最終更新日:2025年10月30日
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冬の寒さが厳しくなる季節には、ゆっくりとお風呂で温まりたくなる方も多いのではないでしょうか。
しかし、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室への移動などの急な寒暖差には、思わぬ危険が潜んでいます。
ご自身やご家族の健康を守るために、注意点を今一度見直してみましょう。       
                                                
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ヒートショックとは、急な温度差で血圧が大きく変動し、失神や心疾患などを引き起こす現象です。
ヒートショックは、主に冬場に、急な気温の寒暖差により発生します。
例えば、
これらの状況では、血圧が急に上がったり下がったりして、失神・心筋梗塞・脳卒中などのリスクが高まります。
特に高齢者や持病のある方は、日常の中で注意が必要です      
寒い場所から暖かい浴室へ移動すると、急激な温度差で血圧が変動します。
暖房器具などで事前に暖めておくことで、体への負担を減らせます。                            
熱すぎるお湯は血圧を急上昇させる原因になります。
ぬるめのお湯にすることで、心臓や血管への負担を軽減できます。
 
入浴中は汗をかいて脱水状態になりやすく、血圧が不安定になります。
入浴前後にコップ1杯の水を飲むことで、血圧の急な変化を防げます。
 
食後や飲酒後は血圧が不安定になりやすく、ヒートショックのリスクが高まります。
時間を空けてから入浴しましょう。
 
長時間の入浴は、体温の上昇や脱水を引き起こし、血圧の変動を招く原因になります。
特に高齢者は体力の消耗が早く、長風呂によって意識を失う危険性もあります。
入浴の時間をタイマーを使って管理するのもおすすめです。
 
冬場に浴室の換気扇を強く回しすぎると、浴室内の温度が下がり、
入浴時の温度差が原因でヒートショックを引き起こすことがあります。
入浴中は必要以上に換気せず、浴室の暖かさを保つようにしましょう。
 
お風呂から出た直後は、血圧が急に下がることがあります。
すぐに立ち上がったり、動き回ったりすると、立ちくらみや転倒、失神などの危険があります。
入浴後はまず椅子に座るなどして、数分間ゆっくり体を休めましょう。
 
入浴前に暖房器具で暖めておくことで、居間との温度差を減らし、血圧の急変を防げます。
浴室暖房乾燥機や小型ヒーターなどが有効です。                                                     
冬場はトイレや廊下が冷え込みやすく、移動時の温度差が大きくなります。
必要に応じて暖房器具を設置し、家の中の温度差を少なくしましょう。
 
窓やドアの隙間から冷気が入り込むと、室内の温度が下がります。
断熱シートやカーテン、気密テープなどを使って、冷気の侵入を防ぎましょう。
 
部屋ごとに暖房を使い分けるのではなく、家全体を適度に暖めるようにすると、移動時の温度差が小さくなります。
 
温度計を設置して、脱衣所・浴室・トイレなどの室温を確認する習慣をつけましょう。
目安としては、脱衣所や浴室は18℃以上が望ましいとされています。                             
 
政府広報オンライン:「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
消費者庁:「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!ー自宅の浴槽内での不慮の溺水事故が増えていますー」