最終更新日:2026年10月9日
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北区では、貴重な文化遺産である農村歌舞伎舞台を活用して、戦前までは、活発に農村歌舞伎が上演され、地域住民が行う地芝居も盛んでしたが、戦後は演じられる機会が減っていました。
北区では、現存する農村歌舞伎舞台を保存し、次の時代に受け継ぐことや演じ手の育成の場を提供すること、さらに都市と農村との交流を生み出すことを目的に、2000年から2014年まで毎年4月に農村歌舞伎上演会を開催してきました。
2015年からは農村歌舞伎上演団体が主催となり、毎年秋に農村歌舞伎上演会が開催されてきました。


過去の上演会の様子は以下のページをご覧ください。
歌舞伎というと、東京や京都にある歌舞伎舞台で有名な歌舞伎役者が特有のメイクをして室内で演じるものと思われるかもしれません。農村歌舞伎は江戸時代から明治時代に始まった、農民によって娯楽として行われた素人歌舞伎です。秋の収穫を祝う時などにその土地の祭礼として行われたそうです。
農村歌舞伎舞台の多くが神社の境内に作られています。これは、江戸幕府の贅沢に対する厳しい取締りの中、神様に見せるという建前のもと上演されていたからだそうです。
神戸市北区には日本最古の農村歌舞伎舞台である「北僧尾農村歌舞伎舞台」(1777年建立)をはじめ、多くの農村歌舞伎舞台が建てられました。
特に北区山田町の周辺では、江戸時代以降に14棟の農村歌舞伎舞台が建てられました。そのうち、谷上駅近くの「上谷上農村歌舞伎舞台」と箕谷駅近くの「下谷上農村歌舞伎舞台」が現在でも農村歌舞伎を上演可能な状態で残っています。茅葺屋根の農村歌舞伎舞台は貴重なものであるため、どちらも文化財に指定されています。
この農村歌舞伎舞台にはそれぞれ異なる仕掛けが施されています。「上谷上農村歌舞伎舞台」には、舞台上の長方形の台を回転させると場面転換できる特殊機構「床几(しょうぎ)回し」が施されています。一方、「下谷上農村歌舞伎舞台」には、切込み式の回り舞台と花道の一部が回転して、反り橋が出る特殊機構が施されています。実はどちらも江戸時代の人が考えた仕組みです。


北区の伝統文化である農村歌舞伎を広く地域の方に知ってもらい、次世代に継承していくこと、地域に残る農村歌舞伎舞台の保存・活用を図り、北区の魅力ある資源として確立することを目的に、上演会が25年目を迎える2024年5月に「神戸市北区農村歌舞伎を育てる会」を立ち上げました。この会には農村歌舞伎上演団体だけでなく、農村歌舞伎舞台を所有する「舞台保存会」をはじめとした地域団体、北区役所等が参画しています。
現在は「神戸市北区農村歌舞伎を育てる会」が主体となり、農村歌舞伎を次世代につないでいく取り組み(体験会)を実施しています。


過去の体験会の様子は以下のページをご確認ください
神戸市北区は、市内で最も多くの茅葺建物(約670棟)や貴重な民俗文化財である農村歌舞伎舞台が保存されているエリアです。その農村歌舞伎舞台を利用して、毎年秋に地域団体による農村歌舞伎が上演されています。
第27回となる今年は、「国営明石海峡公園神戸地区あいな里山公園」で開催します。この機会にぜひ伝統文化である農村歌舞伎と茅葺き舞台をお楽しみください。

国指定重要文化財である下谷上農村歌舞伎舞台の見学会と文化体験会を開催します。舞台の解説を聞きながら舞台機構の体験ができます。
イベントでは歌舞伎の”附け打ち”をプロの先生に教えてもらいながら附けの体験ができます。さらに、農村歌舞伎舞台に使われている茅葺を使ったワークショップも開催します。そして舞台では歌舞伎の附け打ちのプロである山﨑 徹さんと神戸松蔭大学書道コースの学生による歌舞伎と書道のコラボパフォーマンスを行います。
※体験会の内容は天候等によって、変わる場合があります。

歌舞伎の附け打ちのプロである山﨑 徹さんと神戸松蔭大学書道コースの学生とが、農村歌舞伎舞台でコラボパフォーマンスを行います。
昨年度に引き続き、2026年度も中学生以下を対象に農村歌舞伎の体験ができる「第2回農村歌舞伎フェス」を開催します。本格的な舞台衣装や化粧で歌舞伎役者になりきる体験と、歌舞伎で使用される和楽器(三味線、小鼓、笛)の演奏をプロの先生に教えてもらうことができます。歌舞伎をまるごと体験して特別な思い出を作りませんか。ぜひご参加ください。


2026年10月10日(土曜)10時00分~15時15分
神戸親和大学 学生会館3階 記念講堂
無料
歌舞伎役者の衣装や化粧の体験。歌舞伎の上演に使用される楽器の体験。
事前申込は不要です。体験希望の方は直接会場までお越しください。(先着順)
※体験いただけるのは、中学生以下の方のみ
農村歌舞伎の役者体験会を開催します。実際の演目を通じて、立ち回りや台詞回しを練習します。ぜひこの機会に、農村歌舞伎の魅力を体験しませんか。


高校生以下
※小学生以下で参加される場合は保護者の同伴をお願いします。
NHKWORLD(NHKの国際放送)の「JourneysinJapan」という紀行番組で「神戸かやぶきの隠れ里」と題して、北区の茅葺建物や農村歌舞伎を紹介いただきました。
現存する日本最古の民家建造物である「箱木家住宅」、現在でも上演可能な舞台である「上谷上農村歌舞伎舞台」、「下谷上農村歌舞伎舞台」等、北区各所の茅葺建物が番組内で取り上げられています。
茅葺建物にお住まいの方、茅葺職人の方、農村歌舞伎の演者の方等へのインタビューもあり、北区の茅葺建物や農村歌舞伎の魅力が伝わる番組です。
英語での放映になりますが、ぜひ、以下のリンクから番組をご覧ください。