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神戸市では、ごみの排出実態を把握して、適切な処理計画の立案等につなげるために、毎年度ごみの組成調査を実施しています。この調査では、排出されたごみをサンプリング調査して、ごみの組成全体を推定しています。排出量に対するサンプル率は、年間排出されるごみ量の0.001%以下であり、全体量を推計するにも一定の限界がありますが、それを前提に考察すると以下のような結果となりました。
地域団体等による古紙類などの資源集団回収や、「缶・びん・ペットボトル」・「容器包装プラスチック」の分別収集などによる資源化が進んでいますが、依然として家庭ごみの中には資源化できるものが多く含まれています。特に、「燃えるごみ」の中には、資源化できる古紙類が約13%、手付かず・食べ残しといった食品ロスも約4%含まれています。
また、平成23年4月から「容器包装プラスチックの分別収集」の全市実施と、「容器包装プラスチック以外のプラスチック」の分別区分を「燃えるごみ」に変更していますが、依然として「燃えるごみ」の中に本来「容器包装プラスチック」として出すべき汚れていない「容器包装プラスチック」が含まれており、「燃えないごみ」の中にも本来「燃えるごみ」として出すべき「容器包装プラスチック以外のプラスチック」が含まれています。
調査作業の様子
事業系ごみについても、「有料指定袋制度」導入などにより、減量・資源化が進みつつありますが、「可燃ごみ」の中には、資源化が可能な古紙類が約13%含まれています。
ごみの中身を調査し、次のような割合を算出することで、排出傾向を把握しています。
通常の排出されたごみの状態(食品残渣、紙、布等に水分が含まれた状態)で、各分類ごと(厨芥類(食品残渣)、紙類、プラ類等家庭系組成調査の結果で表示している項目)のごみ量が、全体のごみ量に占める割合を表したものです。
排出されたごみを乾燥させた状態で、各分類ごとのごみ量が、全体のごみ量に占める割合を表したものです。
比較的水分を多く含む厨芥類では乾重量比のほうが湿重量比よりも小さくなり(※)、生ごみの水切りを充分に行うことでさらなるごみの減量につながります。
平成30年度の家庭系の調査では、厨芥類の湿重量比は約37%、乾重量比は約14%となっています。
調査対象のごみを分類した後に、幅・奥行き・高さの測定を行って容積を算出し、各分類ごとのごみの容積が全体のごみの容積に占める割合をあらわしたものです。
比較的軽量である容器包装プラスチックは、家庭系の平成30年度の調査結果では、燃えるごみとして排出されていた容器包装プラスチック(汚れなし)は、湿重量比では4%程度ですが、容積比にすると約16%にもなります。
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