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「将来の出産に備えよう」開催レポート

最終更新日:2025年10月6日

ページID:81510

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2025年8月5日(火曜)の夕方、神戸市中央区にあるビジネス交流拠点「アンカー神戸」にて、女性が多様なライフプランを描けるようにとの思いから、「将来の出産に備えよう」をテーマにしたセミナーを開催しました。

会場には、お仕事帰りの20〜30代の女性を中心に、パートナー同士での参加も見られ、将来の妊娠や出産について真剣に考える方々が集まりました。第1部はオンラインでも配信され、遠方の方や会場に間に合わなかった方も参加できる形で、多くの方に情報を届けることができました。

第1部「妊娠・不妊・卵子凍結の知識と今できること」
 講師:英ウィメンズクリニック 岡本 恵理 医師、水澤 友利 医師

第1部では、

  • 妊娠に関する基礎知識
  • 女性の加齢による妊娠する力の低下
  • 男性不妊の原因
  • 不妊治療の種類やステップ
  • 卵子凍結のメリットとリスク
  • 今はじめてほしいプレコンセプションケア(妊娠に向けた健康づくり)

について、医学的な視点を元に分かりやすく解説いただきました。
 

  • 女性は30歳を過ぎると妊娠する力が低下し始め、35歳以降から急降下することや、
  • 不妊の原因が男性にあるケースも意外に多いこと
  • 不妊治療は、タイミング法、人工授精、体外受精(顕微授精)などのステップがあること
  • 不妊治療をしたとしても、年齢の影響は大きく、子どもを授かれるとは限らないこと
  • 高度な不妊治療に段階が上がると通院の頻度も高くなり、仕事や生活への影響が増えること
  • 卵子凍結は、若いうちに卵子を凍結することで、加齢による卵子数の減少や卵子の質の低下への対策になること
  • 卵子凍結をしても、後に融解して使った時に受精卵ができるとは限らず、将来の妊娠を約束するものではないこと
  • 採卵時の身体への負担もあり、採卵時・保管時・融解して使う際の費用負担も大きいこと、高齢になって凍結卵子を使おうとする場合、別に妊娠合併症などの高齢妊娠・出産のリスクもあること
  • やせや肥満、性感染症が将来の妊娠に影響することや、妊娠を意識する前の段階でも、産婦人科で卵巣機能チェックなどの検査もできること、

などの情報をお聞きしました。参加者の皆さんはメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

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第2部「不妊治療・卵子凍結経験者、産婦人科医等による座談会」

第2部では、不妊治療や卵子凍結を実際に経験された方々による座談会が行われました。
 

不妊治療を経験された方からは、

  • 「治療は長期戦になることもある」
  • 「働きながらの治療は、心身・キャリア・家計の負担が増していく」

といった現実的な課題が語られました。また、20代前半から治療を始めた方の「若くても妊娠しにくい場合もある」というお話しには、多くの参加者が驚いているようでした。
 

参加者へのメッセージとしては、

  • 「やらない後悔より、やった後悔。迷っているなら、まずは情報収集から」
  • 「少しでも子どもを望む気持ちがあるなら、早いうちに自分に向き合ってライフプランを立ててみてほしい」

といった前向きなアドバイスが送られました。


卵子凍結を経験された方からは、

  • 「子どもを希望するかどうか、自分のライフプランを考えるきっかけになった」
  • 「自己注射ができず、毎回仕事を抜けてクリニックに通うのが大変だった」
  • 「職場に事情をオープンに話したことで、風通しの良い職場づくりにつながった」
  • 「卵子凍結は自費で行い、現在も保管を続けている」

など、実体験に基づいた貴重なお話が共有されました。

普段なかなか聞くことのできないリアルな声が、参加者の心に響いた時間となったのではないかと思います。
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当日アンケートの結果

参加者のアンケート結果は以下のとおりです。

  • 女性だけでなく、カップル・ご夫婦で参加された方もいました。

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  • 参加者の年代は30代が7割、20代が3割でした。

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  • セミナーの満足度は回答者全員が「非常に満足」または「満足」と回答しました。
  • 満足度の理由の記述では、「不妊治療や妊娠しやすい年齢、卵子凍結の費用や凍結卵子を使用した妊娠から出産までの成功率の現実を知れて良かったです。」「無料とは思えないほど、濃い内容でした。プレコンセプションケア、とても大切だと思いました。」「将来の家族設計に対して、モチベーションの上がる内容だった。」「実際に不妊治療や卵子凍結を経験された方々の貴重な体験を聞けてとてもよかったです。」といった回答がありました。

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  • 出産についての考えは様々でしたが、半数以上の方がある程度近い将来の出産を望んでおり、また、子どもを持つかどうか悩んでいる方も2割以上いました。

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  • 卵子凍結については、まだ具体的に検討はしていないものの関心のある方が多くいました。

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  • 妊娠、出産、子どもを持つことに不安に関じることとして、出産や育児にかかる経済的な負担や、妊娠・出産にかかる身体的な負担、子どもができるかどうか分からない、不妊治療が大変そう、親としてやっていけるかどうか自信がない、という選択肢を選んだ方が多くいました。

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ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
今回のセミナーが、今後のライフプランを考えるきっかけになれば幸いです。

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