停電時は電気機器のプラグを抜く
梅雨時期や台風の影響などで、長時間にわたり停電が発生する可能性があります。
電気コンロや電子レンジなどの電気機器を使用中に停電した際は、スイッチを切り、プラグをコンセントから抜いてください。
また、復旧後は、機器や配線に損傷がないか確認してから使ってください。
電気コードだけでも様々な出火原因
電気製品は、使用中の不注意や誤使用が発生の原因になることが多くあります。
適切に使って、火災を未然に防ぐため、以下では発生原因と予防方法を紹介します。
コンセント周りの埃や湿気に注意(トラッキング)
トラック(電気の通り道)が形成されて出火に至る現象です。
まず、電気プラグの通常電気が通らない狭い箇所に、埃や水分が付着することで、微弱な電流が流れる状態となります。すると、火花放電を繰り返し、プラグ刃間の樹脂が徐々に炭化して出火に至ります。
【予防策】
- コンセントの電気プラグ等は差しっぱなしにしない。
- すき間の埃や水分などをこまめに掃除する。
冷蔵庫の裏など、普段さわらない箇所は特に注意が必要です。
電気コードの損傷に注意(半断線)
電気コードの芯線に屈曲や踏み付けなど外部からの大きな力が加わることで、芯線の一部が断線することです。半断線した部分の抵抗が増えることで発熱し、絶縁被覆が溶融します。すると、異極間の芯線が接触しショートして出火の原因となります。
予防策
- 電気コードが損傷しないように家具等に接触する場所に引かない、ステープル等で固定しないこと。
- 電源コードをカバーなどで保護するのも有効です。
- 電気プラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らずに必ず電気プラグを持って抜くこと。
たこ足配線や束ねコードは危険(過電流)
テーブルタップ等の接続器具には、最大消費電力が定められていますが、たこ足配線のように最大消費電力を超えてしまうと、異常発熱して発煙や発火するおそれがあります。また、電気コードを束ねた状態や、コードリールを巻いた状態で使用していると、放熱しにくくなり、最大消費電力以下の使用状況でも発熱するおそれがあります。

予防策
- 最大消費電力を必ず確認し、コードを伸ばして発熱しない使用状況にすること
- 取扱説明書や本体表示を確認して使用方法に従って使用すること
エアコン等の消費電力の大きな電気製品の中には、始動時に一時的に大電流が流れることがあるため、最大消費電力内でも発熱することがあります。
家庭・職場を守る防災マニュアル