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熱中症と熱中症警戒アラート

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神戸市防災気象官(気象防災アドバイザー)がお届けする「気象に関するトピックス」の1回目です。今回のテーマは「熱中症」です。(この記事は、2021年5月26日に掲載しています。)
 
近年、熱中症による死亡者数や緊急搬送者数は著しい増加傾向にあり、気候変動等の影響を考慮すると、熱中症対策は極めて重要な状況になってきています。このような状況を踏まえ、環境省と気象庁は連携して、熱中症の予防対策に関する情報を発信することになりました。

具体的には、環境省の暑さ指数(WBGT)に基づき、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼びかける情報として「熱中症警戒アラート」を2021年4月28日(水曜)から運用開始しています。

 熱中症とは

熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が壊れるなどして発症する障害のことです。炎天下での運動などで発症しやすいことが知られていますが、高齢者が熱帯夜にエアコンを使用せずに寝ているうちに発症することもあります。

 熱中症警戒アラートの概要

発表基準と発表単位

発表対象地域内の暑さ指数(WBGT)算出地点のいずれかで日最高暑さ指数33以上と予測した場合に、都道府県単位で発表します(北海道、鹿児島県、沖縄県は細分発表)。「気づき」を促すものであるため、一度発表したアラートはその後の予報で基準を下回っても取り下げません。

発表時間

熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日17時及び当日の朝5時に最新の予測値をもとに発表します。

情報提供サイト

※環境省では、熱中症警戒アラート等のメール通知サービスやLINE通知サービスが提供されています。

熱中症警戒アラート発表時の予防行動

  • 外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。
  • 熱中症リスクが高い方に声かけをしましょう。
  • エアコンを適切に使用しましょう。
  • こまめに水分を補給しましょう。
  • 外での運動は、原則、中止・延期をしましょう。
  • 暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。

暑さ指数(WGBT)

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)とは、気温、湿度、輻射熱(日差し等)からなる熱中症の危険性を示す指標のことで、単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数は、気温1、湿度7、輻射熱2の割合で算出され、湿度が重要な要素となっています。

暑さ指数の詳細や状況は、環境省ホームページをご覧ください。


暑さ指数(WBGT)の実況と予測の表示例

お問い合わせ先

危機管理室総務担当