更新日:2020年11月4日

2階4.5畳 西の部屋

ここから本文です。

南側縁側

北側の床の間

2階4.5畳 西の部屋

『細雪』より引用

そして、四月二十五日の晩に、貞之助たちや雪子に暇乞い(いとまごい)旁々(かたがた)、手廻りの物を運ぶために忍んで蘆屋へ訪ねて来たが、以前彼女の部屋であった二階の六畳に上ってみると、そこには雪子の嫁入道具万端がきらびやかに飾られて、床の間には大阪の親戚その他から祝って来た進物の山が出来ていた。(下巻37章)

解説

作品では6畳となっているが実際には4畳半。1畳半の縁側がついている。4畳半に「進物の山」が並ぶのは無理がある。
六甲山脈を臨めるのは、この2階の西の部屋からだけであった。山の見える風景の<外へ向かって開かれた>雰囲気が、谷崎に<旅立ち>場面を書かせたのだろう。
作品の中にはあまり出てこない部屋であるが、その最終部で、妙子は祝福されない結婚への<旅立ち>、そして雪子はあり余るほどの祝福を受けてのそれ、ということが極めて対照的に描写されているのである。

お問い合わせ先

市政、くらし、各種申請手続でわからないことは神戸市総合コールセンターにお電話ください

電話 078-333-3330 Fax 078-333-3314

このページの作成者

都市局市街地整備部業務課 

〒651-0083 神戸市中央区浜辺通2-1-30 三宮国際ビル8階