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塩屋谷川トンネル放水路

最終更新日:2023年10月12日

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塩屋谷川(垂水区)の下流は、川沿いに家屋が密集し、川幅を拡げるなど通常の改修が難しい場所でした。
そこで、塩屋団地の下を通り、鉢伏山西麓を貫通するトンネル放水路を造りました。

放水路は馬蹄形で全長1,705m。
地盤には須磨断層や横尾山断層が走り、海岸近くまで来ると山陽電鉄・国道2号・JRなどを横断するため大変な難工事でしたが、昭和57年(1982年)に着工し、入口部や出口部の導流堤も含めて昭和63年(1988年)に完成しました。

塩屋谷川放水路の位置図
<塩屋谷川放水路の位置図>

工事は、当時の最新工法であるNATM(ナトム)を神戸市で初めて採用しました。
NATMは、New Austrian Tunnelling Methodという名の通り、山岳の多いオーストリアで開発された工法です。
掘削した部分に素早くコンクリートを吹き付け、ロックボルト(岩盤とコンクリートとを固定する特殊なボルト)を岩盤の奥深くまで打ち込むことで、地山自体の保持力を利用してトンネルを保持する方法で、本来はトンネルが崩れる要因となる土圧(土や岩盤の圧力)を逆に利用するのが特徴です。

なお、トンネル放水路の入口部には、土砂や流木が流れ込まないよう、沈砂池と流木止め(スクリーン)を設けています。

放水路トンネルの出口部入口部に設けられた沈砂池・流木止め
<入口部に設けられた沈砂池・流木止め(左)と、放水路トンネルの出口部(右)>

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