最終更新日:2025年7月31日
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地蔵盆は、8月23・24日に行われます。
本来は、この日がお盆祭りの最後の日だったことからはじまった、といわれています。
今では、お盆休みが8月15・16日前後でおわるので、お盆から少しはなれた行事になってしまいました。
地蔵盆とは、お地蔵さんにお参りをする行事です。
地蔵は奈良時代に日本に伝わり、平安時代に人々に広まりました。
もともと「地蔵」という言葉には、古代インド語で「大地の母」という意味があり、
地蔵には、様々なものを生みだす、大地のような力があるといわれています。
また、子どもを病気や災難から守る力もあるとされてきました。
地蔵盆は、今ではだんだんと、子ども中心の行事へと変化してきています。
8月23日を中心に、お地蔵さんの掃除やお化粧をします。
そしてお供え物をして、お地蔵さんの周りを提灯で飾り、線香を持ってお参りにきた子どもたちにお菓子を配ります。
長田区は神戸市の中でも地蔵盆がさかんに行われている地域のひとつです。
その理由には長田区の歴史が深く関係しています。
長田区はくつ産業が有名ですが、くつを作るためにはたくさんの人手が必要でした。
そのため地方や外国からたくさんの人が長田区に住み、働くようになりました。
そして住居として長屋が多く建てられました。
そうして建てられた長屋では、当時伝染病により子どもが亡くなることが多く、
その供養としてお地蔵さんが建てられました。他の区でも同じような風習はあったものの、
空襲により多くの地域でお地蔵さんが焼けてしまいました。
しかし、長田区では焼けずに残ったお地蔵さんが多かったため、
昔からの風習である地蔵盆がさかんに行われ続けているのです。
新長田1番街商店街 2022年度地蔵盆の様子