最終更新日:2023年10月2日
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多井畑地域に古くから伝わる「かねたたき」は、その年の豊作を願い、旧暦の8月13日の夜、氏子男児(8歳から15歳)が、カスリの着物を着て、太鼓に合わせてかねを鳴らし、古くから伝わる唄を唱えながら、集落内を回って多井畑厄除八幡宮に行燈(あんどん)を奉納する伝統行事で、神戸市の無形民俗文化財に指定されています。
午後7時過ぎに、その年の神事の当番を担う当屋に集まり、庭に行燈を立て、かねを鳴らしながら庭を回り、その後、行燈を先頭に集落内を進み、午後8時頃に神社に灯火を奉納しました。
15年程前から、氏子に限らず、周辺の新興住宅地の子ども達にも参加してもらって、貴重な伝統行事が継承されていると聞きました。
コロナ禍で中止や規模縮小が続いていましたが、今年は、女子児童を含む約50人の子ども達が参加しました。
古くから伝わる伝統行事が、時代とともに変化しながら、多井畑かねたたき保存会をはじめとする地域の皆さんに大切に守られ、子ども達に引き継がれていることは、大変すばらしいことだと感じました。