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最終更新日:2023年9月14日
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三田市民病院は、市民病院の継続的な経営に関する審議会(2019年(平成31年)2月)から、一般会計繰入金の水準が、同様の医療機能の病院に比して著しく高い経営状況から早期に脱却するために収益性の向上が必要となり、それらを実現するため経営形態の再検討が必要であるとし「地方独立行政法人(非公務員型)、または指定管理者制度のいずれかの経営形態が望ましい」の答申がありました。
また、2019年(令和元年)11月に三田市民病院と済生会兵庫県病院が、北神地域及び三田地域の急性期医療の連携のあり方を検討し、持続可能な急性期医療の堅持・充実を図ることを目的に「北神・三田急性期医療連携会議」を設置することとしました。神戸市は、北神地域の急性期医療・救急医療を確保する観点から、済生会兵庫県病院の要請に基づき、参画しました。同会議において、両病院には「医師の確保」、「施設等の老朽化」及び「厳しい財政状況等」についての共通課題があるとし、その課題を解決するための連携方策について検討を行ってきました。
その中で特に医師確保については、新専門医制度(※)、医師の働き方改革等の外部環境の変化により、豊富な症例数を経験できる、若手の医師にとって魅力ある拠点病院を作らなければ、地域医療を支える医師を集めることが難しくなっていることに加えて、医師を派遣する神戸大学としても、今後それぞれの病院に専門性を持った医師を、全領域に派遣するのは困難な状況でありました。
そのような中、2020年(令和2年)12月の第4回連携会議において、済生会兵庫県病院より、「単独では将来的に地域の基幹病院として急性期医療を維持・継続していくことは困難。」との報告がありました。
その報告を受けて、済生会兵庫県病院と神戸市、三田市の三者による協議の結果、2021年(令和3年)6月に北神・三田地域の急性期医療の確保に関する検討委員会を設置し、北神・三田地域の将来的な医療需要及び医療提供体制や、現状の課題等を踏まえ、済生会兵庫県病院と三田市民病院との再編統合も視野に入れ、当該地域の急性期医療を将来にわたって維持・充実させるための方策を検討することとしたところです。
2022年(令和4年)3月には、本検討委員会における5回の検討の結果、北神・三田地域において、必要な急性期医療を将来にわたって提供していくためには、「三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合が最も望ましい。」、「その際には、現在の利用者にとって交通アクセスの利便性に変化が生じるため、両病院の中間地点が望ましい。」との報告があり、その報告を踏まえて、三田市・神戸市・済生会兵庫県病院の三者で協議を行った結果、三田市民病院と済生会兵庫県病院が再編統合して新病院を整備することにより、三田・北神地域の急性期医療の充実を目指すこととしました。
※新専門医制度(PDF:460KB)
垂水区内に産科・小児科病床を持つ病院がないことから、垂水養護学校・垂水体育館用地において、産科・小児科救急を含む急性期医療を担う中核的医療機関の整備事業者を募集し、2020年(令和2年)10月16日に整備事業者を決定しました。詳細は、下記ページを参照ください。