帯状疱疹に注意しましょう

最終更新日:2022年11月11日

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 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが起こす病気です。水痘・帯状疱疹ウイルスは人に感染すると、水痘(いわゆるみずぼうそう)を起こした後、体の中に潜伏します。そして、身体の免疫力が下がるとウイルスが再活性化し、帯状疱疹を起こすことがあります。80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験する、との推計もあり、高齢化が進む日本では、帯状疱疹を起こす人は年々増えています。皮膚症状がおさまった後も痛みが継続することがあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。

症 状

 帯状疱疹の症状には個人差があります。一般的には、まず皮膚にピリピリ・チクチクとした神経痛のような痛みが起こり、1週間程度で痛みがある部分に赤い斑点が見られるようになります。その後、赤い斑点内に水ぶくれができ、水ぶくれが破れてびらん(ただれた状態)になり、最終的にそこがかさぶたになって症状がおさまるという経過をたどります。

 症状は主に、体の左右どちらかに見られます。腕や胸、背中など多くは上半身に見られますが、顔や首などに生じることもあり、3~4週間ほど続きます。

周囲への感染

 水痘と帯状疱疹は同じウイルスが原因です。そのため、帯状疱疹患者の水疱には水痘-帯状疱疹ウイルスが含まれており、水痘ワクチン未接種者などの免疫を持たない人が接触すると、感染して水痘を発症することがあります。全ての水疱が痂皮化すれば、周囲への感染力は無くなります。

合併症

<帯状疱疹後神経痛>

 帯状疱疹の合併症のひとつに「帯状疱疹後神経痛」があります。

 これは皮膚症状がおさまった後も、神経の炎症により神経自身が損傷され、なかなか修復されないために痛みが継続する現象です。

 一般的には皮膚症状がおさまるにつれて帯状疱疹の痛みもおさまるのに対し、帯状疱疹発症後3~6カ月以上、場合によっては年単位で痛みが持続します。

 50歳以上の患者の約2割が「帯状疱疹後神経痛」へ移行するといわれており、年齢が高まるほど「帯状疱疹後神経痛」移行率も高くなることから、高齢者の方は特に早期発見・早期治療が重要となります。

<その他の合併症>

 「帯状疱疹後神経痛」以外にも角膜炎、結膜炎といった眼の合併症、顔面神経麻痺、難聴など重篤な合併症もあります。頭頚部の帯状疱疹の場合、特に注意が必要です。

治 療

 帯状疱疹は早期発見・早期治療が非常に重要です。

 体の片側にズキズキ、ピリピリした痛みを感じたり、その部位に発疹が現れたりするようであれば、早めに最寄りの医療機関を受診してください。

 帯状疱疹の治療にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と痛みを抑える鎮痛薬などが一般的に用いられます。早期に投与すれば、帯状疱疹の症状を緩和し、症状の持続期間を短縮するのに役立ちます。

予 防

<日頃の体調管理>

 帯状疱疹の予防には日頃の体調管理が重要です。

 バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動など、できるだけ健康的な日常を保つことで、ストレスを減らし、免疫力を低下させないように心がけましょう。

<予防接種>

 50歳以上の方を対象に2種類のワクチンがあります。生ワクチンが1回接種、不活化ワクチンが2回接種となっています。予防接種は、発症を完全に防ぐものではありませんが、発症しても軽症ですみ、後遺症の予防につながるとされています。

 これらのワクチンは予防接種法上、「任意接種」となるため接種費用については全額自己負担となります。

 ワクチン接種については、取り扱いを含め最寄りの医療機関にご相談ください。

お問い合わせ先

健康局保健所保健課