最終更新日:2021年12月28日
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家庭で使いきれず、中身の残ったものについて、処分の仕方が分からずに、棚の奥に置いたままになっていませんか?
神戸市では、家庭から出されるごみの適正な回収・処理に取り組んでいます。中身の残った塗料や廃油、洗浄剤、カセットコンロ用ボンベなど処分に困ったものの正しい出し方や相談先をご紹介します。
「塗料」「洗剤」「カセットコンロ用ボンベ」などの正しい出し方と相談先ハンドブック(PDF:42,124KB)
・中身は液体のままでは出せません。
液状のものをそのまま出すと、漏れ出して、ごみステーションを汚したり、収集時に飛散します。また、焼却炉でうまく燃えません。
吸わせる、固まらせるなどの処理をしてください。
容器は、ごみの分別にしたがって出してください。
収集や処理する際に危険なものは出せません。
メーカー・販売店などへ具体的な処理方法を相談してください。
換気の良い場所で、少量ずつ、新聞紙に広げて完全に乾燥させる。又は、塗料固化剤※を使用して固めて「燃えるごみ」へ。
●空き缶は「燃えないごみ」へ
残った塗料と混ぜることにより、固形化するもので、固化後は、燃えるごみと一緒に排出できます。各メーカーより販売されており、ホームセンターなどで購入できます。
換気の良い場所で蓋を外したり、新聞紙に少量ずつ広げるなどして固めて「燃えるごみ」へ。
新聞紙や布などに吸わせるか、処理剤や凝固剤などを使用して固めて「燃えるごみ」へ。
引火性の高いものなどがあり、危険なため収集できません。
●購入した販売店や製造元へ、相談してください。
【液状のもの】新聞紙や布などに吸わせる。
【粉体・顆粒状のもの】飛散しないように梱包する。
→「燃えるごみ」へ。
毒性があるものもあり、農薬が飛散するととても危険なため収集できません。
●購入した販売店や製造元へ、相談してください。
劇薬や毒性のあるものもあり、薬品が飛散するととても危険なため収集できません。
●購入した販売店や製造元へ、相談してください。
中身を少量ずつポリ袋などに入れて「燃えるごみ」へ。
新聞紙や布などに吸わせて「燃えるごみ」へ。
他の洗剤などと混ざると、有毒ガスが発生する恐れがあり、とても危険なため収集できません。通常の使用量と同程度の量を少しずつ薄めながら排水してください。
使い切ったら、ごみの分別にしたがって出してください。
中身を使い切って水に浸してから「燃えるごみ」へ。
一度に大量に出さない。(1~2本)
中身を使い切って水に浸してから「燃えないごみ」へ。
一度に大量に出さない。(1~2本)
中身の残っているものは、収集や処理する際に爆発の危険性があるため収集できません。薬剤の抜き方は、製造メーカーのホームページをご覧いただくか、一般社団法人日本エアゾール協会へお問合せください。
●使い切ったら「カセットボンベ・スプレー缶」で出してください。
期限切れ・使用済みの消火器は「消火器回収システム」により、加盟の消火器取扱い窓口会社が引き取っています。
●「リサイクル窓口検索」で回収窓口をご確認ください。
中身が残ったスプレー缶やカセットコンロ用ボンベが燃えるごみや燃えないごみなどに混ざってしまうと、爆発や火災の危険性があるため収集できません。
●購入した販売店か、お住まいの区の環境局事業所へ、相談してください。
使い切ったら「カセットボンベ・スプレー缶」で出してください。
中身が残っているスプレー缶は、中身排出機構を使って風通しのよい屋外で中身を排出してください。詳しくは日本エアゾール協会のホームページをご覧ください。
出しきった後は、穴をあけず他の燃えないごみとは混ぜないで、カセットボンベやスプレー缶だけを「中身の見える袋(15Lまで)」に入れて出してください。
ただし、中身が大量に残っている場合は、購入した販売店か、お住まいの区の環境局事業所へ、相談してください。
ガスの残ったカセットコンロ用ボンベを「まだ、使えるか」と悩んだことはないですか。使用期限は各メーカーにより異なりますが、代表的なメーカーでは、「製造後6~7年程度」「缶に変形や錆びがないもの」としています。いま販売されているものは、缶の底に製造時期が記載されているので、それを目安に変形や錆びがないことを確認し使用しましょう。
平成28年度に家庭で使い残され処理に困っている塗料、園芸用農薬、洗剤、廃油、カセットコンロ用ボンベ(中身が入っているもの)などの処理困難廃棄物について、保管量や種類等を把握し、市民が排出しやすい仕組みを研究するための実態調査を実施しました。
家庭で使い残した、
持ち込み方式により回収
品目、量、購入先等の調査
平成28年10月
6,238kg、15,832個
もっとも多いものは、整髪料等のスプレー缶・カセットコンロ用ボンベが最も多く(27.8%)、次いで、塗料・接着剤(23.7%)、油類(20.5%)でした。
回収物のうち、重量ベースで37.8%は排出時に市民が、固まらせる、布等に染み込ませるなど家庭で下処理をすれば、有害要素を無害化でき、燃えるごみとして排出可能なものでした。
家庭で使い残したものの出し方がわからず、長期間保管されており、多くの市民が困っていることがわかりました。これらを処理できるための出し方や相談先を市民にイラストを使ってわかりやすく案内していきます。
また、爆発、引火、化学反応、毒性などの有害性は品目によって異なり、これらを安全かつ適正に処理していくためには、製造者、販売者が商品の販売・回収をおこなうことや有害性を無害化する方法や資材の提供などを求めていきます。
これらの取り組みを通して、市民のごみの出しやすさの向上と安全かつ適正なごみの収集処理に努めていきます。