建築家による空き家再生事例09

最終更新日:2024年1月18日

ここから本文です。

工場を開き、技術を継承する場

09-01_before

【改修前】まちの中にある門の閉じた工場

09-02_before

【改修前】木材加工機械が残ったまま工場は稼働停止

09-03_after

加工機械はそのままに、工場に新たな「小屋」をインストール

09-04_after

小屋は管理者の事務スペースや、みんなの会議スペースに

09-05_after

大工さんの腕の良さが光る直線基調の、木が感じられる空間

09-06_after

イベント時にはこんな風に受付としても使えたり

09-07_after

新しい営みが生まれていきそうです

どんな社会貢献をしますか?

かつては木材のまちとして栄えた兵庫区。製材所や材木屋、木材加工の町工場も多く存在しましたが、時代の流れと共にその姿が減ってきています。

今回改修された物件も、工場主が亡くなられて稼働を停止した木材加工工場です。
 急な閉業だったため、貴重な加工機械は使える状態のまま残されていました。

この加工機械を若い木工職人や、木工を学ぶ学生などにシェアできる場として運営し、技術を継承していく。そして、工場の外観を活かしながら建物を活用することで、工場のある風景を、まちの歴史を継承していく。

そんな想いが込められ、工場が新たな一歩を踏み出します。

改修にあたっては、管理者が待機したり事務作業ができるよう、作業場とは区画された新たな「小屋」が 工場内にインストールされました。
 工場の大空間を活かしたイベント利用も想定されていて、イベント時には受付やバックヤードとして使うことができます。

元「空き工場」 で、これからどんな営みが生まれるのか楽しみです。

建築家はこの人!

ウズラボ タケウチマサアキさん 

神戸市兵庫区を拠点に活動し、大阪長屋の改修なども多く手掛ける。日本の近現代建築史研究をベースにしつつ、住まいに関するさまざまな事柄をデザインしている。

建築家のおすすめポイントは?

  • あえて工場の外観をそのまま生かすことで、まちの歴史と共に工場のある風景を継承。
  • 新たに設けた木製のガラス戸から 内部の様子がうかがえ、入ってみたくなる空間に。。
  • 腕の良い大工さんが仕上げてくれた「小屋」の細部の納まりは一見の価値あり。

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ先

建築住宅局政策課