最終更新日:2024年10月2日
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帯状疱疹ワクチン相談ダイヤル
帯状疱疹は、神経の流れに沿って体の片側の一部にかゆみ、ピリピリした痛みといった症状が出た後に、赤い水ぶくれ(水疱)が現れる病気です。
この病気は、過去にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で起こります。水ぼうそうが治った後もウイルスが体内に潜伏し、加齢や疲労などで免疫が低下したときに活性化することで発症します。
成人のほとんどの方がこのウイルスに感染していると考えられており、発症のリスクがあります。患者は、50歳代から増え始め、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。
なかには、発疹が治った後も痛みが残ることがあります。3カ月以上続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)といいます。症状は人によってさまざまですが、日常生活に支障が出るほど強い痛みが出る場合や、数年にわたって症状が続くこともあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した方の約20%がPHNになるという報告もあります。
ほかにもさまざまな合併症があり、目や耳に障害がでたり、まれに髄膜炎、脳炎など生命に関わるような合併症を生じることがあります。また、視力低下や顔面神経麻痺などの後遺症が残るリスクがあります。
ワクチンには発症を予防する効果があります。ワクチンの接種で発症を100%防ぐことはできませんが、かかった場合でも重症化を防ぐ効果が期待されています。ワクチンは2種類あります。接種回数や費用、注意点などが異なるため、医師にご相談ください。
接種後に接種部位の発赤・痛み・腫れ、発熱・寒気・頭痛・倦怠感などの副反応が出ることがありますが通常2~3日のうちに治ります。また、他の病気が偶然重なって現れることもあります。接種後に高熱やけいれん等の異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
重大な副反応として、まれにアナフィラキシーショック(じんましん、呼吸困難等)、血小板減少などが現れることもあります。接種後、体調に変化があった場合は、すぐに接種医にご相談ください。医師の治療を受けた場合の費用は原則、自己負担です。