最終更新日:2023年1月10日
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真空パックなどの密封食品(※)でも、常温で放置しておくと、ボツリヌス菌が増殖し、命にかかわる食中毒の原因になることがあります。ご家庭でも、事業者でも、食品の冷蔵保存など、適切な管理をお願いします。
(※)なお、120℃4分以上又は同等の加熱加圧殺菌がなされ、「レトルトパウチ食品(容器包装詰加圧加熱殺菌食品)」と表示されているものは常温で保存できます。
土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌(酸素の無い環境で増殖する性質を持つ菌)で、熱に強い芽胞を形成します。
また、毒性の強い神経毒を産生することが知られており、この毒素は、現在知られている自然界の毒素の中では最強の毒力があるといわれています。
過去には、容器包装内部が嫌気性となる、真空パックなどの密封食品・びん詰・缶詰などを原因として食中毒が発生しています。
喫食から8~36時間で発症します。
吐き気、嘔吐、筋力低下などの他、めまい、呼吸困難などの神経症状を呈します。
適切な治療を受けないと、死亡率は30%以上であると言われています。
原材料は新鮮で十分に洗浄したものを用いましょう。
120℃で4分間またはこれと同等以上の効力を有する方法で加熱殺菌しましょう。
食品は低温管理し、容器包装が膨張している缶詰や真空パック食品は食べないようにしましょう。
1歳未満の乳児にハチミツを与えないようにしましょう(※乳児ボツリヌス症予防のため。詳しくは下記リンク先参照。)。
容器包装に密封した常温流通食品のうち、pHが4.6を超え、かつ、水分活性が0.94を超えるものであって、120℃、4分間に満たない条件で殺菌を行ったものです。殺菌は、容器包装に詰める前後を問いません。
「要冷蔵」「10度以下で保存」といった表示のある食品は必ず冷蔵保存して下さい。
容器包装詰低酸性食品は、ボツリヌス菌食中毒を防ぐために、
等の対策が必要です。
事故を起こさないために、もう一度自社製品の対策を確認して下さい。