ホーム > 健康・医療 > 健康づくり > 歯と口の健康を守るために > 赤ちゃんの歯の健康づくり

赤ちゃんの歯の健康づくり

最終更新日:2024年2月28日

ここから本文です。

生後6か月頃になると赤ちゃんの口の中に小さなかわいらしい歯が生えてきます。子どもの歯(乳歯)は、上下あわせて20本生えます。ただし、生える時期や順番には子どもによって個人差がありますのであまり心配はいりません。むし歯のない丈夫な歯を育ててあげましょう!

赤ちゃんの歯

赤ちゃんの歯は生後6か月ぐらいに生え始めます。赤ちゃんの歯の芽は妊娠6~7週目から作られ始め、12~13週になると硬い組織もでき始めています。赤ちゃんの歯を強い歯にするためには、歯が作られる時期のママの栄養が大切です。

むし歯菌のお話

歯が生える前の赤ちゃんの口の中には、むし歯菌(ミュータンス菌など)は存在しません。しかし、歯が生えると間もなくむし歯菌は口の中に住みつき増殖していきます。むし歯菌は赤ちゃんの周囲の人(特にママやパパ)から唾液を介して赤ちゃんの口の中にうつっていくことがわかっています。

注意したいこと

  1. 赤ちゃんへ口移しで食事を与えたり、大人の使っている箸やスプーンで与えたりすることは避けましょう。
  2. 出産前までにむし歯の治療を終え、口の清潔を心がけましょう。ママやパパ自身のむし歯菌を減らしていくことが大切です。
  3. 赤ちゃんの歯が生えてきたら、お口の手入れを行いましょう。

まずは、赤ちゃんが健やかに成長してくれることが第一です。
あまり神経質にならず、むし歯になりにくい環境を作ってあげましょう。

母乳とむし歯の関係

母乳にも「乳糖」という「糖」が含まれています。むし歯菌は乳糖を利用して「酸」はつくりますが、「デキストラン」(すくすくハンドブックp.26参照)はつくることはできません。
そのため、「酸」が歯の表面に長時間とどまることが出来ないので、比較的むし歯になりにくい糖です。しかし、離乳食が進み、砂糖を使った食品を食べるようになると「デキストラン」がつくられ、歯の表面にプラーク(歯垢)がつきます。プラークがついたままで、母乳を頻繁に飲む習慣があると、むし歯になってしまうことがあります。

「ほ乳びんむし歯」

粉ミルクの場合、ほ乳びんは欠かせないものですが、フォローアップミルクや牛乳に変えた後も、便利なのでついつい、いつまでも使いがちです。ところが、ほ乳びんの使い方によっては、かわいらしい赤ちゃんの歯がボロボロになってしまうのです。

だらだらと飲ませない。200mlのミルクなら15~20分ぐらいが目安です。
くわえ癖をやめさせる。遊びながらほ乳びんをくわえたり、飲みながら眠る癖はやめましょう。
お誕生日頃には卒業!ストローやコップで飲ませる練習をして、満1歳になる頃には、ほ乳びんを卒業しましょう。
甘未飲料(イオン飲料、ジュース、乳酸菌飲料など)をほ乳びんに入れて飲ませないようにしましょう。

赤ちゃんの歯の手入れ

赤ちゃんの歯の手入れへ(PDF:405KB)

歯が生えるまでの時期は、「歯みがきの準備期」です。
赤ちゃんの口の中は外からの刺激に治して非常に敏感なため、「お口の周りのマッサージ」をして
お口を触られることに少しずつ慣らしていきましょう。

お口の周りのマッサージ

赤ちゃんの機嫌のよい時に遊び感覚でやってみましょう。

  • ステップ1ー手と体のスキンシップ

手のマッサージ・はじめは、手や足に触れることから始めてみましょう。

  • ステップ2ー手と顔、手と頬のスキンシップ

頬のマッサージ
・声掛けしたり、お歌を歌いながら
手のひら全体でゆっくりやさしく触りましょう。

  • ステップ3ー手とくちびるの周りのスキンシップ

唇まわりのマッサージ
・ひとさし指と中指の2本で赤ちゃんの口(くちびる)の周りを
ゆっくり、やさしく触りましょう。

  • ステップ4ー手と歯ぐきのスキンシップ

口の中のマッサージ口の中のマッサージ
・いよいよ口の中です。手はきれいに洗いましょう。
ひとさし指をゆっくり、口の中に入れましょう。
歯が生えていない下の歯ぐき、上の歯ぐきをやさしく触りましょう。

乳児期の歯の磨き方

離乳食でも歯は汚れます。前歯が生えたら歯みがきを始めましょう。
①保護者が座って、膝の上に子どもをあおむけに寝かせ、上から口を覗き込むようにします。
②鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、小さく横に振動させるように動かします。

年齢別の磨き方はこちらを参照ください。



赤ちゃんの歯のことは、各区保健福祉部でご相談できます!!

気になること、わからないことは、一人で悩まず、まずご相談ください。

各区保健福祉部では、『4か月児健康診査』『すくすく赤ちゃんセミナー』で、赤ちゃんのお口の手入れのお話しを行うほか、電話でのご相談もおこなっています。

お問い合わせ先

健康局保健所保健課