最終更新日:2026年10月23日
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中東地域で発生している、MERSコロナウイルスを病原体とする重症呼吸器感染症で、ラクダとの接触などにより感染します。その地域を訪問した人が、帰国してから発症するケースも報告されています。アラビア半島を中心に報告があり、海外では、中東地域への渡航者を介した発生も報告されています。これまで日本での患者の報告はありません。
発熱、咳、息切れなどで、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
感染しても症状が現われない人や、軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人が重症化する傾向があります。
重症化すると急速に肺炎に進行し、多臓器不全や敗血症性ショックを伴い死亡することがあります。
ヒトコブラクダが、保有宿主(感染源動物)であると言われており、MERSが発生している中東地域で、ラクダと接触することや、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳を摂取することは感染するリスクがあると考えられます。
人から人への感染も報告されており、これらは、咳などによる飛沫感染や接触感染によるものと考えられています。
手洗いなど一般的な衛生対策を心がけ、流行地では、ヒトコブラクダなどの動物との接触や、未殺菌のラクダの乳など加熱不十分な食品を避けてください。現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
流行状況に関する最新の情報は、厚生労働省検疫所「FORTH(外部サイトへリンク)」や外務省「海外安全ホームページ(外部サイトへリンク)」でご確認ください。
流行地域から入国される際には、検疫所において健康状態の確認等が行われます。必ず検疫所の指示に従っていただくようお願いいたします。感染拡大防止の観点から、直接の受診は避けてください。
中東呼吸器症候群(MERS)疑い患者が受診した場合(PDF:1,462KB)