ホーム > 市政情報 > 市の概要 > 組織・人事 > 組織から探す > 地域協働局 > 地域協働局SDGs推進課 > 私らしさプロジェクト > 「女性の更年期と仕事の両立」フォローアップ交流会 開催レポート
最終更新日:2026年9月15日
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― 小さな対話から始まる、働きやすい職場づくり。参加者同士で実践と学びを共有―
6月24日に開催したワークショップ「女性の更年期と仕事の両立、どう向き合う?」から約2か月。
参加者がその後の職場や日常の中で実際に取り組んでみたことや、そこで感じた変化や課題について共有するフォローアップ交流会を開催しました。
当日は、当事者や企業の人事・労務担当者などさまざまな立場の方が集まりました。

まず話題に上がったのは、更年期について職場で話題にすることの難しさでした。
前回のワークショップが取り上げられた新聞記事をみせることで、自然な流れで上司へ話してみたという参加者からは、
「思ったより反応がいまひとつ…会話が広がりませんでした」という声が。
他の方からも「同世代の女性なら共感してもらえると期待して話したものの、反応が良くなかった。」という声が上がり、
「もしかしたら『今まさに当事者だからこそ話したくない』という気持ちだったのかも」という意見がでてきました。
更年期は、体調や心身の変化に関わるデリケートなテーマと捉えられることもあり、職場で話題にすることをためらう人もまだ少なくありません。
そのため、 話題にしただけで自然と対話につながるわけではなく、参加者からは、職場で共有する際の「伝え方」や「入り口づくり」が重要ではないかという意見が多く挙がりました。
職場のチームを巻き込んだ取り組み事例も紹介されました。
毎朝の業務報告会の際に、その日の体調を顔文字や絵文字で表現する取り組みを試験的に導入したといいます。体調を気軽に共有できる工夫として、好意的に協力してもらえたものの、「体調が悪いサインを出しても、周りから特に反応がなく、孤立感や寂しさを感じた。」という声もあったそう。
「どのようなサインが出たら誰が声をかけるのか、初めにそこまで決めておくとよかった」と振り返りました。
自身の状態を気軽に伝えられる仕組みとして、"見える化"することはあくまでキッカケであり、その後にフォローや対話につなげられてこそ、職場での支え合いの一歩となることを確認する機会となりました。

職場内でワークショップの資料を共有した参加者からは、
「全体の場では反応がなかったけれど、一対一で話すと『実は私も…』と自身の経験を話してくれた」という報告がありました。
また、「まだ世代ではない30代の社員が関心を示してくれた」という声もあり、更年期を今の当事者だけの問題としてではなく、将来のライフステージの一つとして捉える視点があったと振り返りました。
大人数の場では話しづらいテーマだからこそ、小さな対話の場や個別のコミュニケーションも有効であることが感じられました。
企業で人事労務を担当している参加者からは、実際の社内での相談事例が紹介されました。更年期世代から寄せられる相談の背景には、更年期症状だけでなく、メンタルヘルス不調や介護との両立、業務過多など複数の要因が重なっているケースが多いといいます。
「休みたくても休めない」「周囲に頼れず、一人で仕事を抱え込んでしまう」
こうした状況は、更年期世代に限った問題ではありません。
そのため参加者からは、「仕事を属人化させない環境づくりは、更年期支援にとどまらず、組織全体の安定した業務運営につながる」という意見が出され、多くの参加者が共感していました。
更年期への対応を特別な支援策として捉えるのではなく、誰もが安心して働ける職場づくりの一環として考える視点の大切さが共有されました。
また、女性更年期への理解を広げるためには、例えば男性更年期についての啓発を行うなど、男性自身も健康課題を身近なものとして考えられる機会が有効ではないかという意見も挙がりました。

「感じている不調が更年期によるものなのか、それともストレスや加齢によるものなのかわからない」という悩みも話題に。
これに対し高本さんは、自身の状態を客観的に把握するための「更年期チェックシート」のようなスコア化できるツールの活用を提案。症状を可視化することで現状を把握しやすくなり、医療機関への相談や職場でのコミュニケーションのきっかけにもなると説明しました。
参加者からは、「気軽に試せて、理解への入り口になるのが良い」「自分はまだ更年期ではないと思い、不調を見過ごしてしまう人にも活用してほしい」といった声が上がりました。
また、チェックシートを活用することで、「更年期を特別なものではなく、誰にでも起こり得る健康課題として理解するきっかけになるのではないか」との意見も聞かれました。
交流会の最後には、参加者それぞれが今後のアクションを宣言。
「健康経営との関連を示す資料を共有する」「制度や相談窓口を改めて確認する」「男性社員も含めて情報共有する」「「業務の調整」という仕事における『共通言語』を用いて、自分の状態について話をしてみる」など、職場での理解促進に向けた具体的なアイデアが挙がりました。
また、更年期チェックリストなどのセルフチェックツールを活用し、自身や周囲の健康課題への気づきを促したいという声も。
さらに、「更年期だと構えてしまう人もいるので、女性の健康や美容といった入りやすいテーマから話を始めたい」といった意見もあり、相手に合わせた伝え方を工夫することの大切さを再認識しました。
今回の交流会では、成功事例だけでなく、思うように対話が進まなかった経験や新たな課題も率直に語り合い、それぞれの立場で次の一歩を考える機会となりました。