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荒田地区は、地下鉄湊川公園駅が最寄りで三宮へのアクセスが良く、近年は高層マンションや老健施設が建設されています。一方、南には古くから「神戸の台所」として知られ、今でも活気あふれる東山商店街があり、新しい建物と古き良き風情が共存する味わい深いエリアです。この地域の住民の安全と福祉を守るために、荒田地区防災福祉コミュニティは活動しています。
荒田地区防災福祉コミュニティは、毎年春と秋に総合訓練を実施しています。10月に荒田公園で実施した訓練では、煙体験や防災工作ブースを設けました。特に注目されたのは、兵庫区の中学生で構成された防災ジュニアチーム「Bosai Jr.消防団ひょうご(略称BJ)」のメンバーによるブースです。中学生たちは、ポリ袋ポンチョや紙食器の作り方を来場者に説明し、小さなお子さんも一緒に楽しめる内容で賑わいを見せました。
荒田地区防災福祉コミュニティは、未来のリーダーであるBJの指導に熱心に取り組んでいます。11月には荒田小学校跡地公園で「Bosaiサバイバル教室」を開催し、防災資機材の取扱いや仮設トイレとかまどベンチの組立て、非常食体験を指導しました。子ども達には、実際に資機材に触れ、大規模災害の時にどのように使うかを学んでもらいました。かまどベンチを使った非常食体験では、新聞紙で作った紙食器でアルファ米とレトルトカレーを食べながら、震災時の体験を子ども達に伝えることで、震災の教訓を継承することができました。
震災の教訓の継承や地域活動の後継者不足が課題となる中、防コミと地域の中学生が交流し、震災の経験を語り継げたことは非常に有意義でした。今回参加したBJメンバーにとっても、大きな学びとなったに違いありません。震災で大きな被害を受けた荒田地区では、引き続きこうした取り組みを進めていきます。
(委員長 前田弘美)