最終更新日:2026年10月21日
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神戸市は大都市でありながら、都市近郊に里山が広がる自然豊かな都市です。この豊かな自然環境を財産として最大限活用し、都市部と里山が近い本市の地域特性を活かした事業に取り組んでいます。
このプロジェクトでは、社会課題のひとつである耕作放棄地の再生を目指し、付加価値のある農産品の栽培にチャレンジしています。

耕作放棄地とは、以前耕作されていた土地で、現在耕作されておらず今後も栽培する予定のない土地、遊休農地のことを指しています。
近年、農業者の高齢化や不在地主の増加などによる農地の遊休化が問題となっています。
遊休農地は病害虫の発生などにより地域の農業に迷惑がかかるだけでなく、ごみの不法投棄による住環境の悪化など様々な問題を引き起こします。
また、農地はいったん遊休化してしまうと、復元に労力や費用がかかるとともに、借り手を探すのも困難になります。

(整備前の耕作地)

(草刈りの様子)
耕作放棄地を農家や地域の新たな担い手が活用し、古代小麦など付加価値の高い農作物を栽培・商品化することで、農産物の価値向上や担い手の確保につなげます。
地域住民、企業、学生など様々な主体と連携しながら、新たなプレイヤーの参画を促し、持続可能なフードチェーン(生産・加工・流通・販売・消費の流れ)を構築することで、さらなる耕作放棄地の活用や発生抑制を促し、農村地域の活性化と次世代へ引き継ぐことのできる地域づくりを目指しています。

耕作放棄地で育てる作物として、本市では古代小麦に注目しました。
古代小麦はパン用小麦の原種で、強健で農薬をあまり使わずに育てられ、栄養価も高く香ばしいという特性があります。しかし、収穫量が少なく、殻が固いため加工に手間がかかり、生産性が低いという課題があるものの、農業初心者や新規就農者でも取り組みやすいため、新たな担い手の育成や耕作放棄地の活用につながることを期待しています。

(2024年9月の古代小麦パン配布イベントの様子)
学生が書いた体験レポートもご覧ください!
朝日新聞「ko-do(こうどう)」 古代小麦のパン、召し上がれ 耕作放棄地がよみがえる
種まき

麦踏み

収穫

栽培した小麦の市場ニーズ等を把握し、今後の活用及び販売に向けた検討の参考とするため、パンや洋菓子、麺類などの製造・販売を行う事業者に向けて利用モニターを募集します。
本プロジェクトへの興味・関心を高め、新たな担い手に加え、地域住民、企業、学生など多様な主体の参画を促すことで、耕作放棄地の活用と発生抑制を推進していきます。
また、栽培の効率化や収益性の向上に向けた検証を進めるとともに、市場ニーズや需要動向を把握しながら、古代小麦に限らず他の農産物への展開についても検討していきます。
こうした取組を通じて、都市部と里山の交流促進や里山保全など、地域全体への波及効果の創出を目指します。