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水素の活用(水素スマートシティ神戸構想)

最終更新日:2024年4月1日

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神戸市では、地球温暖化防止の切り札として期待されている水素に注目し、「水素スマートシティ神戸構想」を掲げています。
民間企業が進める技術開発への支援や、市民の皆さんの身近なところでの水素の利活用を促進するなど、産学官の連携のもと、様々な取組みを推進しています。
 

 水素Q&A

水素とは、どんなものでしょうか。
地球の将来を担う、無限の可能性を秘めた水素について紹介します。
 

水素ってなに?

水素(元素記号「H」、化学式「H2」)は、元素の中で最も小さく、地球上で最も軽い気体です。常温常圧で、無色・無味・無臭であり、広い宇宙の質量の約70%を占めると言われています。地球上にある水素の多くは、水(H2O)のような物質の要素として存在しています。
また、利用時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、クリーンなエネルギーとして注目されています。

水素ってどんなふうに使えるの?

近ごろ、CMなどで水素エネルギーについて耳にしませんか?
ガソリンの代わりに水素を燃料に走る自動車が販売されていたり、天然ガスの代わりに水素を燃焼させて電気をつくる取り組みが進められています。
2021年の東京五輪・パラリンピックでは、聖火を灯すためのエネルギーとして水素が使われました。

身近なところであれば、口紅やマーガリンなどの油脂を固める工程や、物質の性質を変えるための素材としてなど、その用途は様々です。知らず知らずのうちに、私たちの生活の中で水素は使われています。

いま、最も注目され、また期待されているエネルギー、それが「水素」です。

 

 世界初の挑戦

神戸市では、将来的に水素を多くの人々が利用できるように、水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」といった水素のサプライチェーン構築に向けた、次の2つの世界初の実証事業が行われ、世界中から注目されています。

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水素を「つくる」「ためる」「はこぶ」実証
(水素サプライチェーン構築実証事業)
※画像提供:HySTRA

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水素を「つかう」実証
(水素エネルギー利用システム開発実証事業)
※画像提供:川崎重工業株式会社

 

 水素で走る究極のエコカー

自動車は、私たちが生活するなかで、多くの二酸化炭素を排出しています。
水素を燃料として電気をつくり、電気の力でモーターを動かし走行する燃料電池自動車(FCV)は、走行時に水しか排出せず、究極のエコカーと呼ばれています。

神戸市では、この究極のエコカーを、公用車として3台導入するとともに、市民の皆さんへの導入も促進しています。

2023年度から神戸市バスとして「水素バス」の運行が始まりました。
運行予定表はこちらからご確認ください。
【神戸市公式note 神戸市交通局が「水素バス」を導入したホントの理由】

mirai

【トヨタ自動車提供「MIRAI」】

 

燃料電池自動車のおすすめポイントは何ですか?

  • 燃料電池自動車は、走行時に水しか排出しない、究極のエコカーです。
  • 走行しないときには、電気を取りだして利用できます。例えばご家庭での停電時に、照明などの電源として使用することができます。
  • 購入の際には、国・自治体からの補助金支援があります。

suisocar

<関連サイト>
トヨタ新型ミライhttps://toyota.jp/mirai/
トヨタ水素ガイドhttps://toyota.jp/sp/fcv/h2guide/

 水素ステーションの整備

燃料電池自動車を増やすためには、水素を充填する水素ステ ーションを増やし、日常生活のなかで便利に燃料電池自動車を利用できる環境を整備することが大切です。

神戸市内には、燃料電池自動車への水素充填ができるステーションが、2基整備されています。

神戸市では、水素ステーションの整備を更に促進するため、積極的な支援を行っています。
 

「都市型」の水素ステーション

広い敷地の確保が難しい都市部では、水素ステーションの整備が進まないことがあります。
この課題を解決するため、国内初となる2階建て構造の水素ステーションが、神戸市兵庫区で稼働しています。

toshigata 名称:神戸七宮水素ステーション
 住所:〒652-0831 神戸市兵庫区七宮町 1-1-7
 面積:約 300 ㎡
 建設:日本エア・リキード合同会社
 サービス:日本エア・リキード合同会社、株式会社丸井商會(三菱商事エネルギー株式会社特約店)
 
 

商用車も利用しやすい水素ステーション

燃料電池自動車の走行台数が少ないため、水素ステーションは採算が取りにくいことがあります。
タクシーやバスのような一般車以外の燃料電池自動車も利用しやすい立地・広さの水素ステーションが、ポートアイランドで稼働しています。

jukyu 名称:エア・リキードMK神戸空港前水素ステーション
 住所:〒650-0045 神戸市中央区港島8丁目11-2
 面積:約 1190 ㎡
 建設:日本エア・リキード合同会社、日本水素ステーションネットワーク合同会社
 サービス:日本エア・リキード合同会社


※画像提供:Air Liquid Japan

 カーボンニュートラル行動計画

港湾や空港において、再生可能エネルギーの導入や水素エネルギーの利活用を推進しています。
 

 水素を通じた国内・国際連携

世界中では脱炭素に関する様々な取り組みが展開されています。神戸市は国内外の民間企業や学識有識者、自治体などとの連携を通じ、グローバル社会に貢献する自治体を目指します。
 

kokunai

国内連携

企業・有識者・自治体など国内連携の取り組みを紹介しています。

kokusai

国際連携

世界の先進都市との国際連携の取り組みを紹介しています。

 補助金

各種補助金・支援制度等の情報は、以下からご確認できます。
 
 

もっと知りたい!温暖化対策

環境学習

環境学習

神戸市が実施する環境学習を紹介

省エネポータル

省エネポータルサイト

省エネ情報まとめ(経済産業省)

ゼロカーボンアクション30

ゼロカーボンアクション30

脱炭素社会へ向けた30のアクション(環境省)

お問い合わせ先

環境局脱炭素推進課