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男性育休のリアルを語る。「男性育休・男性の家庭と仕事の両立」オープンミーティング 開催レポート

最終更新日:2026年2月16日

ページID:83396

ここから本文です。

あなたの周りでも男性の育休取得者は増えていますか?

法改正や企業の取り組みを背景に、男性の育休取得率はここ数年で急上昇していますが、一方で取得期間に関する課題や、取得にまつわる対象者の不安の声も聞こえています。

そこで、2025年12月17日(水曜)、神戸市役所1号館1階のロビーで、「男性育休・男性の家庭と仕事の両立」について話し合うオープンミーティングを開催しました。市内の企業、行政、フリーランスなど多様な立場の男性4名が集まり、自身も育休取得経験者である神戸新聞社の井澤泰斗記者による進行で、育休のリアルを語り合いました。

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(左から)

神戸新聞社 報道部 井澤さん

コベルコ科研 野口さん

神戸新聞事業社 岡戸さん

マーケティングプロデューサー/NPO役員 土原さん

神戸市役所 浅井さん

冒頭に神戸市から男性育休の現状について紹介がありました。

  • 男性の育休取得期間は、約4割の方が2週間未満の取得で、8割以上の方が3か月未満の取得であること(令和5年雇用均等基本調査)
  • 育休の取得率が伸びている一方で、取得期間は減少に転じていること(積水ハウス「男性育休白書」2025)
  • 男性が1か月以上の育休を取得しない理由は、「収入が減少してしまうため」、「職場に迷惑をかけたくないため」、「職場が、男性の育休取得を認めない雰囲気であるため」の回答が多いこと(2023年内閣府アンケート)
  • 男性育休の取得期間については、上司と本人で期間の理想のギャップが大きいこと(サイボウズ チームワーク総研「『男性育休』についての意識調査」2022年)

などの現状があるそうです。

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座談会:参加者が語る育休のリアル

ここからは、実際の取得者の話をお聞きしました。

登壇者からは、育休を取ったきっかけや苦労、学びについて率直な意見が飛び交いました。

野口さん(コベルコ科研)

夫婦ともに実家が遠く、サポートが得られない状況から育休を決意。4ヶ月間取得しました。当初は1~2ヶ月の予定でしたが、年度末の繁忙期と重なることや「子どもがまとまって寝るようになるまで4~6ヶ月かかる」と知り、睡眠不足では乗り切れないと判断して延長しました。

育休中の最大の課題は睡眠時間の確保。夫婦で交代制を取り、夜8時から片方が寝て、夜中2~3時に交代するという二交代体制に。常にどちらかが起きて子どもの世話をする仕組みで乗り越えました。

岡戸さん(神戸新聞事業社)

社内では営業職の育休取得例がなく、女性社員からも「女性のためにも、取得のパイオニアになってほしい」という声があり、上司の後押しもあって2週間の育休を取りました。前例がないため、引き継ぎのための案件整理やマニュアルを一から整える必要があり、その準備にかなり労力を使いました。

幸い、上司の理解があり、育休期間中に想定される業務を伝えると、部長が全員に業務を割り振ってくれ、スムーズに進めることができました。

ただ、2週間はやはり短く、正直“取るだけ育休”に近かったと思います。ミルクの時間など基本的なことを覚える程度で終わりました。それでも、先日妻の外出時には自分で対応できたので、短期間でも取得した意味はあったと感じています。

土原さん(NPO法人役員・フリーランス)

私は、個人事業をしながらNPO法人の役員も務めており、社員さんを雇用している立場なので、育休を「取る側」ではなく、「取ってもらう側」の立場も併せ持っています。フリーランスには育休制度がないので、仕事量を調整するしかありません。以前は理解されにくかった「子どもが生まれたら仕事を抑える」ことも、最近は受け入れられる雰囲気が広がってきたと感じます。社員さんがいてくれたのである程度時間は確保できましたが、夜の交代は難しく、その分送迎などできることを頑張ってやりました。…まあ、妻からは、ツッコミが入りそうですけど(笑)。

特にしんどかったのは3人目の時。夜泣きで寝られない時期と長男の夏休みが重なり、長男と次男がケンカするし、仕事をセーブしてもパンク状態に。メンタルを崩し、1週間ほど最低限の連絡しかできない時期もありました。今も夜泣きは続いていますが、精神的に追い詰められないように時間を作って、個人の仕事も少し抑え気味にして、家庭と仕事のバランスを調整しています。

浅井さん(神戸市役所)

7年前と5年前に育休を取得しました。1回目の時はロールモデルが少なく仕事の調整に苦労しましたし、正直ちょっと育休に対する自分自身の認識が甘かったですね。“休みながら子どもを見る”くらいの感覚で入ってしまって、読書計画まで立てていたら、もう妻に完全に呆れられました。当事者意識って男女で全然違うんだな、と痛感しました。女性は出産しているから意識が変わらざるをえないけど、男性はどうしても距離がある。

2回目はその反省を踏まえて、事前に分担を決めて戦略的に取り組みました。結果、すごくスムーズにいきました。今では妻がいなくても一通りのことは自分でできるようになりました。片方が病気になったときとか、子どもが2人、3人になったときに備え、普段から分担を意識しておくことが大切だと感じています。

また、リフレッシュの時間をつくるのも意識しています。交代で一人時間を確保したり、年に1、2回は子どもを実家に預けて夫婦で食事に行ったり。そういう時間って、やっぱり必要だと思います。

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育休後に訪れた変化とは…?

次に、育休を経て、働き方や家庭の在り方にどんな変化があったかを聞きました。

岡戸さん

実際に育休を取ってみて、家の中で何が起きているかを体感できたのは大きな成長につながったと思います。妻から言われたのは、男性って当事者意識のところで、どうしても一緒になれないってこと。でも、僕がそばにいることで、妻が不安になった時に相談できる相手がいる。それがすごく良かったって言ってもらえました。働き方の面では、妻の負担を減らすため、お風呂の時間までに帰れるようスケジュールを意識するようになりました。

野口さん

育休が終わってからがやっぱり大変で、妻の負担の大きさを強く感じました。妻には「子どもの世話だけに集中してほしい』と伝え、家事は自分が帰ってから全部やる形の分担にして、早く帰れるよう仕事も調整していました。寝る時間は遅くなりましたが、気合で乗り切りましたね。4ヶ月しっかり育休を取れたことで育児の基礎が身に付いたので、復帰後もそんなに苦労はなかったです。あとは子どもの成長に合わせて少しずつ変化していくだけでした。

育休取得や家庭と仕事の両立に向けた課題について

「どうすれば育休取得や家庭と仕事の両立がしやすくなるか」というテーマにも話が及び、参加者からさまざまな意見が出ました。

岡戸さん

営業職は業務が属人化しやすいので、チームで案件を進める仕組み・体制づくりが必要だと感じています。クライアントへの事前説明も難しく、育休に対する温度差を実感しました。

土原さん

企業・団体側からすると、スタッフに育休を取ってもらう場合のさらなる助成・融資制度などがあれば、長期の育休でも代替のスタッフを雇用し、事業を成長させて、復帰してくるスタッフの仕事も新たに作り出しておくなど、企業にとっても成長のきっかけとなると思います。

浅井さん

育休取得は価値観を変えるきっかけになり、仕事にも良い影響を与えることを知ってほしいです。個人的には、自治体職員として、まちづくりや事業の設計に「育児」という新たな視点を持てるようになったことは大きな資産になったと思います。

野口さん

子育てを経験して初めて、施設の不便さに気づきました。古い建物では、入口が重い引き戸があったり、授乳スペースが不足していることも。

聴衆との質疑応答

Q.育休取得や復帰の際に、会社から「こんな情報があるといい」「こんな風にしてほしかった」といったことはありますか。

野口さん

本人から取得を申し出て手続きを確認しないといけないので、子どもが生まれるタイミングで会社側から育休取得の流れやマニュアルを案内するなど積極的に情報発信してもらえると、じゃあ取得しようかなと思うきっかけにもなると思います。

浅井さん

育休取得をためらう理由の一つに「収入が減るのでは」という不安を持っている人は多いと思います。実際には手当金もあって手取りはほぼ変わらないので、しっかり伝えてあげた方が取得に繋がるのでは。支給時期が1ヶ月遅れるといった点も含めて。

Q.実際育休を取られてみて感じた、理想の取得期間は?

岡戸さん

取れるなら1ヶ月くらいは取った方が良かったなとは正直感じています。新生児の期間に取れたのはよかったです。

浅井さん

赤ちゃんが生まれてからある程度しっかりするまでの最初の2~3ヶ月が特に大変なので、それぐらいはまとまって取れるなら取った方がいいかなとは思う。理想の取得期間は千差万別なので、各家庭の事情に応じて、より長期の取得や分割取得も柔軟に選べるようになると良いと思います。

おわりに

今回のオープンミーティングでは、男性育休のリアルな体験談とともに、今後の課題や希望が前向きに語られました。

一方で、オープンミーティングの中盤で紹介された、育休取得に関する職場課題に関する声には、上司や同僚から、男性の家庭参加への理解のなさからくる非難や批判を受けたという声や、取得者の同僚の方からの、男性育休を応援したい気持ちはあるものの業務のカバーの負担感を訴える意見もありました。

男性育休は急速に広がっている最中であり、これを効果的に定着させるためには、周囲や本人自身の理解や職場の工夫が欠かせません。

参加者からも、「育休取得者同士で話せる機会はなかなかないので良かった」「普段、野球やテレビの話をするように、育児の話も男性同士で気軽にできる雰囲気が広がれば」との声があったように、さらに話題になることが増え、理解が深まればと思います。

男性育休は、家族の絆を深めるだけでなく、働き方や企業文化を変えるきっかけにもなるということを意識する時間となりました。

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