ホーム > 市政情報 > 市の概要 > 組織・人事 > 組織から探す > 地域協働局 > 地域協働局SDGs推進課 > 私らしさプロジェクト > 「U-35がつながり語る夜」開催レポート
最終更新日:2025年10月22日
ページID:81949
ここから本文です。
2025年9月18日(木曜)、神戸市中央区のビジネス交流拠点「アンカー神戸」で、「私らしさプロジェクト」の一環として、イベント「U-35がつながり語る夜―キャリアとライフスタイルのもやもや、話そう神戸で―」を開催しました。
市内在住・在勤の35歳以下の社会人の方22名にご参加いただき、仕事とプライベートの両立や、将来のライフプランなど、「日々感じているもやもや」や「社会がこれからこうなれば」という思いを率直に語り合いました。

会場となった「アンカー神戸」は、三宮駅前にあるビルの15階。仕事帰りの参加者が次々と集まり、受付では少し緊張した面持ちの方もいれば、知り合いと談笑する姿も見られました。会場内はカジュアルな雰囲気で、椅子やテーブルがテーブルトーク用に円形に配置されています。
イベントの前半は、神戸で活動する若者グループ「コネクト神戸コモンズ」のメンバー3人による座談会。イベントの全体進行と座談会のファシリテーターを、神戸新聞社の谷口夏乃記者に担当いただきました。

「仕事では同じ部署の人としか関わらないので、視野が狭くなっている気がして…。でも、コモンズの活動に参加してから、いろんな人と出会えて、すごく刺激を受けています。」
「副業ができれば、趣味の写真撮影も活かして、もっと自分の可能性を広げられるのにと思います。」
「“子どもが欲しいかどうか”すら、まだ分からない」
「夫も両親も私の気持ちを尊重してくれて、急かしてくるわけじゃない。でも、だからこそ余計に、自分がどうしたいのか分からなくなってしまって…。」
「仕事も勉強も子育てしている人の話を聞ける場があれば、少しは不安が和らぐかもしれません。」
「昔ながらの体育会系の会社で、新人らしい振る舞いを求められ、評価される文化に違和感があった。今は自分のペースで働けているけど、孤独を感じることもあります。」
「仕事が軌道に乗ってきているので、結婚はまだ先でいい。でも、パートナーの両親から“結婚は?子どもは?”と言われたり・・まずは、イラストレーターとして実績を作って、仕事を頑張っているところを見せて安心させたい。」
後半は、5人前後のグループに分かれてのテーブルトーク。テーマは「ライフプランや価値観」「キャリアや働き方」に関する“もやもや”。
コネクト神戸コモンズのみしまさんから、グループトークのグランドルールについて説明があり、その後、先ほどの座談会メンバーも含めたコモンズのメンバーがファシリテーターとして各グループに参加します。参加者たちは、付箋に思いを綴りながら、率直な気持ちを語り合いました。

グループごとに話し合った後、各グループで出た「もやもや」や「こうなればいいのに」について発表がありました。
「働き方も生き方も選択肢は増えてきてるけど、それを堂々と選びやすい雰囲気にはなっていない」
「女性だからといって“いつか子どもを産む”と決めつけられたくない」
「キャリアの話は言語化しやすいけど、話していくと、ライフの話の方が盛り上がって、みんなそちらでの悩みが多いと分かった」
といった多様な生き方についての意見や、
「夫婦の家事分担、私の方がやらないといけない気がしてプレッシャー」
「お迎えとかベビーシッターがもっと利用しやすくなればいいのに」
といった仕事と家庭の両立に悩む声も。
また、
「上司や部下、異性の同僚とのコミュニケーションが難しい」
「友達のSNSを見て自分と比べてしまう。もっと頑張りたいのにできていない気がして落ち込む」
などの声が上がりました。
他にも、各班の中ではたくさんの意見が出ました。

<結婚や出産、キャリアのタイミング>
<結婚観や生き方の選択について>
<転勤やパートナーとの関係、働き方の選択>
<仕事の忙しさや将来への不安、ライフプランの描きにくさ>
各グループの発表を受けて、座談会の進行を務めた神戸新聞社の谷口記者からは、
「仕事や子育てに追われていると、自分が嫌だなと思ったことも流したり忘れてしまうことも多いが、他の人の話を聞くと、“そういえば自分もそれ嫌だったな”と気づけて、言語化できることもある。こういった場に出向いたり、周りに少しづつ話して共有することで、同じように気づいたり考える人が増えて、良い社会につながっていくと思う」
とのコメントがありました。
座談会・グループ発表の内容は「スクライビング」という手法で記録され、最後に全体の振り返りを行いました。

イベント終了後、参加者からは「同じような悩みを持つ人がいると分かって安心した」「もっと話したかった」「こういう場が定期的にあるといい」という声が多く寄せられました。
「私らしさ」は一人ひとり違って当然。だからこそ、語り合い、聴き合うことが、より良い社会への第一歩になるのだと実感できる時間となりました。



