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【2020年度】「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」の取り組み状況

最終更新日:2023年9月13日

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 2020年度に神戸市が行った「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」(2019年4月1日施行)に関する神戸産農水産物等の活用推進の取り組み状況について報告します。

おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例(PDF:174KB) 
「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」の取り組み状況について(PDF:382KB)
(2021年9月1日神戸市経済港湾委員会資料より)

1 生産者、事業者及び市民の交流支援についての主な施策(第8条)

(1)ファーマーズマーケットの開催
 地産地消のライフスタイル化を目指して実施している「ファーマーズマーケット」を東遊園地にて継続して開催した。
 また、ポートタワー周辺でのナイトマーケットや兵庫区・長田区などのエリアでも地域の個性に合わせたマーケット開催に取り組んだ。

・東遊園地:35回 約28,000人
・御崎公園:1回 約300人 
・駒ヶ林地区(長田港漁船だまり):2回 約1,900人 

駒ヶ林
 駒ヶ林地区での水産物マーケット

FARMARS MARKET(外部リンク)

(2)観光農漁業及び農漁業体験への支援
 神戸市観光園芸協会と連携し、いちご・ぶどう・なし・さつまいも・かき・とうもろこしの観光農園及び貸農園のPRやクイズラリーを実施した。
 また、地域団体等が主体的に取り組む、稲作体験・野菜収穫体験など農漁業体験イベントに対して支援を行った。

・観光農園利用者:36,920人
 内訳:いちご5,922人、ぶどう10,706人、なし1,989人、さつまいも14,625人、かき1,428人、とうもろこし1,123人、貸農園1,127人
・クイズラリー応募総数:593通
・農業体験:22地区
 稲作体験、黒大豆栽培体験、さつまいも栽培体験、黒豆みそづくり体験、しめ縄づくり体験、そば打ち体験 等
・漁業体験(こども釣り大会) :21回 652人
     (乾のりづくり体験):21回 419人
・栽培漁業センターの施設見学 :14団体980人(市内外の小学校など)

神戸市観光園芸協会(外部リンク)
神戸市立栽培漁業センター(外部リンク)

(3)農村ツーリズムの推進
 農村の魅力の再発見による農村地域の活性化を図るため、サイクリングマップなどを作成した。これらを活用したイベントを開催し、来訪者の受入れ態勢の構築等を進めた。 

・サイクリングマップの作成:1地区(道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢~ 道の駅 淡河)
・里山農村ガイドマップの作成:3地区(八多町、大沢町、淡河町)

サイクリングマップ
 サイクリングマップ

2 啓発活動等についての主な施策(第9条)

 神戸が誇る美しい花をPR・消費拡大するため、「街の彩ガーデン」として花のディスプレイを設置した。秋には「KOBE FLOWER HEART キャンペーン」として、新たに中央区の2カ所に花絵を設置したほか、「神戸花物語2021春」において、ストリートピアノと連携した神戸産の花の展示を行った。
 また、垂水漁港での漁業デーや市民を農業の生産現場に案内する産地見学会の開催、「こうべ旬菜」などの神戸産農産物を市内の小売店や量販店でPR販売を行う「神戸産を食べようキャンペーン」などを開催した。 
 さらに、市Webサイトなどで、神戸の農漁業や食に関する情報を発信した。

・「街の彩ガーデン」:年間5回(延べ15ヵ所)市役所1号館ロビー、デュオこうべ、西区役所他
・「KOBE FLOWER HEARTキャンペーン」:11月25日~12月3日
 ①メリケンパーク(BE KOBE前) 7,000株使用
 ②東遊園地ステージ 6,000株使用(11月26日から実施)
・ストリートピアノと連携した神戸産の花の展示 15ヵ所(3月2日~3月8日)
・漁業デーの開催:12回 約600人
・産地見学会:5回 135人
・神戸産を食べようキャンペーン:1回(11月)、開催店44(地産地消推進店41、量販店3)

KOBE FLOWER HEARTキャンペーン写真
 KOBE FLOWER HEART キャンペーン

神戸花物語2021春の写真
 神戸花物語2021春

神戸市花き協会(外部リンク)

3 生産、供給及び市内流通の促進についての主な施策(第10条)

(1)安定供給の取り組み
 「こうべ旬菜」の認知度向上と消費拡大のため、出荷・産地表示資材への支援、量販店での地産地消コーナーの設置などに取り組んだ。また、直売所に出荷する生産者団体が行う直売所のPR活動に対して支援を行った。畜産振興については、神戸ビーフ増産に取り組む畜産農家に対して、肥育素牛導入に対して支援を行った。水産振興については、漁業経営の安定のため、漁船保険や漁業共済等に対して支援を行った。

・こうべ旬菜生産量:18品目 約3,700トン
・地産地消推進店:41店
・量販店での地産地消コーナー設置:17店
・市内直売所:56箇所
・素牛導入支援(但馬牛):545頭
・漁船保険:326隻
・漁業共済:32人

こうべ旬菜の写真
 こうべ旬菜

「こうべ旬菜」について

(2)農水産業等の担い手に対する支援
 地域の担い手となる認定農業者・集落営農組織に対し、農業用機械・設備の導入支援を行うとともに、新規就農者・農村サポーターなど多様な担い手の育成に努めた。新規就農者に対しては、次世代人材投資資金による支援を行うとともに、初期投資を軽減するため、栽培から販売まで一貫して実践する「就農実践ファーム」の設置に対して支援を行った。
 また、集落ごとに5~10年後の農地の耕作者・後継者を明確化する「里づくり農業振興計画」を策定するとともに、集落営農組織の広域化と法人化を進める「農地管理神戸方式」を構築した。併せて、農作業の省力化のため、草刈りロボットや水管理システム等のスマート農業の導入に対して支援を行った。

・認定農業者の認定:36人(認定者合計268人)
・認定新規就農者の認定:9人(認定者合計41人)
・農業次世代人材投資資金の交付者:45人
・農業経営力向上支援事業:13件(トラクター、ハウス潅水設備、育苗ベンチ等)
・就農実践ファームの設置:1地区(八多町 4棟)
・農村サポーターの育成:57人
・里づくり農業振興計画の策定:27地区
・広域集落営農法人の設立:1法人(神出町)
・スマート農業の導入:草刈りロボット 1台、水管理システム 10台

草刈りロボットの写真
 草刈りロボット

就農実践ファームの写真
 就農実践ファーム

認定新規就農者(青年等就農計画制度)について
農業次世代人材投資資金(経営開始型)について

(3)市内流通の促進
 「こうべ旬菜」の生産者に対して、出荷用コンテナ等の導入支援を行ったほか、新たな流通システムの構築に向けて、農産物直売所(六甲のめぐみ・マチマルシェ御影)を活用した市内農産物の飲食店向けの販売等の取り組みに対して支援を行った。
 また、市内の飲食店・スイーツ店などで、いちじく・須磨海苔・北神ねぎ・いちごを使った特別メニューを提供する「神戸食材フェア」を開催した。
 畜産振興については、市内農家が生産した但馬牛の市内流通を促進するため、中央卸売市場西部市場へ出荷促進を行った。

・コンテナ導入:5,000ケース(年間延べ約173,000ケース利用)
・こうべ旬菜生産量:18品目 約3,700トン
・秋の神戸食材フェア(いちじく):参加店47店
・冬の神戸食材フェア(須磨海苔、北神ねぎ、いちご):参加店47店
・市内流通促進支援(但馬牛):413頭

食都神戸(外部リンク)

4 生産環境及び生産基盤の整備等についての主な施策(第11条)

 神戸産農水産物等の生産性向上を図るため、国県の補助事業を活用し、ビニールハウスの整備、ため池改修等の生産基盤の整備及び漁港施設の整備に対して支援を行った。

・農業施設整備:ビニールハウス整備 計9件 5,565平方メートル(北区:4件3,265平方メートル 西区:5件2,300平方メートル)
・ため池改修:3件(北区1件、西区1件、須磨区1件)
・土地改良施設維持管理適正化事業:4件(西区2件、東播用水関連2件)
・漁業関係整備:垂水漁港岸壁耐震補強工事

5 神戸産農水産物等の優先利用についての主な施策(第12条)

 経済観光局、神戸市教育委員会、(一財)神戸市学校給食会、兵庫六甲農業協同組合、流通事業者と連携し、安全で新鮮な神戸産の野菜や米を学校給食へ供給し、地産地消や食育を推進するとともに、地域農業の振興を図った。
 こうべ給食畑事業として、給食利用が多い品目(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン)について、生産拡大や秀品率の向上に取り組んだ。

・神戸産野菜利用割合:小学校12.9%( 140t/1,082t)、中学校11.5%( 18.0t/ 156t)
・神戸産米の利用割合:小学校100% 569.8t、中学校100% 232.1t

学校給食における取組み
一般財団法人 神戸市学校給食会のホームページ(外部リンク)

6 ブランド化の推進についての主な施策(第13条)

 「こうべ旬菜」については、学校給食への利用促進、産地表示資材の導入支援等を行った。また、いちじくを戦略的拡大品目として、生産拡大や販路開拓に対して支援を行った。
 いちじく・須磨海苔・北神ねぎ・いちごの4品目を飲食店等で活用を促す「神戸食材フェア」を実施した。さらに、飲食店から需要があり、省力栽培ができるレモン・アボカドの試験栽培に対して支援を行った。また、酒米である山田錦の栽培において、ドローンを用いた画像解析による生育診断の実証実験を行った。加えて、栽培漁業センターにおいてマナマコの種苗生産に取り組んだ。

・いちじく生産者支援:電動剪定ばさみ・防虫ネットの導入等
・秋の神戸食材フェア(いちじく):参加店47店
・冬の神戸食材フェア(須磨海苔、北神ねぎ、いちご):参加店47店
・新たな果樹の試験栽培:レモン・アボカド(各30本)
・マナマコ放流実績:約26万4千個

冬の神戸食材フェア商品の写真
 冬の神戸食材フェア商品

食都神戸(外部リンク)

7 他の施策との連携についての主な施策(第14条)

(1)観光関連

① 農村の魅力発信
 農村の食を通じたツーリズムコンテンツの市民向けPRのため、広報・観光部署と連携して、情報誌「SAVVY」11月号で、北区の農村の魅力を発信した。
 また、農村ツーリズム推進のため作成したガイドマップに、農村定住起業施設等を掲載するとともに、マップを活用したイベントを実施するなど、来訪者の受入れ態勢の構築を進めた。
② 海外プロモーション
 イギリスから神戸への誘客を促すコンテンツとした、北区のいちご狩り園等を素材としたTV用動画の撮影に対して支援を行った。

(2)食育関連
 「神戸市食育推進計画」で定める食農教育の推進事業として、「食農ボランティア」の活動に対して支援を行った。

・食農ボランティアの活動支援 
 北区 田植・稲刈り体験:小学校2回111人、野菜収穫体験:幼稚園・児童館1回73人
・塩づくり体験:54回 433人 
・乾のりづくり体験:21回 419人

乾のりづくり体験の写真
 乾のりづくり体験

(3)移住・定住関連
 神戸里山暮らしを推進するなかで、開発許可の規制緩和を活用し、既存住宅を農家レストラン等に転活用する支援を行った。
 また、農村地域で新たな仕事をつくるため、「神戸農村スタートアッププログラム」を開催するとともに、「神戸・里山暮らしハンドブック」を作成し、農村地域の魅力とあわせて移住・起業に関する情報発信を行った。

・里づくりの拠点施設:1件(旧松森医院の改修、淡河町)
・農村定住起業支援:1件(農産物直売所「はるよし」の開設、八多町)
・神戸農村スタートアッププログラムの開催:受講者22人
・神戸里山暮らしハンドブックの作成(Webでの発信)

里づくりの拠点施設ヌフ松森医院の写真
 里づくりの拠点施設 ヌフ松森医院

神戸里山暮らしハンドブックの写真
 神戸・里山暮らしハンドブック

神戸・里山暮らしのすすめ(外部リンク)

8 6次産業化の支援についての主な施策(第15条)

 神戸産農水産物等を活用した商品開発に対して支援を行う「食都神戸実践モデル活動支援事業」を実施した。また、市内大学生などの若者のアイデアと企業のノウハウを活用した新たな「ものづくり」と、若者・企業・農漁業者の「ネットワークづくり」をすすめる「KOBE“にさんがろく”プロジェクト」の取り組みを行った。

・食都神戸実践モデル活動支援事業:3件 
 淡河町でのさつまいも試験栽培及びさつまいもを使用したスイーツ開発 等
・KOBE“にさんがろく”プロジェクト
 参加学生数:43人(大学9校、専門学校1校) 
 成果物:神戸産いちじくのチャツネ 等

神戸産いちじくチャツネの写真
 神戸産いちじくのチャツネ

ノーギョ ギョギョ ギョギョーラボラトリーズ(外部リンク)

おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例

おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例(PDF:174KB)

「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」の取り組み状況について(PDF:382KB)
(2021年9月1日神戸市経済港湾委員会資料より)

過年度の報告

令和元年度の取り組みについて

お問い合わせ先

経済観光局農水産課