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副市長から市民のみなさまへ

最終更新日:2025年6月6日

ページID:75030

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副市長 黒田 慶子(くろだ けいこ)

森との共存で未来につなぐ。資源循環の先進都市へ

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経歴はこちら

【事務分担】

  • SDGs(持続的な発展のための目標)に立脚した政策の企画・立案、実施
  • SDGsの視点を踏まえた市役所改革の推進
  • 森林・緑化政策の推進(「森の未来都市 神戸」推進本部 本部長)

資源循環の歴史がある神戸の森を元気に

SDGsに関わる政策立案から実施までを担当しています。SDGsといっても幅広いので、まずは長年の研究テーマであった森林の保全と資源循環から手掛けています。就任2年目の2025年には取組の方向がはっきりしてきましたので、次の項目でお伝えします。

「資源循環」と聞いても、ピンと来にくいかもしれません。近畿地方では、千年以上前から森林(里山)は薪や炭、肥料にする落ち葉などの採取場所でした。農村集落で里山を管理し、毎年一定面積ずつ場所を変えながら、伐採と利用を続けてきました。20〜30年で伐採が一巡すると、また最初の場所に木々が育っているというわけです。時には伐りすぎもあったものの、人と森林は持ちつ持たれつやってきました。

しかし1950年代から、プロパンガスや石油燃料を使う生活になり、化学肥料も普及して、使われずに放置された里山は、大木化して暗くなり、荒れた森に。最近まで「森は守るべき、伐るのはだめ」という考え方があり、適切に伐採して使って育てる昔ながらの資源循環については、なかなか理解されませんでした。また、家屋の柱などに使うスギやヒノキが植えられてできた人工林も、1980年代以降は木材の輸入が増え、管理が不十分になりました。(詳しくは、広報紙KOBE 2024年12月号「神戸の森を学ぼう」をお読みください。)

研究者としての40年余りで実感したことは、資源をほどよく使うことが、実は日本の森を守ることになり、輸入木材への全面依存が続くと、国土保全の点で危ないということです。近年では徐々に賛同者が増えて来ましたが、研究者の立場では自治体を動かすことは難しい状況でした。そんなときに、久元市長から打診があり、自治体の中から日本の森を変えられるかもしれない、そう考えて就任を決心しました。

柔軟なアイデアで取り組む、森林・里山の再生とまちの緑化

2025年より「森の未来都市 神戸」の取り組みがスタートしました。私が本部長を務める推進本部を軸に、多くの部署が連携しながら「森林・里山の再生」と「まちの緑化」を進めています。

神戸市は市域の約4割が森林で、その面積は約2万haです。この広大な森林を税金だけで管理すると、半分達成するにも100年かかるので現実的ではありません。健康な森林を次世代に渡すためには、資源を使って、お金にして、若い森を育てるという循環が必要です。今風の多様な用途があり、家具や床材への利用のほか、市街地から森林が近い神戸市では観光や教育への活用も有望です。森林所有者(主に農家)や地域の収入増につなげる取り組みに行政が伴走し、管理の意欲を上げていきます。販売価格の高い備長炭を生産して神戸ビーフとともに地産地消という構想も描いています。

まちの緑化では、上質な緑のメリハリのある配置を意識し、海沿いのエリアやポートアイランドなどの緑の充実に力を入れています。六甲山の広大な森の恩恵を含め、自然の機能を最大限活かして、神戸市に住まう魅力と快適性を高める方針です。また、既存の街路樹や公園樹木は大木化に伴って倒壊リスクが高まっています。安全重視の管理を進めるとともに、伐採木はただ廃棄するだけでなく、例えば街路樹のイチョウから「まな板」、六甲山のイロハモミジで机(写真)を製作するなど、資源としての価値を評価して生かすことを重視します。

気候変動対策としては、「都市の緑化」と「レジリエントな都市」が国際的に注目されていますが、神戸市はネイチャーポジティブな緑の施策と大震災からの復興経験の両面で、すでにこの目標に向かって進んでいます。今後、市民・企業・大学・NPOなど多くの皆様とご一緒に取り組むことで、都市の価値をいっそう高められると考えています。

神戸市産材で作られた机
神戸市産材で作られた机(KOBE WOOD)

失敗も成功も面白い! 何事にも好奇心旺盛に

野生の酵母(イースト)でパンを焼くのが好きです。梅や柑橘などを砂糖水に浸すと、果皮に付いている野生の菌が自然に増えます。1週間ほど発酵を進めてからパンを焼くのですが、美味しいこともまずいこともあり、失敗と成功の面白さを楽しみ、遊んでいます。

また、娘が小学生の頃に、近隣で貝化石を採ってから、ミネラルショーで化石や鉱物を見るのも楽しみになりました。オパールの屑石を買ってサンドペーパーで磨いたり。もう娘も36歳になりましたが、気に入った半貴石を指輪などに仕立てて身につけると、気持ちが明るくなります。

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