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エムポックスについて

最終更新日:2025年9月16日

ページID:62460

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2023年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
 

エムポックスとは

1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの感染が初めて報告されて以降、中央アフリカから西アフリカにかけて主に流行しており、国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。
2022年5月以降、従来のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されるようになりました。
その後、世界全体の症例の報告数は減少しましたが、2023年3月以降東アジア、東南アジアなどからの報告が増加しています。
日本国内では2022年7月に国内1例目の報告があり、2023年以降も患者の発生が報告されており、累計254件の届出があります。(2025年9月12日時点)
2025年9月5日、2回目の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言」の終了がWHOにより宣言されました。
エムポックスウイルスは、大きく2つのグループに分かれており、中央アフリカに常在するウイルスがクレードI、西アフリカに常在するウイルスがクレードⅡと呼ばれています。
当初クレードIはクレードⅡと比較して致命率が高いという報告でしたが、新たな知見が蓄積されることで、いずれのクレードでも致命率は過去の報告より低く、適切な対症療法により低下すると報告されています。

症状

  • 発熱、頭痛、リンパ節の腫れなどの症状が0~5日程度持続し、発熱1~3日後に発疹が出現します。
  • 発疹は、顔や四肢に多く出現し、徐々に水ぶくれ状になり、最終的にはカサブタとなって剥がれ落ちます。
  • 潜伏期間(感染してから症状があらわれるまでの期間)は通常7~14日(最大5日~21日)とされています。
  • 多くの場合は2~4週間ほど症状が続いた後自然に回復しますが、小児例や患者の健康状態、合併症などで重症化することがあります。


※2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、以下のような、従来の報告とは異なる臨床徴候が指摘されています。

  • 発熱やリンパ節の腫れなどの前駆症状が見られない場合があること。
  • 病変が局所(会陰部、肛門周辺や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があること。
  • 異なる段階の皮疹が同時に見られる場合があること。

感染経路

  • アフリカに生息するリスなどのげっ歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触
  • 感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液との接触(性的接触を含む)や患者と近距離での対面で長時間飛沫にさらされること、感染している人の使用した寝具等との接触など

治療・予防

  • 症状に応じた対症療法が行われます。
  • 国内では、抗ウイルス薬のテコビリマットが薬事承認されています。
  • 天然痘ワクチンによって約85%の発症予防効果がありますが、一般には流通していません。
  • 流行地でエムポックスウイルスを保有する可能性のある動物や感染者との接触を避けましょう。

エムポックスを疑う症状がある場合

  • 医療機関に「エムポックスの可能性がある」(特に、感染動物との接触、エムポックスに感染している方との接触や、不特定多数との性的接触があった後など)とご相談ください。
  • 医療機関を受診する際は、マスクの着用、発疹部位をガーゼなどでおおうなどの対策をしてください。
  • エムポックスと診断された方については、全ての発疹がカサブタとなり、全てのカサブタが剥がれ落ちて無くなるまでの間は、他の方に感染させてしまう可能性があります。医療機関や保健所の助言に従い、他の人との接触を避けるようにしてください。

リーフレット

さらに詳しい情報は…

お問い合わせ先

健康局保健所保健課 

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