エムポックス(サル痘)とは
感染症法上の4類感染症に指定されている、サル痘ウイルスによる感染症です。
中央アフリカから西アフリカにかけて流行していますが、2022年5月以降、海外渡航歴のないエムポックス(サル痘)患者の報告が英国、欧州、米国で相次いでいます。2022年8月をピークとして世界全体では減少中です。日本国内では、2022年7月に国内1例目の報告があり、2023年に入り患者報告数が増加しています。
症状
- 水ぶくれを伴う発疹に加え、多くの場合、発熱、寒気、倦怠感(だるさ)、リンパ節の腫れ、頭痛、筋肉痛などの全身の症状があらわれます。
- 発疹は、最初は平坦ですが、内部に液体や膿がたまって膨れてくることがあります。膨れた発疹はカサブタができ、最終的にはカサブタの下で新しい皮膚ができた後、カサブタが剥がれ落ちます。
- 多くの場合2~4週間ほど症状が続いた後自然に回復しますが、稀に重症化することがあります。
- 潜伏期間(感染してから症状があらわれるまでの期間)は通常6~13日(短い場合5日、長い場合21日のこともある)とされています。
感染経路
- 感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む)
- 患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露
- 患者が使用した寝具等との接触
- 中央アフリカから西アフリカなどの流行地に生息し、ウイルスを保有する動物との接触
治療
- 対処療法
- 国内で利用可能な薬事承認された治療薬はありません。
エムポックス(サル痘)を疑う症状がある場合
- 医療機関に「エムポックス(サル痘)の可能性がある」(特に、エムポックスに感染している方との接触や、不特定多数との性的接触があった後など)とご相談ください。
- 医療機関を受診する際は、マスクの着用、発疹部位をガーゼなどでおおうなどの対策をしてください。
- エムポックスの発疹が完全に治まり、カサブタが落ちるまでの間は、他の方に感染させてしまう可能性があります。医療機関や保健所の助言に従い、他の人との接触を避けるようにしてください。
リーフレット
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