でお客様をお連れするというのをスタートして、30年に実際の本当の商業運行というのを目標に、神戸市、それから地域の皆様とロードマップを共有しながら進めたいというふうに思っております。
今年の運行は、まず技術的な開発というのがメインになりますので、規模は小さくなります。来年の1月19日から23日の間で皆さんに乗っていただく機会をつくりたいと思いますが、車は日産のリーフです。電気自動車日産リーフをベースにした自動運転の車のいわゆるレベル2ということで、まずはセーフティードライバーが運転席に座った状態からスタートをいたします。その中で、技術課題を洗い出したり、それから試乗運行を通して需要性を検証していくということから始めたいと思います。
運行領域は、御覧いただいたような神戸の酒心館さんから白鶴さん、菊正宗さん、それから浜福鶴さんというのを結ぶような、一筆書きのルートで運行をいたします。これを今度、次年度に向けて、より広いエリアのもっとより多くの酒造さんを結ぶ、それから、やはりここに来るのに駅を使いたいということもあるので、周辺の駅との連結も含めてエリアを広げて26年度はスタートしたいと思っております。
それから、先ほどAIのエージェントというお話をしましたが、今日も終わりましたらぜひ見ていただきたいんですけど、この部屋を出たところに、このAuto DJというものが置いてあります。これは自動運転のモビリティに向けたAIエージェントでございまして、実際に先ほど示したような走行ルートに応じて、それぞれの場所の魅力をAIが自動生成をしてお客様に伝えるということで、その伝え方が無機質な伝え方ではなくて、あたかもラジオのDJのように、人がしゃべっているように魅力の発信をすると。それから当然、場所、場所で途中のルートがありますので、その途中の経緯で、そのまちの新しいトリビアみたいなものも挟みながら御案内をすると。当然AIですので、日本語でも英語でも中国語でも、あらゆる言語をしゃべるということができますので、ちょうどここにインバウンドで来られるお客様の地元の言語に合わせた御案内ができるのではないかというふうに思っております。
本日よりこの実証に参加いただく皆様の募集を開始いたしますので、まずは50名ということで、神戸市のホームページのほうから入っていただいて、ぜひ御参加をいただければというふうに思っております。
ということで、皆さん、神戸でお待ちしてますのでよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
司会:
本日は本実証事業を御支援いただいている国土交通省からもお越しいただいております。国土交通省物流・自動車局、猪股博之技術・環境政策課長より一言御挨拶頂戴したいと思います。よろしくお願いいたします。
猪俣課長:
皆さん、こんにちは。ただいま御紹介にあずかりました国土交通省物流・自動車局技術・環境政策課長をしている猪股と申します。本日、ここ神戸市において自動運転車の実証事業がかくも盛大に発表されたことにつきまして、お祝い申し上げたいと思います。僣越ながら、私、国土交通省を代表しまして、一言お祝いの言葉を述べさせていただければと思います。
自動運転は、交通事故削減、ドライバーなどの担い手不足解消など、この日本における社会課題を解決する上で効果的でありまして、今後、我が国にとって必要不可欠なものになっております。また、地域における移動手段の確保という点でも有効でございますので、全国的な普及拡大を目指しているというところでございます。国交省では、自動運転サービスの導入を目指す地方自治体の取組を補助事業により支援させていただいており、ここ神戸市での取組につきましても今年度より支援させていただいております。今回の実証は、日本を代表する酒どころ灘五郷を舞台に、自動運転車を導入し、観光地の回遊性を向上させるとともに、地域特有の狭い道路環境における自動運転技術機能の実効性などを検証するものでございまして、地域の特性を生かした先駆的かつ意義深い取組だと考えております。この実証運行の取組につきまして、これまで御尽力された久元市長をはじめ、灘五郷酒造組合、日産株式会社並びに関係者の皆様に心より敬意と感謝を申し上げます。ここ神戸での挑戦が観光振興と地域交通の双方を支える新たなモデルとしまして全国に広がり、地域のにぎわい創出と持続可能なまちづくりの実現に貢献することを期待しております。先導する皆様におかれては、後に続く地域の模範となっていただくことになれば幸いです。
最後に、レベル4自動運転移動サービスが、安全・安心を確保しつつ、ドライバー不足の解消や地域における移動手段の確保の一助となるよう、国交省としても引き続き関係者の皆様と連携しましてしっかり取り組んでまいります。そのことをお誓い申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。
司会:
最後に、本実証事業の舞台となります灘五郷エリアを代表し、嘉納理事長よりお話しいただきます。よろしくお願いします。
嘉納理事長:
皆さん、こんにちは。御紹介にあずかりました灘五郷酒造組合理事長の嘉納健二でございます。先ほど久元市長からも灘五郷の紹介をいただいたところでございますが、私からも少し補足をさせていただきたいと思います。
灘五郷は、神戸市、西宮市の沿岸に室町・江戸時代から栄える国内屈指の銘醸地であり、全国でも23%の販売シェアを持つ日本一の酒どころでもあります。灘五郷で自動運転車を走らせたいと日産自動車様が熱くその計画を語られ、その説明をお聞きしたとき、酒造組合としても、一蔵元としても、わくわくする気持ちとともに、大変光栄に思い、ぜひともお応えしたいと強く思いました。
今回の実証実験に対しての期待でございますけれども、今皆様がいらっしゃる白鶴酒造資料館のように、灘五郷の各蔵元は見学施設を設置し、伝統的な酒造りや、その歴史的価値、日本酒そのものの魅力など、情報発信に積極的に取り組んでおるところです。酒蔵巡りをされる場合の各施設間の移動は、観光バスを除きますと、電車と徒歩、自家用車かタクシーが主となっております。お客様が検索しながら酒蔵にたどり着く形となっているのが現状です。将来的にこの自動運転サービスが実用化されると、最新の移動手段による利便性と異次元体験を演出する場が提供され、まちづくりの活性化にも大きな成果を及ぼすことに期待が膨らみます。また、酒蔵にとっては、たくさん試乗をした上でも、安心して酒蔵巡りのはしご酒ができるなど、より魅力的な観光コンテンツになり、これは販売戦略上にも大変助かるサービスを享受いただけますので、早期の実現を待ち望みたいと思います。
日本酒業界でございますけれども、今までの高度成長を支えたベテランの皆様には変わらぬ御愛顧をいただいているわけでございますけれども、現代においては、食にこだわるグルメの皆様や富裕層の間では大吟醸酒や純米酒など高付加価値の日本酒の需要が堅調であり、新たなところでは、低アルコールや酒ハイボールなど、新しいスタイルの日本酒の人気拡大など、好材料も見えてきております。こちら白鶴酒造資料館には、年間12万以上のお客様が訪れ、インバウンドの比率は今年度は半数を超えております。関連で、海外向けの日本酒輸出は、各蔵元による果敢な営業チャレンジの甲斐もあり、着実に成長を続け、灘五郷の輸出先は60か国以上と、全世界に広がっております。
このたびの実証実験を通じて、神戸市、そして日産自動車様との協働事業から、全く新しいイノベーションが生まれ、地域の発展、そして、灘五郷並びに日本酒業界の全体が活性化していくことを強く願っております。この灘五郷で自動運転の日産車が行き交う未来都市が実現されるよう、我々灘五郷酒造組合も協力を惜しまない所存でございます。日産自動車様には、その御知見とノウハウを発揮していただき、今回の実験から実用化まで御尽力いただけますよう大きな期待を込めまして、お願いを申し上げたいところでございます。私からは以上です。
記者:
今回の実証実験によって、それぞれのお立場からどのようなことが期待できるのか、こういう展望にしていきたいというような受け止めを教えていただければと思います。よろしくお願いします。
久元市長:
幾つかあると思うんですけれども、やはりインバウンドのお客さんが今増えている中で、インバウンドのお客さん向けの新たなコンテンツになるということ。それから、灘五郷は、神戸市民、神戸にとって非常に大事な場所ですけれども、この魅力がアップをする。トータルに海外も含めて発信ができるということがありますね。
それから、これは嘉納理事長からのお話にもあるかもしれませんが、この酒蔵を巡るには、先ほどもお話がありましたように、駅からも少し離れているんですよね。駅からも離れているので、歩くにもちょっと距離がある。タクシーで移動する方もいらっしゃる。そういう中で、この自動運転が酒蔵同士をつなぐ、酒蔵巡りのような楽しみ方もできるようになると、この灘五郷の魅力、利便性のアップにもつながっていくと。
それから、やはりこの自動運転、日産自動車さんの非常にレベルの高い、いい技術力によってこの自動運転の実証事業が行われて、これが有償運送、さらに省力化につながっていけば、神戸の自動運転、ほかの地域における展開にもつながると、地域交通の改善ということにも展望が開けていきますし、かなり複合的なメリットがあるというふうに、意義があるというふうに感じております。
エスピノーサ社長:
御質問ありがとうございます。日産自動車の観点から申し上げます。幾つか学んだり期待できる点があると思っております。まず第1に、今横浜でやっている実証実験とは違う環境で実証実験ができるということです。ですから、技術的に神戸固有の事情から学べることがたくさんあるということが1つです。これが1つ目。
そして2つ目は、ビジネスモデルをよりはっきりさせることができる。また、全体のエコシステムを策定できます。誰とパートナーシップを組むのかとか、誰と協力をして、持続可能な自動運転のシステムというか、エコシステムをつくれるのか、そういったことが学べます。
3つ目は、ちょっと長期的な視点で申し上げますが、日産自動車は社会を支えるために技術を生かし、結果的に、一部の社会の弱者の方々がある制約がないようにするということが1つの目的です。例えば高齢化社会。高齢化社会というのは、やはりそれでも、高齢者になってモビリティが必要ですよね。そういったところは、日産自動車は社会に恩返しができると思っているんです。これはまさに日産のDNAだと思います。技術開発で、目的のある技術開発が私たちのDNAで、メリットのある技術開発をするということが私どものDNAです。これが長期的な目的です。
今回の実証実験、これは横浜でもやっていますけれども、そして、先ほど市長がおっしゃったように、やはり徐々にほかの地域にも拡大したいと思っています、日本全国に。ですから、徐々に成長して、投資を段階的にやっていくということです。なぜなら、当社はかなり将来の日本の持続可能性に貢献できると信じているからです。御質問、改めてありがとうございました。
嘉納理事長:
私も、私のコメントのほうでも説明をいたしましたけれども、モビリティというのが、1つの目的地と目的地を結ぶ移動手段というだけではなくて、やはりこの新しい自動運転システムというのが、全く自動車とは違った新しい乗り物になるのではないかというふうに思っています。その点と点を結ぶ点を担うのが我々酒蔵ではあるんですけれども、これはたまたま本当に選んでいただいて光栄でございますけれども、今後、将来は、いろいろなお客様の目的地を結ぶ移動手段の中で、本当に新しい乗り物として、お客様も乗っているだけでもわくわくするような、そういった環境がつくれるのではないかと思いますし、その中でも、今回、酒蔵をその目的地として選んでいただいたのは非常に光栄に思っていますので、まずは実証実験、そして実用化に向けて、我々も点のところでの立場を、ぜひともこのプロジェクトの中で貢献できればというふうに感じております。
記者:
まず久元市長にお伺いします。
先ほど、将来的に地域交通の改善につながるというお話だったと思うんですけど、これ、自動運転をどれぐらいまで地域展開すると、落とし込もうというふうな狙いがあるか教えてください。
久元市長:
先ほど最後にも申し上げましたけれども、まず、この灘五郷での実証実験が、これがうまくいくということになれば、これは主としてニュータウンで展開をするということの可能性がある、これは日産自動車さんと相談しながら進めていきたいと思っています。
今回の日産自動車さんの実証実験、非常にありがたいと思っているのは、これは実証実験で終わるのではなくて、今年度の実証実験をさらに範囲を広げて、各駅ともつなぐということも想定しているわけですね。有償運送、それから商用化につながると、これがはっきりと日産自動車さんから提案されているわけです。これまでも、神戸市内でも自動運転の実験は行われたわけですが、この自動運転に限らず、新たなモビリティというのは、今までは大体実験で終わってきたわけです。これがはっきりと有償運送、商用化という道筋を日産自動車さんは描いていただいているということ。これは非常に、これまでにない新たな試みだと思っていまして、これを、主としてニュータウンですけど、横展開していくということを期待しております。
記者:
それは、バスの運転手さんも高齢化して人員不足があるとか、そこら辺の、まさに神戸市が今抱えている課題の解決につながるという期待をしているということでしょうか。
久元市長:
そうですね。神戸もそうですけれども、ほかの地域もそういう課題があり、エスピノーサCEOからもお話がありましたように、これは我が国全体で抱えている課題に対して、神戸の実証実験を踏まえて、これを拡大していく可能性ということも言及をされましたけれども、そこは日本の各地域が抱えている課題に対する、つまり人口減少という中で住民の足をどう確保するのかということについて、貢献をしていただく試みになるということを期待しております。
記者:
先ほど交通課題を解決する、特に神戸固有の課題を解決するという言葉がありました。久元市長からもその課題は何かというのは説明がありましたけども、日産さんとしては、一番解決できる固有の課題というのは何だとお考えなのでしょうか。
エスピノーサ社長:
そうですね、日本固有の課題としては高齢化社会だと思うんです。そしてその結果として、ある一定の年齢に到達すると運転はできなくなる、ただ、モビリティは必要だということになりますよね。それはやはり、私どもが日本に貢献し、対応すべき課題だと思いますので、自動運転のモビリティというのは、それを解決できる解決策だと考えております。
それに加えまして、高齢化社会の中で、なかなかタクシードライバーの方々を見つけにくいという状況があります。これによってモビリティの問題は、例えば高齢者だけではなくて社会全体の問題になってくるわけですよね。ドライバーさんの不足になりますので、モビリティが走れない。こういった2つの課題について、日産自動車としては自動運転のモビリティで尽力できると思います。ほかの世界各地でも似たような課題が見られます。もしかして、これはほかの国でも同じような課題を抱えるのかもしれません。例えば高齢化の問題を抱えている国もあると思いますので。今回の実証実験が大事なのは、この実証実験を通じて横浜とは違う環境の中で学べることができるんですよね。技術課題、例えばルート自体の技術課題について、どういったエコシステムを設計すればいいのか、またビジネスモデルについても検証できます。どういったビジネスモデルであれば経済的に、神戸市の方々にも社会の方々にとっても関係者にとっても一番いい仕組みというものが考えられます。これらが重要な課題として対処していきたいと思っております。
記者:
もう1つ。CEOがわざわざ神戸に来られて会見するというのは、ちょっと、私個人としてはすごい驚いたんですけど、わざわざ御本人が来られて今回アピールされるというのは、神戸だけの問題じゃなくて、先ほど言われたとおり、日本国内ですね、ここにやはり展開していくチャンスというか、そこがあるからわざわざ来られて、自ら御説明されたいということだったんでしょうか。その狙いを教えてください。
エスピノーサ社長:
私がこちらに出向いたのは日産自動車にとって大事な取組だからです。日産自動車は、日本では自動運転のパイオニアであります。そして引き続き、この取組を拡大したいと思っております。なぜなら、私どもはこの領域においては非常に先行的に取組をしておりましたので、将来を拡大したいと思っております。社会にとっても大事ですが、ビジネスの潜在力もありますし、日産にはそれができる力があります。なので、土井からこういった取組の話をしたときに、「土井さん、私も行きたいよ」と言ったんです。なぜなら大事だからです。当社としては引き続きこういったものを発展させていきたいと思っています。なぜなら社会のためにもなりますし、もちろん神戸市の方々のためにもなりますし、地域社会のためになりますし、日産自動車のためにもなるんです。日産の力を発揮できますから、ありがとうございました。
土井所長:
ちょっと、最初の質問にもう少し詳しくお答えしたいと思います。なぜ神戸という話だと思いますけども、技術的な面とサービス的な面と、2つあると思います。技術的に見ると横浜の環境、今、我々は横浜で実証をやっている環境に比べると非常に難しいです。難しいというのは、まず道が狭い。それから歩車分離がされてない部分があるので、要は歩行者とか自転車とか、入り混じったところで自動運転を安全に走らせるという難しさがあります。それから、道が狭いので、当然、交差点でも信号がない交差点があって、その両方を注意しながら走るというところとか、それから細い道から太い道に出るときって難しいじゃないですか、要は人間でも難しいようなシーンが、今回のルートには結構含まれていて、一筆書きなんですけども、技術的には相当チャレンジングな要素が入っているので、そこの技術をきちっと確立したいというのが、技術側の神戸のユニークなところです。
それからサービスでいうと、やはりインバウンドを含めて観光に来られる皆様がどういうリクエストをされるのか、それから自動運転に対してどういう事業性があるのかというのをぜひ知りたいと。もっとダイレクトに言うと、こういう自動運転のツアーにお客さんは幾ら払ってくれるのか、そういうことだと思いますけれども、その辺が今回、いろいろ実証する中で分かってくると、先の事業性というのが見えてくるのかなと思っております。
記者:
この横展開するときにも観光がターゲットになるんでしょうかということと、あと、神戸市は市営バスもあるんですけど、将来的にはこういう市営バスに自動運転を入れていく、例えば2系統とか92系統の東西のラインは結構バスがあるんですけど、神戸、南北は結構、公共交通ほとんどないかなと思うので、そういうようなところに入れていったりしようとかというような腹案みたいなものはあるんでしょうか。
久元市長:
ニュータウンは割合に道路が整備されているんです。割と自動運転を入れやすい環境にはあるわけです。ここは先ほど土井さんの説明と矛盾するところがあるかもしれないですけど、ここはあまり、歩車の分離もできてない、道路環境が悪いというのは少し複雑な心境を抱きながら土井さんの説明を聞いたんですけれども、ここはここで実験フィールドを提供すると。
一方で、ニュータウンは割合に道路が整備されていて、これを、自動運転の社会実装をする意味では、割といい条件を備えていると前から考えておりましたので、非常に難しいところで安全に運行できたものを、道路環境が少しいいエリアで展開するということは、これは可能性としてはあるのではないかと。今のことに対して言うとニュータウンを想定していますけれども、これはまだ少し先のことにもなるので、観光ということも決して排除せずに展開を考えていきたいと思います。
バスについては、自動運転というところまでまだ考えが及んではおりません。南北交通ということから見れば、これは市バスよりも、むしろ地域コミュニティ交通のほうが向いているので、地域コミュニティ交通に対する自動運転の導入が可能かどうかという、これはまだ何も検討してはおりませんけれども、そういうアプローチになるんではないかなと思います。
記者:
分かりました。日産に1つ質問があるんですが、これは技術的にはルールベースの技術なんでしょうか、エンド・ツー・エンドの技術なんでしょうか。
土井所長:
今回はルールベースでスタートをします。もう横浜で大分技術はできているので、それをまずはそのまま持ってきて、神戸にどれぐらいフィットできるかというのをこれからチャレンジします。
記者:
先ほどの質問の答えにもあったんですけど、道が狭くて難しい、歩行者とか自転車などが入り交じっている、横浜と違う環境であえてやる意味があるんだということだったんですが、先日、エンド・ツー・エンドの技術を銀座で公開したときに、私も乗りましたけど、かなり混在化しているところでもすらすら行きましたので、その2つの方式をやっているのであれば、神戸ではそっちの方式を試験で使うというお考えはないんでしょうか。
土井所長:
将来的には使うということになると思います。ただ、まだエンド・ツー・エンドというのは、レベル4として使えるかという検証はされてないので、この間乗っていただいたのもレベル2プラスという形で、要はセーフティードライバーが乗っていると思いますけれども、あれがレベル4まで使えるような検証をちゃんとしてからそっちに移行するということかなと思っています。
記者:
日産自動車の方にお伺いできればと思うんですが、先ほどもなぜ神戸かということでお答えいただいたかと思うんですが、狭い道がある観光地って、日本に数ある中で、それでもなぜ神戸かというのをさらにお伺いできれば。
土井所長:
まず、一番最初にお答えができるのは、私とイヴァンと共通で日本酒が大好きだということです。我々、やっぱりまちの魅力があるところでやりたいというのが本当のところですね。もちろん日本中魅力のあるまちはたくさんありますけれども、たまたま久元市長と御縁があって、いろいろお話をさせていただく中で、我々のほうから提案をして、御了解いただいたという経緯の中で神戸ということになりました。
それから、実際ここで、神戸でやりますけれども、日産はほかにも、必ずしも私自身、自動運転のモビリティーだけが答えだとは思っていなくて、有人の新しいモビリティーというのもやっぱりあり得る。それを、例えば今、福島県の浪江町とか、それから同じく会津の柳津とかいう非常に魅力のある場所とも実際には有人の実証というのをやっていまして、そういう意味でいうと、あまたある中から有人・無人でいろいろお話をさせていただきながら進めているということでございます。
記者:
お酒を飲んだら運転できなくなるというのは考慮されたというわけではないんですか。
土井所長:
ストーリーとしては非常に面白いと思いました。要は、お酒掛ける車ってある意味タブーなので、そのタブーにチャレンジする。ただ、今回の場合は、自動運転といっても乗用車ではないので、要はモビリティーとしての自動運転ですので、運転手さんがいてもお酒を飲めるわけですね。そういう意味では、自動運転だからということではないですけれども、でも、やっぱりこのエリアはそういう意味でも魅力的だと思います。
記者:
ほかに候補地があって、幾つかの中から神戸を選んだというわけだったりはするんでしょうか。
土井所長:
実は日産がこの自動運転をやりますというアナウンスをした後に、いろんな市町村さんからお話はいただいています。今回はまず神戸を皮切りにスタートしますけれども、この後、いろんな場所がもう既にお話をさせていただいていて、ただ、我々に体力も結構あるものですから、その中から一番お話が進むところを順次進めていきたいというふうには思っております。
記者:
あと、ちなみに今回は商用化を視野に入れての実証だということなんですが、収益性ですとかビジネスとしてやっていけるかどうかみたいなものの検証というのはどのあたりで想定されているんでしょうか。例えば、来年とか再来年とか、あるいはもっと先になるのかとか。
土井所長:
時期的には来年いろいろやっていく中でめどを立てていきたいと思います。これは結局、コストサイドと、それからレベニューサイドと両方見なきゃいけないですけれども、コストのほうは我々のほうで開発をしていくと。今、日本中でいろんなところで実証実験をされていますけども、自動車屋から見ると、やっぱり量産というのをやらないとコストって下がらないんですよね。今、どこも大体いわゆる試作車みたいな、今回のうちの車も言ってみれば試作車なわけですけれども、試作からやっぱり量産になったときにどれぐらいコストが下がるかというのを今、中でいろいろ見ています。
それから、収益というほうで言うと、今、例えばタクシーとかバスとかというのは、大体どれぐらいの収益があるというのは理解しているんですけれども、それが新しいモビリティーという形で、例えば場所と場所をつなぐとか、それからインバウンドのお客さんでツアーをやるとかいうとまた収益構造が変わってくると思いますので、その辺をちゃんと見たいなというふうに思っています。
記者:
確認なんですが、今回、1月の実証実験で投入される自動車は1台ということですか。
土井所長:
まずはここの、技術開発メインになりますので、今回は日産のリーフを使って、今年はやります。実際、今、実は横浜のほうで走っている車はワンボックスのセレナなんですね。やっぱりスライドドアとか、それから多人数乗れるという意味では、モビリティーユースではやっぱりワンボックスの車のほうがお客様にとっては使いやすいなと思っていて、来年は、なので車を替えていきたいと思っています。
記者:
まずは、要するに小回りの利く車でということですか。
土井所長:
というか、実は、リーフが開発のベース車なんです。だから、新しいソフトウエアとかを入れていくのにちょうど使いやすい車なので、まず、要は技術開発のベースとしてリーフを今回持ってきました。
記者:
これはもしかしたら後で聞けばいいことなのかもわからないんですけど、協力のMoplusさんというのはどういった会社さんなんですか。
土井所長:
Moplusは日産自動車と三菱商事さんが合弁でつくったジョイントの会社になりますので、自動運転と、それから有人・無人両方を含めて、基本的にはそれのサービスカンパニーということになります。
記者:
としたら、実証実験の運営自体はこの会社さんでやるということですか。
土井所長:
そうですね。はい。
記者:
エスピノーサ社長に伺いたいんですけれども、今回の実証試験、横浜、神戸となりまして2か所目ですけれども、今後の実証試験の候補地というところで有力な、例えば、具体的な都市名でなくても結構ですけれども、どういう特性のあるまちでされたいかとか、そういった今後の方向性について伺いたいと思います。
それと、次の実証試験の場合はどういうテーマが一番大きな焦点になっていくのかなというところはどういうふうなお考えをお持ちでしょうか。教えてください。
エスピノーサ社長:
特に具体的にこのまちだとかいうところはないのですけれども、現実問題として、こういった実証実験をやる上で必要なのは、条件を満たさなきゃいけないということで、これは日産自動車だけではできません。やはり自治体の方々の御協力や、いわゆる地域社会の方々からの御承認も必要ですし、ほかのパートナーの力も必要です。したがいまして、さっき申し上げましたように、やはり適切なエコシステムを策定して、それを展開しなければなりません。例えば、やりやすいところもあれば、やりにくいところもあると思うんです。例えば、適切なサポートをパートナーから得られにくいとか、自治体の方々が準備できていないとか、そういったことも考えられますので、やはり場所によって違うと思うんです。ですからこそ、私ども今回この神戸市でさせていただいているんです。市の方々からも御支援いただきましたし、嘉納様のようなすばらしいパートナーも見つけることができました。パートナーの方々の御支援があるからこそ検証ができるんですね。そのような形で将来の場所は選んでいきたいと思います。そしてサービスを拡大していきます。ただ、これは継続的に取組をやっていきます。これは長期的な計画の一環ですので、引き続き国内でやりますが、最終的には世界中に展開したいなと考えております。
―― 了 ――
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