最終更新日:2025年4月17日
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インタビューの内容は2025年3月時点のものです。
リハビリテーションを行う作業療法士として常勤で働いていましたが退職し、任意団体スキマを立ちあげました。
間(マ)があるからこそ、ヒト、コト、モノ、あそび、笑いが入ってくることができる。
そんな想いでスキマと名付け、「障がいのある子どもたちとその家族が、地域の人とお知り合いになりながら、ワイワイできる場所や時間を作っていきたい」と活動を始めました。
また、以前からお百姓さんの作業を知りたい、農に関わりたいという気持ちも持っていて、西区押部谷町内の農家さんとつながり、個人的にお手伝いに行っていました。
コロナ禍をきっかけに「コドモ農家部」で農業体験活動を開始。そして、現在のみんなの畑「みんぱた」にたどり着きました。
さまざまな人が自然の中で自由に、豊かに、自分のままに過ごせる畑です。
コドモ農家部で西区の農家さんのところへ収穫体験に行っていたとき、車いすやバギーユーザーの方が自分の乗り物で畝の間まで入るのが難しい状況を経験しました。
みんぱたでは、みんなが畑の中にアクセスしやすいように、畝と畝の間を広くし、土の上も通りやすいマットを一部敷いています。
最近では、子どもたちが「みんぱた」に来ていると、地域の方や周辺の農家さんが声をかけてくださったり、ご自身の畑の収穫をさせてくださったり・・・本当に感謝です。
また、大学生からシニアの方まで、さまざまな年代の方々がボランティアで来てくださり、色んな人が自然に集まって、とても嬉しいです。
お互いを知らないことで距離が生まれると思うので、まずは知り合っていくことが大事だと思います。
お互いを理解することは簡単ではないからこそ、子どもの頃から「地域の人とお知り合いになる」ことが良いのではないかと思っています。それは大人も同じですけどね。
スキマらしく、隙間をねらっていく。私が全力で楽しみ緩衝材になることで、「関わりしろ」が広がるきっかけになればと思っています。
(収穫した野菜を入れる袋。野菜販売でも活用。
福祉事業所さんに依頼し、障がい者の方が新聞で手作り。
販売時には手作りのコドモ農家部シールも貼っている。)
直感と好奇心、あと体力ですね(笑)学生時代に柔道をやっていたんです。
そして、「まず自分のために動く」ことを大切にしています。
自分のために動いたことで、目の前にいる周りの人たちにも楽しいことが起これば、それがいいですね。
はみ出ていくことが好きなので、線引きをしないカフェのような拠点を作りたいです。そこにいろんな人が来てワイワイしたり、野菜を売ったりしたいですね。
障がいのある子どもの親御さんの中には、子どもが体調等で安定して学校に通えない方もいて、定期的なアルバイトが難しいという話も聞きます。
ですので、一日店長など、挑戦できるような場所にもなればいいなと思います。
【プロフィール】
2018年12月 任意団体スキマ設立
2019年4月 「あーやこーやの会」地域でイベントを開始
2019年5月 「SCモントラフ」フットサル活動を開始
コロナで上記2つの活動は休止
2020年10月 「コドモ農家部」農業体験活動を開始
2022年2月 みんなの畑「みんぱた」を開始