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須磨区地域コーディネーター

最終更新日:2024年3月28日

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人口減少や高齢化、地域のつながりの希薄化など、地域における課題も複雑化しています。持続可能な地域コミュニティの実現のためには、地域団体の活動支援や、地域団体・NPOなど多様な団体・個人の協働促進、地域活動に関心を持つ市民の参画促進など、地域活動の活性化に取り組む必要があります。
2023年7月から須磨区で地域コーディネーターとして活躍中の林拓摩さんに自己紹介と須磨区の魅力とこれからの活動についてインタビューを行いました。(インタビューは2024年3月27日現在の内容です)
参考:地域コーディネーターのページ
 

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林さん 板宿商店街前にて須磨区マスコットキャラクターのすまぼうと

 

須磨は人の温かさとほどよい距離感のある街

Q出身はどちらですか?現在はどちらにお住まいですか?
出身は香川県高松市です。現在は須磨区です。元々は西区に住んでいましたが勤務先が灘区だったので、通いやすさも考えて6年前に須磨区に引っ越しました。

Q須磨について神戸市へ引っ越してくる前に何か知っていることはありましたか?
須磨の地域のことはほとんどなにも知らなかったです。須磨水族館など有名な観光名所しか知りませんでした。

Q須磨に来られて何か印象は変わりましたか?
すごく人の温かさを感じました。他人に関心を持ちつつ、干渉しすぎない、ほどよい距離感にむしろ居心地の良さを感じました。

想いを共有するとともに横のつながりを持たせる働きをするのが地域コーディネーター

Q林さんから地域コーディネーターについて説明してもらえますか?
簡単に言えば、地域活動をコーディネートする職です(笑)。現在、地域活動は子育てボランティアや、清掃活動、お祭りの運営など様々で、それらを行っている団体も幅広いものがあります。しかし、幅が広いがゆえに団体同士での横のつながりが少なく、一つの大きな連合会などを組織しても、少数意見が反映されない課題があります。そこで、団体や個人に直接声をかけ、想いを共有するとともに横のつながりを持たせる働きをするのが地域コーディネーターです。

Q具体的に横のつながりを持たせる働きとは?
例えば、地域の方からも期待されている地域活動の担い手が、さまざまな事情から当該活動をやめようか検討している、といった場合、その意思や方法を引き継ぎ、活動を引き継いで下さる団体さんを探すなど、地域活動がスムーズに発展していくお手伝いをするといった感じですかね。

Qなぜ横のつながりが重要とされるのですか?
「元気で強いまち」を作るためです。そのためには何より「多様性」が大事だと思います。一面的、画一的、固定的な組織は、時代の変化に柔軟に対応しきれません。多世代や多業種、多文化などの交流・連携が盛んなコミュニティであってこそ、まちは元気になると思います。また、近年問題となっている担い手不足の解消も大切です。今まで活動してくれていた団体の中でも高齢化が進み、次世代に引き継ぐことが困難になっている現状があるからです。

Q地域コーディネーターの特異性とは?
各区に1人を基本に配置されていますが、全員が「複業(ダブルワーク)」である点です。神戸市職員でも導入が始まっている部分もありますが、行政の内側からの視点だけでなく、いち民間事業者としての経験や価値も同時に併せ持っている、という点が最もユニークな特徴だと思います。また、働き方の面でもフレックス制の採用など、かなり自由な裁量が認められています。これにより、平日の日中しか動けないと思われがちな行政職員としての立場を保ちつつ、地域の方々により密着した、さまざまな支援や活動を行うことが出来ています。

Qなぜ地域コーディネータになろうと思ったのですか?
きっかけは、区社協さん主催の「すまコミュニティビジネス大学」という、須磨区で地域活動を立ち上げるための講座を受講したことです。卒業後も、その講座の運営サポートを数年続けていたところ、区社協さんから地域コーディネーターの募集について情報提供を頂き、興味があったので応募させてもらいました。


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地域活動に取り組む地域の方々を支えに

Q須磨区のどのような地域課題に注目されていますか?
名谷に代表される北須磨エリアは、ニュータウンということもあり高齢化と人口減少が急速に進んでいますが、ハードウェアの面では駅前を中心に再整備され、あらゆる世代が暮らしやすいまちづくりが進められています。この流れを受けて、ソフトウェアの面でも魅力ある地域になるように、主体的に地域活動に取り組んで下さる地域の方々を支えていきたいと思っています。
また、板宿や東須磨といった区役所周辺には、意外と小学生以上の子どもの居場所事業が少ないので、子どもたちが学校帰りに、気軽に、かつ安全に集まれる場所を増やし、地域全体で子育てができるまちにしていきたいと思っています。

Q活動のやりがいを教えてください。
地域の人々と、当事者意識を持って、二人三脚で地域づくりができるところにやりがいを感じています。もともと人助けが好きで、困っている人を見るとほうっておけないお節介な性格(笑)なので、楽しく活動しています。今すでにあるものを、チョットだけ良くするアイデアを思いつくのも得意なので、そうした性格や特技を生かして貢献し、地域の方々に喜んでいただけると、とても嬉しい気持ちになります。

Qこれから取り組む予定の活動はありますか?
今年度はすでに終了してしまいましたが、須磨に関心をお持ちの方が横のつながりをさらに広げられる交流イベント、その名も「ATSUMARU(アツマル)」を、須磨区役所の主催で実施しました。多くの参加者から好評を頂きましたし、企画段階から関わったことで思い入れもあるので、ぜひこの流れを次年度以降にも引き継いで、さらなる地域ネットワークの発展をサポートしていきたいと思っています。

 

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ATSUMARU(アツマル)」の全体写真


ATSUMARUの公式WEBサイト

地域活動をつなげるミッションを持つ林さん(通称 はやたくさん)
あなたのご近所で見かけたらぜひ声をかけてみてください!
須磨区での新しいつながりができるかもしません
(取材協力 2023年度須磨区インターン生の皆さん)

お問い合わせ先

須磨区総務部地域協働課