区の通史(長田区のあゆみ)
本ページでは、2005年3月に出版した「ながたの歴史」を掲載しております。
詳細は以下の「ながたの歴史(PDF)」をご覧ください。

※「ながたの歴史」の冊子の配布・販売は行っておりません。
弥生時代から
長田地方の歴史を振り返ってみると、弥生時代にまでさかのぼることができる。日本に初めて稲作がわたってきたのは弥生時代のことで、その当時使われていた弥生式土器が、長田神社境内を中心に苅藻川流域で多数出土しており、人々はこの恵み多い川の流域に居を定めて稲作に従事し、集落を守る神を中心に、四季の生活を送っていた。この苅藻川に沿って長く拓けた田地の美称として、長田の名が起こったといわれている。

画:丘あつし
その後、大化の改新前後には、条理制の地割が行われ、古代の山陽道が整備された。源平合戦の際には長田の谷から長田一帯にかけて主戦場になり、民家などが焼かれてしまったと思われる。南北朝時代にも、合戦の場となり、長田神社は湊川合戦で足利方についた。そして、明治に至るまで、農村地域としてそれぞれの地域は発展してきたのである。

画:丘あつし
神戸市に編入
- 1868年(慶応3年)12月7日、兵庫開港が行われ、1879年(明治12年)には神戸市の前身神戸区が、神戸郡・兵庫郡・坂本村を併せて成立している。1889年(明治22年)この神戸区に葺合村・荒田村を併せて神戸市として発足し、長田の方では、東尻池・西尻池・長田・駒ケ林・野田・御崎・今和田新田・吉田新田を併せて林田村となる。
- 大正時代に入ると、耕地整理組合による市街地化が始まり、西部・長田・西代と順次耕地整理組合が設置され、農地を整理して道路をつくり、新町名をつけ、将来市街地に発展することを予想して土地整理が行われ、市街地発展の基礎となった。
- 第一次世界大戦下の好況や昭和初頭の不況などを経て、1931年(昭和6年)行政区が設置された。林田区を始め、灘・葺合・神戸・湊東・湊・湊西・須磨の7区が設置され、戸籍・寄留・埋火葬認許・就学・兵事・種痘・税務・選挙・印鑑・諸証明などの事務を身近に処理できるようにしたのである。
- こうした努力にもかかわらず、1938年(昭和13年)の阪神大水害により区内全戸数の80%が被害を受け、更に第二次世界大戦により壊滅的な打撃を受けた。戦災による人口移動で、神戸市の人口分布は大きく変化したため、区域の広さを適正化し、一区一警察署の設置を基本として、1945年(昭和20年)従来の8区は6区に統合された。
- このように、長田の歴史を見てくると、早くから開けた土地であったこと、田園地域から住居地域・工業地域に変遷したこと、近代に入ると耕地整理が行われ市街化が早く進んだこと、水害や戦災にあっていること、第二次世界大戦後早くに基盤整備がなされたことなどがわかる。
長田区の変遷
- 1868年(慶応3年)兵庫開港
- 1873年(明治6年)真野小学校創立(1887年に真陽小学校に吸収)
- 1889年(明治22年)東尻池村・西尻池村・長田村・駒ヶ林村・野田村・御崎村・今和田新田・吉田新田を合わせて林田村と命名。神戸市制実施。神戸区に葺合、荒田両村を合わせて神戸市とする。
- 1896年(明治29年)湊村・林田村・池田村を神戸市に編入
- 1898年(明治31年)苅藻島埋立工事完成(工事着手明治29年8月)
- 1901年(明治34年)湊川付け替え工事完成、通水式を実施
- 1910年(明治43年)兵庫電気軌道(山陽電鉄)兵庫~須磨間開通、長田駅・西代駅開業
- 1919年(大正8年)寺池・重池・蓮池を市営住宅地として埋立
- 1931年(昭和6年)区制実施(林田区誕生)
- 1938年(昭和13年)阪神大水害
- 1945年(昭和20年)林田区は須磨区との境を変更し長田区と改称
- 1961年(昭和36年)長田港の築造完成開港式
- 1965年(昭和40年)戦後、長田区の人口がこの年のピークになる。人口214,345人、57,165世帯
- 1967年(昭和42年)7月豪雨災害
- 1968年(昭和43年)神戸高速鉄道開通(阪神・阪急・山陽・神戸電鉄相互乗り入れ)
- 1969年(昭和44年)西市民病院完成
- 1970年(昭和45年)西市民病院開院
- 1974年(昭和49年)丸山コミュティーセンターオープン
- 1977年(昭和52年)神戸市営地下鉄西神線、新長田~名谷間開通、新長田駅前ビル完成
- 1983年(昭和58年)神戸市営地下鉄山手線新長田~大倉山間開通
- 1984年(昭和59年)区の花として「サルビア」を選定(全市ではじめて)
- 1985年(昭和60年)神戸市営地下鉄山手線大倉山~新神戸間、西神延伸線名谷~学園都市間開通
- 1989年(平成1年)サルビアギャラリー開設
- 1990年(平成2年)長田消防署・警察署の新庁舎完成
- 1993年(平成5年)長田区総合庁舎移転
- 1995年(平成7年)阪神・淡路大震災
- 1998年(平成10年)ピフレ新長田(区民ホール)完成
- 2000年(平成12年)シューズプラザオープン
- 2001年(平成13年)神戸市営地下鉄海岸線三宮花時計前~新長田開通
- 2003年(平成15年)長田区の木が「ハナミズキ」に決定
- 2007年(平成19年)西代蓮池公園オープン
- 2009年(平成21年)鉄人28号モニュメント完成、KOBE鉄人三国志ギャラリーオープン
- 2010年(平成22年)地域人材支援センター(現ふたば学舎)オープン
- 2011年(平成23年)震災復興土地区画整理事業完了
- 2012年(平成24年)神戸アーカイブ写真館オープン(2024年閉館)
- 2015年(平成27年)長田区制70周年、阪神・淡路大震災20年
- 2017年(平成29年)ながた緑プロジェクト開始
- 2019年(平成31年・令和元年)新長田合同庁舎完成、ふたば国際プラザオープン、鉄人28号モニュメント10周年
- 2021年(令和3年)神戸国際コミュニティセンター(KICC)移転オープン
- 2024年(令和6年)震災復興開発事業完了
- 2025年(令和7年)長田区制80周年、阪神・淡路大震災30年