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定例会見 2025年6月27日

最終更新日:2025年7月2日

ページID:80165

ここから本文です。


会見資料はこちら(PDF:3,364KB)

次世代を担う若者とイチローさんのトークセッション ICHIRO×KOBE

司会:

 それでは、6月2回目の市長定例会見を始めさせていただきます。

 市長、よろしくお願いいたします。

久元市長:
 よろしくお願いいたします。

 今日お話を申し上げたい案件は2点です。イチローさんと時代を担う若者とのトークセッション、それから2番目が、まちなか自習室をオープンすることにいたしましたので、そのお話をさせていただきます。

 若い世代の皆さんとイチローさんとのトークセッションを開催できることとなりました。改めて申し上げる必要もないかと思いますが、イチローさんはあの震災の年、神戸市内のオリックス・ブルーウェーブの球団寮で被災をされました。この年、オリックスは「がんばろう神戸」を合言葉に優勝をし、そして、その翌年には日本一を達成したわけです。

 こうしたイチローさんの活躍、オリックス・ブルーウェーブの躍進に、神戸のまち、神戸市民は大変勇気づけられました。今年は震災30年ということで、イチローさんが所属をしておられたブルーウェーブの当時のロゴマークを、今、花時計に模して、今、展示をしています。

 イチローさんは1991年にオリックス・ブルーウェーブに入団をされ、2001年にシアトル・マリナーズ、大リーグに移籍をされ、数々の偉業を達成されて、2019年3月にプロ野球選手を引退されました。今年は日米両方の野球殿堂入りも決定をされました。そして、高校球児への指導、女子野球の普及活動をされています。

 神戸市は震災後30年を迎えるということで、イチローさん側に対して、イチローさんと親しい方を介しまして、神戸市として、これからの未来に向けて一緒に何かできることはないでしょうかと、神戸市民にメッセージをいだくことも含めて、何かしていただけることはないでしょうかという相談をさせていただきました。

 イチローさんからは、次世代を担う若者が自分を求めてくれているのであれば、一期一会の機会をつくるということはできないだろうかと。18歳、特に進学や就職といった人生の節目に当たる世代と向き合うことができればと思っていますという御意向が示されたわけです。大変ありがたいというお申出をいただきまして、神戸の若者とのトークセッション、これを開催できることとなりました。

 こちらがその内容です。ICHIRO×KOBE 若者たちと一期一会のキャッチボールというタイトルのトークセッションを開催いたします。9月6日土曜日11時、神戸新聞松方ホールで開催をいたします。イチローさん、そして市内の高校生ら数名が登壇をするセッションということになります。イベントでは、イチローさんに聞きたいというテーマで、様々な質問をイチローさんにしていただく。高校生の質問に対して、イチローさんからいろんな答えをいただく、メッセージをいただくことにすると、そういうセッションです。イチローさんが、このように自治体と連携した取組を行っていただくというのは初めてというふうに聞いておりまして、大変これはありがたいことだと思っています。

 この松方ホールでトークセッションを御覧いただける皆さんを募集することといたします。対象は神戸市内に在住・在勤・在学の方というふうにさせていただきまして、原則中学1年生以上といたしますが、保護者同伴であれば小学生以下の方もお越しいただけるようにいたします。募集人数は約600名で、応募者多数の場合には抽選を実施いたします。募集はおでかけKOBEから申込みをしていただくということで、今日6月27日から募集を開始し、8月8日金曜日に締め切らせていただきます。応募者多数の場合は抽選といたしまして、8月22日頃に申込み結果をお知らせする予定です。

 イチローさんからメッセージをいただいておりますので、紹介をさせていただきます。

 阪神・淡路大震災から30年が経過しましたが、僕にとって神戸は今も変わらず特別な場所です。「夢や目標に向かって頑張る若い世代を応援したい」、その思いで神戸市さんとこのプロジェクトを企画しました。この取組が夢や目標を実現するためのきっかけとなり、これからの神戸、ひいては日本を引っ張っていきたい、というモチベーションに繋がれば幸いです。

 こういうメッセージを頂戴いたしました。心から感謝を申し上げたいと思います。

“まちなか自習室”がオープン!~近くのカフェが中高生の自習スペースに~

 2番目が、中高生向けのまちなか自習室をオープンいたします。中高生が家の外で自習するスペースを確保するということは、大事なことだと考えています。神戸市もそういうスペースを用意してきました。現状で用意をして使っていただけるスペースは、左上から紹介をさせていただきますと、ハーバーランド5階の青少年会館、その右が御影クラッセ、須磨パティオに設置しているユースプラザ、それから、文化センターなどに設置しているユースステーション7か所、左に行きまして、各区の文化センターの中にある青少年コーナーが6か所、真ん中が自習できる図書館の中の閲覧室、8か所ありまして、谷上の駅の中にteens cafeというコーナーもあります。こういう自習スペース、全体で約1,300席用意をしております。

 こういうふうに用意をしているわけですけれども、中学生や高校生の皆さんからは、もっと増やしてほしいという声を多数いただいています。昨年の2月に神戸市こどものアンケート調査というのを実施いたしましたが、自由記述の中で子供たちからは、友達と行ける無料の自習室が欲しいという意見、これが2番目に多かったという結果になります。それから、昨年の8月に市長、教育長と意見交換会を実施いたしましたが、中学生からは、中高生が利用しやすい勉強スペースがたくさん欲しいという要望がありました。つい先日、新長田のピフレホールで長田区政80周年記念式典を実施いたしましたが、このときのトークセッションの中でも、中高生が利用しやすい勉強スペースがたくさん欲しいと、こういう意見もいただきました。こういうニーズはかなりあるということを改めて感じています。

 そこで、どういうふうにするのかということなんですけれども、先ほど、もう神戸市もいろいろなところで用意をしていますが、やはり場所が限られています。図書館にいたしましても、それ以外のコーナーにしましても、場所が限られているわけですね。やはり中高生の皆さんは自分たちが活動をする、放課後などで活動する場所、その近く、その活動エリアの中で欲しいというニーズが強いと思いますから、できるだけこれを、散在型というんでしょうか、できるだけたくさんの箇所に用意をしていくということ、これが必要なのではないだろうか。そういうふうに考えたときに、神戸市が持っている公共施設だけではこれは不十分で、民間の皆さんの協力をいただくということ、これがやはり非常にいい方法ではないかというふうに考えました。

 そこで、今年度の予算では、まちなか自習室に必要な経費を計上しています。具体的には、まちなかのカフェ、それからカーディーラー、コワーキングスペース、こういうような事業を運営されている方々にいろいろ御意見を聞いたところ、協力できるというお申出をいただいたところが39か所あります。そこで、この39か所を対象にまちなか自習室という名前で開設をすることとします。

 対象は神戸市内に在住している、あるいは在学している中学生、高校生の皆さんです。ここは無料で利用できるようにいたします。在学していなくても、中学生、高校生世代であれば利用できるようにいたします。7月1日から利用可能にいたしまして、事前に専用ウェブサイトで利用登録を行うということで、今日から登録手続が可能になります。

 どういう店舗かということですけれども、1つのカテゴリーはカフェですね。カフェが7か所、カーディーラーが24か所、コワーキングスペースなどが5か所、それからイートインスペースが3か所、こういうところから協力をいただくということになります。企業の側としては、社会貢献をしていただくというお気持ちが強いわけですけれども、こういう御自身のスペースを(中高生の皆さんが)利用していただくことで、会社とかお店との新しいつながりができます。それで御自身のお店あるいは会社のことを知っていただく、そういう認知度の向上にもつながるというふうにお考えになっておられます。

 利用までの手続ですけれども、まず、中高生の皆さんはほとんどというか、例外を除いて全員がスマホを持っておられると思いますけれども、あらかじめ画面を開いていただいて、専用ウェブサイトにアクセスして、基本情報として氏名、生年月日、学校名、住所を入力する。そして登録していただくと、登録証が発行されます。この登録証を、スマホの中に格納していただき、お店でこれを見せれば入室できるようになっているということです。当然のことながら、自分の条件に合う自習室がどこにあるのかというのは簡単に検索できるようにします。今利用できる、つまりリアルタイムですね。どこのお店で今利用できるのかということも検索できるように対応いたします。

 予約は不要です。どうして予約が不要で入れるのかというと、これは、入室するときの手続きで入室が記録されるようになっている。退室するときにも記録されるということで、席が埋まっているのか空いているのかということをこの記録で把握して、それをウェブ上で分かるようにするというところなので、予約をしなくても、検索したお店の自習室が空いているかどうかということが中高生に分かるようになるという、こういう仕組みになっているものです。

 イメージとして今申し上げたことをもう一度おさらいしますと、店舗に行って、登録証の画面を提示して、そして店舗の窓口で登録番号を入力します。そして入室完了画面を提示して、ルールを守っていただいて自習を開始すると。利用が終わると店舗の窓口で登録番号を入力すると退室が完了すると。こういうことになります。たくさんの中高生の皆さんに、御自身の近い場所で、身近な場所でこの自習室を利用していただけると思います。

 最後に、利用イメージ動画を作りましたので、御覧いただきたいと思います。

(動画上映)

質疑応答(発表項目)

記者:

 まず、基本的なところで恐縮なのですが、これ、市長でも事務方の方でも結構なんですけども、アンケート調査で無料の実習室が欲しいという声が自由記述の中で2番目に多かったということなんですが、行った対象、およそで結構なんですけども、人数で、どれぐらいの数のこういった記述があったかというのを教えていただいてよろしいですか。

職員:

 対象者数は改めてお伝えさせていただきますが、自由記述の数としては、およそ400件ありまして、その中で2番目に数が多かったのが自習室ということでした。

記者:

 自由記述自体が400件回答があって、そのうちどれくらい自習室の要望ってあったんですか。

職員:

 自習室の要望は28件です。

記者:

 あと、市長、先ほどおっしゃっていただいたところと重複する部分もあるかと思うんですけども、神戸市ってどうしても面積が広い中で、区役所の周辺とかにやっぱりユースプラザであったり図書館というのは集中しているという部分が否めなかったと思うんですけども、今回のまちなか自習室によって、今まで抱えていた中高生にとっての不便さをどのように解決できるかというのを改めて教えていただいてよろしいでしょうか。

久元市長:

 小学生は、どちらかというと放課後の学習は、学習塾に行く人もいますけど、あとは誰かが見守りをしている、典型的には学童保育になりますよね。児童館、こどもっとひろばで学童保育をする。誰かが見守っていて学習をするというパターンがほとんどですね。中高生の場合には、もう自分で放課後いろんな時間の過ごし方をするわけですが、やっぱり勉強する。もちろん家庭の中で勉強するということも多いとは思いますけれども、同時に、ニーズとしては、外で勉強する、特に図書館で勉強するニーズ、あるいは図書館以外で自習できるスペースというのを結構探す傾向にあります。これは、大昔ですけれど、私も割とそうでした。中央図書館なんかしょっちゅう行きましたし、いろんな公共施設の中で自習できるスペースというのは結構探しに行きました。それは今も変わってなくて、むしろそういうニーズって強くなっているかもしれません。1人で自習をする、あるいは友達と一緒に勉強するニーズというのは結構あります。

 繰り返しになりますが、一番最初のページにありますように、神戸市もいろいろと設けているんですけど、場所は限られています。自宅や学校や、あるいは活動するエリアから近くにはない子供たちが多いと思うんですよね。ですから、もっとこれを増やしていくということを考えたときには、神戸市が持っている公共施設だけでは対応できないわけです。ですから、今回新年度予算では、民間のお店、会社に協力をいただけないか、とにかくこれをやってみようということでスタートをいたします。

 実はこれは実験として、たしか六甲アイランドで実験をしたと承知しておりますけれども、六甲アイランドの生徒会の高校生の皆さんに参加していただいて実験をしましたが、比較的うまくいきました。今回これで39か所になるわけですけど、これも支障なくできるということが分かれば、ぜひそういう情報を私たちも発信させていただきたい。そして協力していただける店舗とかお店とかをもっと増やしていくことができればと考えています。

記者:

 これ、無料で利用できるということでしたけれども、自習室としては無料で利用できて、カフェとかで商品を買う必要はないということですよね。

久元市長:

 そうです。自習するだけで結構ですという形です。神戸市からは、協力しているお店に対しては協力金という形でお支払いをいたします。

記者:

 分かりました。あと、滞在時間とかいうのは特に決まっていなくて、使いたいだけ利用できるということでしょうか。

職員:

 滞在時間は特に決めておりませんが、例えば朝から晩まで開いている店とかで、店舗の方で工夫して、例えば午前中で一回出てもらうとか、そういう運用はあり得るかなというふうに思っています。今のところそういった運用をされるところは聞いておりませんので、ずっと使えるようになっております。

記者:

 分かりました。あと、あまりないかとは思うんですけれども、利用した生徒さんたちの間でちょっとしたトラブルが起きてしまうとかということも、可能性はゼロではないかなと思うんですけれども、そのときの対処というのはどういう形になるんでしょうか。

久元市長:

 やはりそれぞれのお店のルールに従って利用していただくということだと思います。基本的には中学生や高校生の皆さんの良識に期待をしたいと思いますけども、万が一そういうときに、何か起きたときには、これはお店のほうで対応していただくということになりますし、当然そういうことがあれば、私どものほうにも報告があると思います。これは初めて実施する事業ですから、そういう状況を踏まえて私たちの方も、そういうことが起きたときに、お店だけで対応できないとなるならば、何かしらの対応を、あるいはこれを予防する呼びかけみたいなことも必要になってくるかもしれませんから、そういうような状況を見て、必要な対応を考えていこうと思います。

記者:

 まちなか自習室のことで伺います。例えばカーディーラーとかコワーキングスペースなんかはあれですが、カフェだったりイートインスペースだったりすると本来のお客さんが来て、恐らく空いている時間帯にということで設定されているんだとは思うんですけど、本来のお客様が来た場合に、中高生はそのまま居座ることができるというか、お客さんを優先してどいてもらうとかいうことにはなるんでしょうか。それとも自習が優先というような形になるんでしょうか。

久元市長:

 もともと、それぞれの店舗で受入れ可能な曜日、時間、席数というのは設定していただくことになっていますから、この範囲で利用していただくということです。そこを設定していただいて、そこに中高生が来たときに、お店のほうで、お客さんが来たからどいてくださいということは、多分されないのではないかなと思います。

記者:

 分かりました。あともう1点、今後、協力してもらう店舗等を増やしたいということですけれども、今回、カフェだったりカーディーラーだったりコワーキングスペース、この4種類が出ていますけれども、ほかにどういった場所が考えられるのかなというのを。

久元市長:

 今のところは、これ以外にも例えば研修所のような施設等がありますから、そういうところも、「等」の中に多分入っている。コワーキングスペース等ですね。そういうところもありますが、当面はこの4つのカテゴリーを考えていますが、これが知られるようになって、これ以外の種類の店舗や会社から、自分たちもやってみたいということがあるかもしれませんので、そのときにはまた追加していきたいと思います。

記者:

 分かりました。もう1点だけ。今回新たに39か所を設置されて、こちらのほうの席数、先ほど、市のほうが提供しているのは約1,300席とありましたけれども、今回のまちなか自習室自体は何席というのは。

久元市長:

 285席相当です。

記者:

 すいません、引き続きまちなか自習室なんですけれども、協力店舗というのは、現時点で、今決まっているものはどういうふうに集めたんでしょうか、あちらからの声かけなのか市として声かけをしたのか。

職員:

 こちらからの声かけで協力していただきました。高校生なんかに話を聞きながら、どういったところが利用しやすいですかと聞くと、行きやすいところですとか、あと、中がよく見えて、そうすると入りやすいとか、あとはおしゃれなところがいいとか、そういった話をお聞きしまして、そういった条件に当たるところを私たちが探しまして、あとは地域貢献に関心があるお店というのも、区が持っている情報ですとか、庁内で持っている情報を集めまして、そういったところに声をかけていって、了解を得られたところにお願いしているというような状況でございます。

記者:

 ありがとうございます。今後また増やしていきたいということですけれども、協力店舗としての条件、例えば平日に何日、何時間以上、何席が利用できないと駄目とか、そういう条件というのはあるんでしょうか。

職員:

 今お願いしている中では、席数としては、一応4席以上は空けてほしいという話をしております。それと空ける日数なんですけども、平日で2日以上空けていただきたい、もしくは土日だったら1日は空けていただきたいという条件でしたり、あと時間も、おおむね3時間ぐらい空けていただけると大変利用しやすいなというところはお願いしていますが、店舗の閉店の時間等もありますので、そこは柔軟に対応させていただいております。

記者:

 ありがとうございます。なので、例えば店舗さんでも、平日、決まった時間というのが難しい、例えばお盆の時期とか、そういうこともあるかなと思うんですけれども、そういった運用というのは割と柔軟にできるものなんでしょうか。

職員:

 それも柔軟にできます。今、店舗検索画面をもしかしたら見ていただけるかもしれませんが、すでに年末年始とかお盆でお休みが決まっているようなところは店舗の情報欄に記載しておりまして、そういう情報をできるだけ細かに入れていくことで、店舗側も参入しやすいようにということを考えております。

記者:

 イチローさんのトークセッションなんですけれども、イチローさんにお願いした経緯というのをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

久元市長:

 これは、覚えているのは、1月にイチローさんが野球殿堂入りしたときに、この定例会見の場で、神戸市としてはイチローさんに何かアプローチをしないのかという御質問をいただいて、私としては、例えば表彰したらどうかとかというようなお話も、そのときあったような気がするんですけれども、それは、私の名前で何か賞をお送りするというのが、本当にこれが市民の皆さんに気持ちにかなっているのか、自分自身としては疑問に感じているところで、もっと違う形で、市民の皆さんの思いに沿うような形で、神戸市のために何らかの御貢献をいただけないか、あるいは神戸市民の感謝の気持ちというのをお伝えできないかというようなことを、その後、そういう御質問もあったということを踏まえて考えたわけです。

 そこでイチローさんのほうに、神戸のことを折に触れて発言をしていただいているということも私自身知っていましたので、親しい方を介して、神戸市として何らかの、神戸市民に対するメッセージだとか、あるいは、何か神戸市で一緒にできることはないでしょうかというお話をこちらからお伝えをして、そこで意見交換が、直接ではありませんけれども、そして最終的には、先ほどイチローさんからいただいたメッセージのような形で、若い世代の皆さんの思いに応えられるような、そういうイベントを考えるということはあるのではないでしょうかという趣旨のお話をいただいて、そして、先ほどのトークイベントを開催することにし、そして最後に御紹介をしたメッセージをいただいたというのが大体の経緯になります。

記者:

 震災から30年というところも1つキーワードになっているかと思うんですけれども、そこの部分は、このタイミングでというところの開催理由については、思いはおありでしょうか。

久元市長:

 そうですね。震災30年の年に、この1月に野球殿堂入りされたという、これはたまたまであったかもしれませんが、そういうこともありましたので、先ほど申し上げたような御相談をさせていただいた。結果的に震災30年の年にこういう、若者たちと一期一会のキャッチボールという、こういうトークイベントが開催できることになったということ、イチローさんに対して大変感謝しております。

記者:

 すいません、イチローさんに関してもう1問なんですけども、トークセッションを高校生だけではなくて、幅広い世代に公開する理由としてはいかがでしょうか。

久元市長:

 これは最後のメッセージにもありますように、「夢や目標に向かって頑張る若い世代を応援したい」というメッセージに込められていると思います。

記者:

 若い世代とのやり取りを見てもらって、広い世代に刺激を受けてほしいみたいなという感じですか。

久元市長:

 そうですね、そのやり取りは幅広い世代の皆さんに御覧いただいて、何らかのそれぞれのありようでイチローさんから元気や、あるいはメッセージを受け取っていただければと思っています。

記者:

 最後に1問、もう1つの自習室のほうなんですけれども、これは7月1日からというところで、例えば夏休みのタイミングとか、このタイミングに合わせた理由は何かおありでしょうか。

職員:

 夏休みに入ると、(まちなか自習室は)やっぱり友達と一緒に利用するというのがメインの利用になるかと思います。夏休みになるとなかなか友達と会ってというところが少なくなるかなと思いましたので、夏休みの前に事業を開始するというところを目標にやってきまして、この7月1日にオープンできたという経緯でございます。

久元市長:

 これは御本人を前にして言いますけど、予算化されたものはできるだけ早く執行するというのが基本です。局によってはさっぱりそれがね、年度後半になってようやく広報を開始するとか、ろくでもない仕事の仕方をしているところがありますので、こども家庭局はすばらしいですよね。今までの話を聞いたら、やってくれそうなところを一件一件、あそこから見やすいとか、相当フィールドワークしたりいろんなことをやっていただいたんです。これは模範的な仕事です、すばらしい。

記者:

 ちょっと自習室に関して1点だけ、子供たちにはどういうふうに周知をされていくのかなというところだけお伺いしたいんです。

職員:

 子供たちに対しては、学校を通じて周知をしていただくというのがまず1番だと思っていまして、特に店舗の近隣にあるような学校では積極的に周知いただきたいですし、あと、広く周知するためにチラシの配布とかも考えています。保護者へのすぐーるの配信等もありますし、今日、SNSもオープンしまして、インスタグラムとか子供たちが目にしやすいところでの広報というのも今後やっていきます。

記者:

 その使い方を先生に教えてもらう、そういう時間は特にないですよね。

職員:

 使い方なんかはホームページを見ていただいたらすぐに理解できる仕組みになっているかなと思いますので、その説明はないですけども、周知というのはお願いしたいと思っています。

久元市長:

 今、あんまり学校に負担をかけたくないんですよね、先生方も忙しいですから。やっぱりこれ、もう一目瞭然で誰でも分かるような仕組みに多分なっていると思うので、そんなに先生方に負担をかける必要はないと思います。

記者:

 ありがとうございます。イチローさんのほうでも1点だけ、市内の高校生を複数の高校より推薦されるということなんですけど、どういう観点で何人ぐらい推薦されるのかというのがもし決まっていればお伺いしたいと思います。

職員:

 イチローさんの思いを確認の上、市立、県立、それから私立といった高校でバランスよく集めていきたいなと思っていまして、例えば、野球だけではなくてほかのスポーツであるとか、スポーツばかりではなくて何を学んでいるかとか、バランスよくやっていきたいと思っています。

記者:

 トークセッションの内容としては、夢や目標に向かってどういうふうに頑張っていくかみたいなことのメッセージをもらうという感じですか。

職員:

 そうですね、どんなことを私はやっていますというようなことを高校生に語っていただいて、イチローさんのことについてもある程度事前に自分で調べていただいて、ぜひイチローさんに聞きたい、18歳の分岐点だったときに聞きたいことを考えていただいて質問いただくというふうになります。

記者:

 イチローさんのことで、今回、震災30年というタイミングもあるイベントだと思うんですけど、イチローさん御自身の震災の体験とかを語られる場面というのもあるのでしょうか。

久元市長:

 高校生の皆さんからいろんな質問をしていただいて、それにイチローさんが答えられるということですから、具体的に決められるのはこれからですけど、基本的には自由に高校生の皆さんから質問を出していただいて、それに対してイチローさんが答えるということですから、そこの中で当時のこともお話になるというのはあるのではないかなと思います。

記者:

 あと、最後の資料の中で、今後も市と連携事業を共催していくというような内容が書いてあるんですけども、こちらはスポーツということなのか、キャリア教育ということなのか、そういう何か具体的なイメージみたいなものがあれば教えてください。

久元市長:

 これは、こういう形でイチローさんに指名していただく機会というのがありますよ。自治体との連携というのは初めてという話がありましたよね。今回、こういうことが御縁で、改めて直接できることになりますので、また、それまでの間にいろんな庁内外の意見を聞きながら、どういう形でお願いできるのかということは考えさせていただければと思います。

記者:

 ということはイチローさんのほうも、今後、神戸市さんといろいろやっていきたいという思いも持っていらっしゃるということですかね。

久元市長:

 思いを持っておられるから今回、こういうトークセッションが実現したと思いますから、今後はまずこのトークセッションをさせていただいて、その上でどんなことができるのか意見交換ができれば大変ありがたいと思います。

質疑応答(発表項目以外)

記者:

 昨日、王子動物園のタンタンが故郷に戻ったというニュース、発表がありました。まず、それについての市長の受け止め、そして、現在も続行しているとは存じているのですが、今後、どのように神戸市と中国のパンダに関する共同研究をどのように進めていくのか。また、タンタンの後継というとあれですけども、王子動物園にパンダを誘致する考えがあるのかどうかというところを改めてお願いします。

久元市長:

 王子動物園のタンタンの共同繁殖研究に関わってこられた職員の皆さんの仕事というのは、タンタンが亡くなったことによって終わったわけではなくて、その後の中国側との交渉とか、あるいはタンタンをどういう形でいつ頃返還するのかということについては、かなり難しい仕事ではあったと思いますけれども、行っていただきました。今回、剥製という形で返還することができたということで、職員の皆さんは安堵していると思います。私自身も無事返還が完了したということで、1つの区切りを迎えることができたと考えています。

 前にも申し上げたかもしれませんが、今後、タンタンの心臓の病気に関する治療とか、様々な病状の変化の記録というのは詳細に取られているはずですから、これらを日中で専門家の間で共有をして、今後の研究に役立てていただくということが行われていると思います。今後もこういう専門家の間での共同研究ということが継続されるということを期待しています。

 今後のことですけれども、これは前回申し上げたことと特段変わってはおりません。現時点において新たなタンタン、つがいも含めて貸与をお願いする、神戸市として申し出るということは現時点では考えておりません。

記者:

 2点あります。1点目は、横浜市と名古屋市の小学校の教員が児童の盗撮をして、それをSNS上で共有しているというような非常に許し難い事件があったと思うんですけれども、これは当然教育委員会の範疇ではあるんですけれども、市長としても、神戸市にもたくさん教員の方がいらっしゃいますから、今後同様の事態が起こらないようにするために何らか要請されたりとか、市教委にちょっと対策案とかを考えてほしいとかいうようなことも考えていらっしゃるかどうかをお願いします。

久元市長:

 ちょっと耳を疑うような報道に接しまして、もう信じられない思いがございます。言語道断ですよね。やはりどうしてこんなことが起きたのか。これは別の自治体のことということになりますけれども、教員の服務監督がどうなっているのか、教員が、学校の中で盗撮が行われた可能性が高いというふうな見解が出ていますが、やはり、これはほかの自治体のためにも事実関係を明らかにしていただきたいというふうに思います。

 同時に、極めてこれは悪質で特異な事象ですから、ほかの自治体でもこんなことが起きるだろうとか、あるいは、やりかねないというような視線を教育現場に向けることは、実際に本当に子供たちのために真剣に頑張っていただいている現場の先生方の気持ちをそぐことにもなるし、やっぱりそういうまなざしを初めから一種の思い込みを持って向けるべきではないというふうに思っております。

 私は、神戸の小中学校の先生方にはこんなことをやる人間は一人もいないというふうに信じております。その上で、先ほど申し上げましたように、今回の事案が明らかになっていくことを踏まえて、これは、教育委員会自身でそれを参考にできるのか、できないのか、教育委員会自身の判断で、必要な対応を取るのか取らないのかということを含めて判断してもらいたいと思います。

 最低やらなければいけないのは、こういう形で、今回の言語道断な事象を含めて、ほかの自治体で不祥事件で辞めた職員が、神戸市も含めてほかの自治体に安易に採用されることがないようにしなければいけないと思います。やっぱり最近、教員の志願者が減っています。それはそれとして確保しなければいけませんが、志願者の減少が教員のレベルの低下につながらないようにするということが大事だろうというふうに思います。

記者:

 分かりました。ありがとうございます。また別件なんですけれども、今日、午後3時から生活保護の減額の訴訟の最高裁判決が出ます。減額が違法となるのか、そうじゃないとなるのか、適法となるのか、判断はまだ分かりませんけれども、もし違法となった場合に、恐らくいろんな問合せが来たりとか、区役所の生活保護の窓口に来たりするとは思うんですけれども、もしくは、あと、お金をさらに支給し直すとかいうことになるかもしれませんけれども、そういうことが起こった場合、現実的にいわゆる区役所の業務にかなり支障が出るようなことを想定されているのか、そんなに影響はないだろうかというふうに思っていらっしゃるか、そこはいかがでしょうか。

久元市長:

 まずは判決の結果を受けて、対応する責任は国のほうにあります。国の生活保護に関する仕事は、これは法的な責務ですから、国の役割に関する事務なんですね。ですから、法律に基づいて、国の定める基準に基づいて私たちは執行しているわけですから、判決を受けてどう対応するのかというのは、その結果、今後、自治体としてどういう対応をするべきなのかということについては、国からの方針を待って、どこの自治体も対応することになるというふうに思います。この話題に限らず、想定外に市民からの対応が来たときには、特に電話対応については、それに応じた、一種の危機管理ということにもなりますが、それに対する対応は一定あります。

記者:

 先日行われた東京都議選のことでちょっとお伺いしたいんですけども、久元市長はかねてから東京一極集中というのにかなり危機感を抱いていらっしゃるというような発言をされていらっしゃったと思うんですけども、今回、都議選、都民ファーストが第一党に返り咲いて、自公を含めて知事与党で過半数を占めるという結果になりましたが、今回の結果をどのように御覧になられたかというのを、御所見をお願いできたらと思います。

久元市長:

 いや、何の所見もありません。東京都議選ですから、東京をどうするのか、都民の暮らし、特に都民が受ける東京都からのサービスのありようが議論されたということですから、これは神戸市には何の関係もないはずです。何の感想もないです。

記者:

 すみません、タンタンについてもう1点なんですけれども、中国に返還する前に、剝製でもいいから見たいというふうに思っていた市民の方もいらっしゃるかなと思います。返還前に何か公開とか、例えば剝製の写真でも、何か市民向けに公開することというのはやはり難しかったんでしょうか。そういう交渉というのも市のほうではされていらっしゃったんでしょうか。

久元市長:

 剝製にするというのは、中国側からの要請に基づいて、中国側の検疫に関する措置で、それを神戸市としては実施し、無事中国側に返還できたということになります。

 剝製についての公開については、これは議論のあるところかもしれませんが、多くの市民の皆さんが、やっぱり元気であった頃のタンタンというものを思い起こしておられたり、折に触れて思い出されるのではないだろうかというふうに感じておりまして、そのことは、今回の剝製の返還に関しても、改めて、電話はほとんどなかったようですけれども、様々なSNS上において、改めて、タンタンに関する感謝が、「タンタン、ありがとう」というようなメッセージが大変多かった。そのメッセージを送られた方々というのは、先ほど申し上げたように、やっぱり元気でいたときのタンタンの思い出というのを大切にされているのではないかというふうに思います。そういうことを考えたときに、剝製という形でこれを公表するということが、そういう思いを大切にされている方の気持ちに沿うのだろうかということについては庁内でもいろいろと検討して、私どもとしては公開をしないというふうにしたわけです。

記者:

 あと、パンダ舎なんですけれども、そこの存続というか、以前も、しばらくはそのままにしておくということだったと思うんですけれども、今後の見通しであったり活用策であったりについて、現時点でのお考えをお願いします。

久元市長:

 今、何かパンダ舎について大きく手を加えるという予定はありません。今のまましばらく置いておくということにしています。

記者:

 ちょっと参院選に関してなんですけれども、先日、自民党と公明党が参院選の公約で全国に対して一律2万円の給付をするというようなことを発表したと思います。もし実現されれば神戸市でも職員に対して一定程度事務負担があると思うんですけども、全国の自治体の声を聞いていると、この現金給付は国ではなくて自治体任せになってしまっているというような意見も聞かれるんですけども、こういった点に関して市長として何か意見がありましたら教えてください。

久元市長:

 配るということだけですね。とにかく、国が決めれば、これは、それに対する何の疑問も抱くことなく、何の思いを持つこともなく、ひたすらマシーンになって配る。とにかく、配れと言われたら、今までもそうですけれども、ひたすらマシーンになって、一日でも早くお届けするということだと思います。

―― 了 ――

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