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最終更新日:2025年9月29日
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東灘下水処理場では、下水を処理するときにでる汚泥から肥料の原料になるリンを取り出しています。
これでつくられた肥料は、これまで農家向けに販売していましたが、できるだけ多くの方々に使ってもらえるように、一般の方向けに「こうべSDGs肥料」として販売することにしました。
| 市公式note | 久元市長による「こうべ再生リン」の取り組みの紹介です(外部リンク) |
| 市公式note | 「こうべSDGs肥料」PRイベントの報告記事です(外部リンク) |

肥料の三大要素の一つである「リン」は農業に必要なのですが、その産出国が限られています。国際的にも枯渇があやぶまれているなかで、日本はその全量が輸入頼みで、その90%が中国からになっています。昨年秋に中国政府が輸出を制限したことから、肥料メーカーはリンの輸入価格の高騰に直面しています。

実際に日本へのリン輸入量は、年間約16万トンで、その多くが肥料となっています。農業に利用されたリンは、ヒトの食べ物となって、そのあとは生活排水として下水に流入しています。その量は年間約5.5万トンといわれています。

2012年に、神戸市と水ing(株)による下水汚泥からリンを抽出する実証事業は、国の革新的技術に採択され、下水道から高い品質の「リン」の化合物を取り出すことに成功しました。実際に、野菜やお米の栽培に使ってみて、有効性と安全性が認められたことから、化成肥料として登録も行われています。

資源循環「こうべ再生リン」プロジェクトは、肥料の原料として「こうべ再生リン」を活用することで、貴重なリン資源の循環を目指しています。「こうべSDGs肥料」は、「こうべ再生リン」を利用し、有機質肥料などを配合した環境にやさしい肥料です。

出典:令和3年度食料・農業・農村白書
国土交通省「下水道におけるリン資源化の手引き」
(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構「鉱物資源マテリアルフロー」
「財務省貿易統計」を加工して使用
その他詳しくは下記をご覧ください。