食堂

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食堂

『細雪』より引用

蒔岡方では階下の二た間続きの洋間の家具を取り払い、食堂のうしろに金屏風を立ててそちらを舞台にし、応接間の方を見物席として、絨毯の上に座って見てもらうことにする。(中巻第2章)

解説

信子中巻は妙子が中心の話になる。その幕開けのような山村流のおさらい会は、食堂と応接間の3枚扉を取り払い、食堂側を舞台に見立て、応接間を客席に見立てる。食堂の西側の扉の前に金屏風を立てて、実際に妙子さんのモデルの信子さんが踊りの着物を着て撮った写真を見てもらいたい。金屏風の上に扉の桟が見えているのが確認できよう。「細雪」のストーリーが、実際にここ倚松庵で起こった日常をかなり忠実に再現していることがわかる確たる証拠である。
また、廊下に面した扉の左の小窓に注意してもらいたい。扉を開けなくても廊下を隔てた台所と、食器や料理の行き来ができるようになっていた。これは、当時の洋館の特徴であり、台所と食堂は遠い方が格が上であった。家に女中が常駐している時代の産物である。

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