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建築家による空き家再生事例(2023年度)20

最終更新日:2025年4月1日

ページID:79288

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新規就農希望者を支援するシェアハウス

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道路沿いにあり、周囲からも視認性の高い古民家。夜間(12時まで)はライトアップされて幻想的な空間に!

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【改修前】 軒が深いファサードは、

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千鳥格子で統一され、モダン和風なテイストで明るい印象にリニューアルされました。

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【改修前】 農家特有の広い作業場の土間が、

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多目的な使用が可能で、快適な交流スペースとなっています。

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突き当りの和室は、里づくり拠点を兼ねた就農希望者である住人の共用部。

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周辺の土地もあわせて購入され、就農希望者が農作物を作れる体制も整っています。

どんな社会貢献をしますか?

就農を希望するみなさまに「快適な空間」を提供したいと考えています。

現状では、せっかく農業の知識を取得しても農地の確保が思うように進まなかったり、農地を確保できても周りに相談できる人がいなかったり、農地の近くに住まいはもちろんトイレもシャワーもなかったり、農業用の機械がなかったり・・、多くの問題に直面し、泣くなく就農をあきらめる方もいるようです。

その一方で、昔から稲作が営まれてきた北区大沢町廉(すだれ)地区も、少子高齢化・地区外への転出などにより、農業の担い手不足、耕作放棄地の増加が起こっており、新しく就農する人が増えることによって、多くの地域課題の解決が期待できます。

簾地区の大農家の住まいだった古民家と、その周辺の土地(農地;約17,000平方メートル、山林;約15,000平方メートル)を取得し、里山エリアへの移住促進と就農者を支援するためのプロジェクトとして、就農希望者向けのシェアハウス(里づくり拠点施設)を計画しました。 

事業者自らが管理人として住み込みながら農業関連の事業を行い、並行して新規就農者へ農地の貸出しや、交流スペースの開放などを行っています。

交流スペースでは、先輩就農者からのアドバイスやプチ講演、週末農家のみなさまのミーティングなどのほか、農作業中の休憩や、子どもの収穫体験後のお昼寝スペースなどとしても利用されています。今秋からは農地を借りている新規就農者の方による「古民家マルシェ」も計画されています。

交流スペースは、里山エリアを活性化するという目的があれば、より多くの人に利用してもらいたいと考えています。さまざまな方が関わることによって、これからも更に大きな相乗効果が生まれて、簾地区はもちろん神戸里山エリア全体がより良い方向へと進んでいくことを願いながら、古民家と農地の管理に勤しんでいます。

建築家はこの人!

y+M design office吉本英正+三宅正浩さん 

神戸市を拠点に、関西・四国・中国地方で活動。クライアントや空間を利用する方の潜在的な要望を掘り起こし、人と人とのつながりを意識した心地よい空間づくりを心掛けている。

建築家のおすすめポイントは?

  • 建物の正面(南側)を全面FIX窓とし、更に縦格子を施すことにより古民家モダンデザインで統一された外観を実現。
  • 各住戸が独立しながらも交流しやすい空間構成とし、一つ屋根の下で生活する方々のつながりはもちろん、地域の方々とのつながりも生まれやすく、地域コミュニティーの形成に寄与します。
  • 南面・西面庭に開放感のある広いスペースを確保し、さらにベンチ・テーブルを配置することで、隣接する幹線道路と相まって「峠の茶屋」の様な雰囲気づくり。
  • 目立つ立地を活用しデザイン的に外部からの視認性を高めつつ、地域外の方も立ち入りやすいランドマークとなる施設を目指しました。

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建築住宅局政策課