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BCG接種を受けましょう

最終更新日:2023年9月14日

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BCGワクチンは結核の重症化予防ワクチンです。
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。
日本では今でも毎年約1万2千人の患者が発生している感染症です。高齢の患者さんが多いですが、大人から子どもへうつることも少なくありません。赤ちゃんは結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症や結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性もあります。予防にはBCGワクチンが有効です。
国が示す標準的な接種期間は5~8か月に達するまでですが、神戸市では結核の患者数が全国平均よりも高いため、比較的早期の3~7か月での接種をおすすめしています。

4か月児健診でのBCG接種は終了しました

神戸市では一人ひとりの児に応じて適切な時期に各種のワクチン接種を受けられるようにという国の方針に従い、2019年4月より、定期予防接種契約医療機関での個別接種を開始し、個別接種と集団接種の併用を行ってきました。開始から2年が経過し、個別接種へ順調に移行していること、また密を避けるなどの新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、区役所・支所で実施している4か月児健診でのBCG集団接種は2021年3月末をもって終了しました。

今後は、定期予防接種契約医療機関で個別に全体のワクチンスケジュールを相談しながらBCG接種を受けていただきますようお願いいたします。

BCG接種後

BCGの針のあとの正常な経過

接種後3~5週ごろにかけて針あとに数ミリの赤いふくらみができ、その先がやや黄色(小さい膿)になり、かさぶた(痂皮)ができます。自然におちついてくるので薬はぬらないようにしましょう。その後、かさぶた(痂皮)が落ちて接種後3~4か月は針のあとが残りますが、だんだんうすくなります。

副反応

BCGの接種当日に熱が出ることは比較的少ないです。
まれですが、神戸市内で年に1~2例みられる副反応に①リンパ節の腫脹と②皮しんがあります。どちらも特に治療を必要としないことが多く、お子さんの機嫌やミルクの飲みなどの様子に変わりがなければ問題ない場合がほとんどです。また、神戸市で報告はほとんどありませんが、接種した針あとの近くにしこり(皮下の肉芽腫)が出る例もあります。この場合は治療が必要なこともありますので、皮膚科を受診し接種した医療機関にご相談ください。
副反応についてご心配がある場合、他にも異常を感じたときは、接種を受けた医療機関にご相談ください。

コッホ現象

コッホ現象とは、結核に感染している場合にみられる接種部位の一連の反応で、接種後3日以内に針あとに発赤や膿がみられ、接種後5~7日頃にかさぶた(痂皮)ができます。このような反応がでた場合、結核に関する検査が必要になりますので、接種をうけた医療機関にご相談ください。

コッホ現象を診察した医師は、各区役所・支所保健福祉課に以下の「コッホ現象(疑い含む)事例報告書」を提出してください。

BCG定期接種についてのQ&A

Q1.出生後いつからBCGワクチンを接種できますか?

A1.免疫が十分に機能していないとか重大な病気があるといった判断をするのが出生後すぐには難しいため、生後3か月以降の接種をお勧めしています。神戸市がお勧めしている接種期間は、生後3か月から8か月になるまで(7か月のうちに)としておりますので、受け忘れのないようにしてください。神戸市では、契約医療機関で接種できます。かかりつけ医とすべての予防接種についてスケジュールや接種場所を相談し、計画的に受けてください。なお、法律の規定では出生直後でも接種は可能とされています。お子さんが生後3か月になっていない場合でも、結核発生の多い国に住む予定があるなど特に希望される方は、かかりつけ医とよく相談してください。

Q2.満1歳を過ぎてからでも、BCGワクチン接種を希望すれば受けられますか?

A2.満1歳を過ぎてからのBCGワクチン接種は積極的にはお勧めしていません。それはBCGワクチンの効果が乳児期の重症結核や結核死亡の予防にあり、接種時期が遅くなるとその有効性が減少するためです。適切な時期(生後3~7か月)にBCGワクチンを接種するようにしましょう。

新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、規定の接種時期に定期接種ができなかった場合は特例措置があります。「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期予防接種の接種期間の延長措置について」を参照してください。

BCGワクチンを接種できなかった場合は、健康的な食事や十分な睡眠を心がけてください。万が一、咳や痰といった症状が2週間以上持続する場合には早期に小児科を受診しましょう。また、ご家族や親しい人が結核の治療を受けることになった場合には、必要に応じてお住まいの区の保健センターから健診をご案内しています。

Q3.満1歳以上でのBCGワクチン接種は意味がないのでしょうか?

A3.BCGワクチンの効果は乳児期の重症結核や結核死亡の予防にあり、できるだけ早期に接種したほうが有効です。満1歳に至ったらBCGワクチン接種に意味がないわけではありませんが、病気療養中などの場合を除き、満1歳の誕生日を迎えてからの接種は法に基づく接種(定期接種)ではなくなります。(Q4もご覧ください)。
※新型コロナウイルス感染症の発生に伴う特例措置については、Q2の下線部を参照してください。

Q4.満1歳の誕生日までにBCGワクチンを接種できなかった場合はどうすればよいですか?

A4.満1歳の誕生日を迎えてからの接種は法に基づく定期の予防接種ではなくなります。その場合でもBCGワクチン接種を希望される場合は医療機関で受ける任意の接種(接種医と保護者の責任で行う)となります(有料)。結核の発生が多い国で暮らすことになった場合等で、満1歳を超えたお子さんのBCGワクチン接種を希望される際には早めにかかりつけ医にご相談ください。
ただし、免疫不全等の何か重大な病気があれば、発達や体調を見ながら接種可能な時期についてかかりつけ医に相談のうえで区保健福祉部へお問い合わせください。本市が認めるやむを得ない理由に該当する場合は、病気の治癒後2年または4歳になるまでであれば、法に基づく定期接種としてBCGワクチン接種を受けることが可能です。
※新型コロナウイルス感染症の発生に伴う特例措置については、Q2の下線部を参照してください。

お問い合わせ先

健康局保健所保健課