建築家による空き家再生事例17

最終更新日:2024年4月15日

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まちを丸ごと再生!高台の共同茶室

17-01

山の麓の高台にある平屋建ての離れ

にじり口

にじり口をくぐって非日常空間へ

和室南東向き(改修前)

【改修前】長い間風雨にさらされ、朽ちかけていた茶室が…

和室南東向き

風格を取り戻し、気持ちいい風が流れる空間に!

和室床

古材を再利用したモザイクブロックの床は柔らかい歩きごごち

広縁

同じく古材を再利用した広い縁側からは海まで見渡せます

和室北東向き

子供も大人も楽しめる共同茶室としてイベントなどに活用予定

小舞

「小舞」と呼ばれる土壁の下地を見せるなど、古民家の特徴を生かした工夫も

キッチン

新しいキッチンカウンターや、子供用の低いキッチンも整備しました

どんな社会貢献をしますか?

兵庫区の山際に、車が入れないほど道が狭く、建て替えや改修が難しいエリアがあります。空き家が集中してしまい、防災・防犯上の不安の声もありました。

そのエリアを「梅村(バイソン)」と名付け、丸ごと生まれ変わらせるプロジェクトの一環として、自然や眺望に恵まれたこの空き家を、子供たちが訪れたくなる居場所に再生。

子供も大人も集える共同茶室として、月数回ほど開放予定。裏山に生えている野草を使ったお茶を楽しむなど、自然や食に関するイベントを開催します。

まちのにぎわいづくりに貢献するほか、子供たちが家でも学校でも出会えない様々な大人たちと出会い、新たな発見や経験を積み重ね、将来の選択肢を広げることを目指します。

建築家はこの人!

MuFF 今津修平さん

新築・リノベーション問わず、住宅や商業施設など幅広く設計を行う。神戸フルーツ・フラワーパーク大沢にある「FARM CIRCUS」の設計も手掛け、神戸市都市デザイン賞(木のぬくもり建築部門)を受賞。

建築家のおすすめポイントは?

  • 山手からまちを見渡す眺望を活かしつつ、「茶」を楽しむ空間へアップデート。
  • 廃屋の再生を手掛ける「西村組」とのコラボレーション。既存ストックの評価について何度も話し合い、小さな仕掛けをさりげなく散りばめた。
  • 建物が経てきた時間をできるだけそのまま継承するため、古材を再利用。
  • 古材を再利用した木製モザイクブロック敷は、身体に接する面積を小さくすることで、柔らかい触感を実現した。

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建築住宅局政策課