最終更新日:2023年4月3日
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・社会環境、生活環境の変化
核家族化や職住分離など、頼りたい気持ちがあっても、頼りにする人を見つけにくい状況へと変化
・人間関係への意識の変化
人とのつながりが、生活に不可欠なものから、自らの好みにより取捨選択できるものへと変化
この変化と相まって人とかかわる気持ちの低下(おせっかい等がしづらく感じるように)
・相談、支援に対する意識
家族の問題は家族で解決しないといけないという観念や相談することの恥ずかしさから「自分ががんばるしかない」と思い、独りで耐えたり、解決改善しうる問題を抱えても頼ろうとしない
・問題の複合化、複雑化
問題の複合化、複雑化により、解決のための支援が困難となり、問題について相談・解決しようとする意欲が失われて、諦めてしまう など
これらの背景を踏まえ、本市では、以下のような状態にある方を支援の対象と考えています。
支援を受けることにより解決・改善しうる問題を抱えているものの、
①頼れる人がいない
②問題を解決しようとする気持ちがない
③そもそも問題として認識していない等から頼ろうとしていない
などにより支援につながっていない方
市の各機関や民間団体では、問題を抱え込まないように、あるいは問題を抱えても解決・改善できるように、生活の状況や子育て期等のライフステージに応じた様々な取組を実施しています。
<例>
・子育て相談といった気がかりなこと等をはじめ、幅広い相談に応じる各種一般相談や地域福祉ネットワーカーによる見守り
・様々な世代のための居場所づくりをはじめとする民間団体による地域活動への支援
・ひきこもり支援やこども・若者ケアラーなどの特定の問題に相談・対応する専門窓口 等
※その他、「4.主な相談窓口」参照
それでもなお、支援またはその糸口につながるような人とつながっていないために、抱えている問題を解決できずにいたり、悪化してしまったりする方がいます。
この背景には、学校や職場、地域といったコミュニティとのつながりが希薄である場合は、使える支援があってもその情報が届いていないことなどが考えられます。
また、支援を必要とする方が既存の制度が前提としている属性等にうまく合致せずに一般的な対応では支援が不足することもあります。
さらには、行政に対する期待感の低さから支援につながっていない方もいます。
そこでプロジェクトチームでは、市民の方が問題を抱え込まないように、また、問題を抱えたとしても適切な支援につながるよう、以下の事項等についてさらに検討を進め、「支援につながる糸口」の充実に取り組みます。
①未然防止・予防、早期発見のための施策の充実
行政が知りうる情報を端緒として活用することにより、問題を抱え込んでいる方に気づき、早期に支援へつなげていく方法
メールやSNS等を含め、市民が相談しようとした機会を逃さない対応
②民間団体による「共助」の仕組みの推進
地域活動を行う民間団体が安定的・持続的に活動できるよう、地力を得るための支援方法
活動の横展開等を図るための民間団体相互がつながる場づくり
③顕在化した問題に対応するための行政等の相談窓口の充実
窓口業務の対応力を向上させるためのシステムの構築
くらし支援窓口(HPはこちら)
内閣官房に孤独・孤立対策担当室を設置し、政府一体となって孤独・孤立問題に取り組んでいます。
孤独・孤立対策(内閣官房ホームページ)(外部リンク)
お悩みの状況に合った支援をチャットボットで探すことができるウェブサイトです。
あなたはひとりじゃない(内閣官房孤独・孤立対策担当室ホームページ)(外部リンク)