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ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンの予防接種

最終更新日:2023年9月14日

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Hib感染症とは

Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(HaemophilusInfluenzaTypeb)という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあります。
Hibの感染による重篤な疾患として、肺炎、髄膜炎、化膿性の関節炎などが挙げられ、これらを起こした者のうち3~6%が亡くなってしまうといわれています。また、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すといわれています。
乳幼児に死亡又は重篤な後遺症を残すことのある小児細菌性髄膜炎の原因は、インフルエンザ菌b型(Hib・ヒブ)の感染が約60%、肺炎球菌の感染が約30%を占めているといわれています。これらの細菌は、髄膜炎以外にも肺炎や敗血症といった重症感染症を起こす事があります。

ワクチンの効果

ワクチン接種により、Hibが血液や髄液から検出されるような重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。

肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれる菌で、主に気道の分泌物により感染を起こします。しかし、これらこの菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎や中耳炎、敗血症、髄膜炎等になったり、あるいは血液中に菌が侵入するなどして重篤な状態になることがあります。
肺炎球菌感染症の中には、肺炎、髄膜炎、中耳炎などがあります。特に髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、生存した子どもの10%に難聴、精神発達遅滞、四肢麻痺、てんかんなどの後遺症を残すと言われています。

ワクチンの効果

ワクチン接種により、肺炎球菌(ワクチンに含まれる種類のもの)が血液や髄液から検出されるような重篤な肺炎球菌感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。

 定期接種の対象者

以下の要件を全て満たしている方

  • 接種日時点で、生後2か月の前日から5歳の誕生日の前日までの方
  • 接種日時点で神戸市に住民登録がある方

 接種スケジュール(接種回数と標準的な接種間隔)

接種回数は、お子さんの1回目の接種を行う月齢によって異なります。

接種回数と標準的な接種間隔一覧表
1回目接種を開始する月齢 Hibワクチン 小児肺炎球菌ワクチン
生後2か月~7か月未満
  • 初回接種として、生後12月に至るまでに27~56日の間隔で3回接種
  • 追加接種として、初回接種から7~13月の間隔をおいて1回接種
  • 接種回数は計4回
  • 初回接種として、生後12月までに27日以上の間隔で3回接種
  • 追加接種として、初回接種から60日以上の間隔をおいて、生後12月から15月の間に1回接種
  • 接種回数は計4回
生後7か月~1歳未満
  • 初回接種として、生後12月に至るまでに27~56日の間隔で2回接種
  • 追加接種として、初回接種から7~13月の間隔をおいて1回接種
  • 接種回数は計3回
  • 初回接種として、生後12月までに27日以上の間隔で2回接種
  • 追加接種として、初回接種から60日以上の間隔をおいて生後12月以降に1回接種
  • 接種回数は計3回
1歳~2歳未満 1回のみの接種 60日以上の間隔をおいて2回接種
2歳~5歳未満 1回のみの接種 1回のみの接種

詳細な接種間隔については、下記の接種スケジュール表を参考として、医療機関にご相談ください。

★予防接種の間隔やスケジュールの管理は、スマホアプリ「KOBE予防接種ナビ」をご活用ください。

 接種費用

無料
【注意】予防接種券は、接種日現在、神戸市に住民登録がなければ使用できません。また、定期接種として規定している接種間隔を満たさない場合や接種期間を過ぎた場合は使用できません。場合によっては、接種料金を返還していただくことがありますのでご注意ください。

 接種場所

  • 神戸市内または明石市内(一部)の予防接種契約医療機関で接種できます。
  • 神戸市内の契約医療機関は、[予防接種契約医療機関一覧]や市総合コールセンター(TEL:0570-083330または078-333-3330、FAX:078-333-3314)にてご確認ください。なお、医療機関の希望により、ホームページへの掲載を見合わせている場合もあります。まずはかかりつけ医等にご確認ください。
  • 神戸市外で接種される場合は、接種前に別途手続きが必要です。手続き方法は、[市外の医療機関等での予防接種の受け方]をご確認ください。

 接種方法

  1. あらかじめ電話等で、予防接種契約医療機関に、接種日時の予約をしてください。
  2. 予防接種当日は検温を必ず行い、健康状態が良好であることを確認してください。接種前には、予防接種の注意をご確認ください。
  3. 医療機関に予防接種券、母子健康手帳、本人確認ができるもの(健康保険証等)を持参して接種を受けてください。接種を受けるお子様の健康状態を十分に把握している保護者が必ず付き添ってください。
    ※予防接種券の必要事項を事前に記入して持参してください。
    ※母子健康手帳は、接種歴の確認や接種したことの記録をします。
    ※予診票は医療機関に準備しています。

紛失・転入などで「予防接種券」がお手元にない方へ

予防接種券を紛失された方・神戸市に転入をされた方で接種券がお手元にない方は、母子健康手帳(予防接種歴のわかるもの)を持参のうえ、住民登録のある区の区役所・支所の保健福祉課窓口で交付を受けてください(即日発行)。

住民登録のある区の区役所・支所への来所が難しい場合は、郵送での手続きも可能です。郵送で申請される場合は2週間ほどかかります。郵送申請の申請方法は「予防接種券について」の「郵送手続きの方法」をご確認ください。

小児肺炎球菌ワクチンの7価から13価への切替について

2013年11月1日より、小児肺炎球菌ワクチンが7価(7種類の肺炎球菌に対応する成分が含まれるワクチン)から13価(13種類の肺炎球菌に対応する成分が含まれるワクチン)に変更となりました。

 関連情報

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お問い合わせ先

健康局保健所保健課