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地域で行われている取り組みを、ご紹介します。
港島自治連合協議会は、神戸港沖合に1981年(昭和56年)に誕生した人工島のポートアイランド内にある中高層住宅の12のマンションが中心となり協議会を結成して、防災福祉コミュニティ活動を推進しています。
阪神・淡路大震災では、建物は一部損壊でしたが、インフラは長期間復旧せず、また交通の寸断や液状化による被害が発生しました。この経験を教訓に、港島自治連合協議会では、より実効性のある防災活動の推進に力を入れています。
大規模災害時の避難は、「自宅避難」を原則としています。ポートアイランド内には避難所が6か所指定されていますが、島内には戸建住宅がなく、すべてが鉄筋コンクリート造のマンションであることから、堅牢な建物内の自宅避難が基本となります。但し、それを可能にするには、非常用トイレ袋、水、食料などの備えが必要と住民の方に告知しています。
避難所では騒音やプライバシーの問題、感染症などが懸念されますが、自宅避難はプライバシーが守られ、使い慣れた寝具、近所との円滑なコミュニケーションなど多くのメリットがあります。
大規模地震の安全対策として、マンションの耐震改修、家具固定、ガラスの飛散防止フィルムの貼付けを呼びかけています。
災害時に排水管が破損している可能性がある場合、トイレの使用によって低層階に汚水が逆流する恐れがあります。そのため、設備の安全が確認されるまでは携帯トイレを使用する「みなとじまトイレルール」を推奨しています。
島内の中学校は、神戸市立の小中一貫校「港島学園」と「神戸学院大学附属中学校」があり、それぞれ「ポーアイ防災ジュニアチーム」として活動しています。地域の住民が主体となって南海トラフ地震などの災害学習から、災害時のトイレ対策、市民救命士講習、車いす型の階段避難車等の取扱い訓練、ロープ結索訓練などの学習を計画的に行っています。
神戸空港の国際線就航や大阪湾岸道路の延伸により、ポートアイランドは今後さらに発展していきます。
このような変化の中で、安全で魅力あるまちづくりを実現するためには、さらに島内で「働く人」、「学ぶ人」、「暮らす人」が互いに協力し合い、防災に取り組む体制をつくりあげることが重要になってきます。
港島地区総合防災訓練2024(応急担架搬送訓練)