最終更新日:2025年11月10日
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例年、夏と冬には救急搬送される方の数が増加する傾向があります。
神戸市内で救急搬送された方の病名を季節ごとに分析し、夏と冬に多い救急搬送原因とその対策をご紹介します。
夏は、気温上昇により、「熱中症」や「脱水症」が増加します。
脱水になると尿が濃縮されて結石の成分が結晶化しやすくなり、「尿管結石」の発症につながりやすくなります。



6月から10月頃にかけて、生き物による刺されや咬まれが顕著に増加します。
この時期は「ハチ」の攻撃性が高まることが知られています。
また、この時期に活動が活発になる「ヘビ」に咬まれる方も増加する傾向があります。

こまめな水分・塩分補給、涼しい服装、エアコンの使用などを心がけることで、熱中症の予防になります。
[関連リンク]熱中症対策
登山などの屋外での活動時には、ハチの巣に近づかないように気を付けましょう。
[関連リンク]ハチと上手に付き合おう
[関連リンク]山でハチ・いのししに遭遇したら!
マムシなどのヘビを見かけたら、近づかないようにしましょう。
[関連リンク]マムシ・ヤマカガシ(毒ヘビ)にご注意!
冬は、気温低下により血管が収縮し、血圧が上昇します。
特に、寒い時期には「暖かい屋内」から「寒い部屋や屋外」に移動する際に血圧が急激に変動することで「ヒートショック」が発生しやすくなります。
こうした血圧の上昇やヒートショックにより、「脳卒中」や「心疾患」が発症しやすくなります。


低温乾燥環境を好むウイルスによる感染症が増加します。
日本では、例年12月から3月頃に「季節性インフルエンザ」が流行します。インフルエンザなどの呼吸器感染症をきっかけに、呼吸器系の慢性的な病気が急激に悪化することがあります。
また、「胃炎」や「十二指腸炎」もこの時期に増加します。


夏は高温多湿環境を好むウイルス、冬は低温乾燥環境を好むウイルスによる「風邪」や「感染症」が増加する傾向があります。
また、それに伴い小児の「熱性けいれん」も増加する傾向があります。

さらに詳しい救急搬送分析結果は、下記のファイルをご覧ください。
救急搬送分析結果の詳細(PDF:1,219KB)