食物アレルギーがある場合の食事

最終更新日:2024年2月1日

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牛乳アレルギーの方

カルシウムが不足しやすいので他の食品で補いましょう。
大豆製品や小松菜などを活用しましょう。

乳児期に使っていたアレルギー用ミルクを料理に活用するのもおすすめです。

カルシウムの1日あたり推奨量(日本人の食事摂取基準2020年版より)
  男性 女性
3~7歳 600ミリグラム 550ミリグラム
8~9歳 650ミリグラム 750ミリグラム
10~11歳 700ミリグラム 750ミリグラム
12~14歳 1000ミリグラム 800ミリグラム
15~17歳 800ミリグラム 650ミリグラム
18~29歳 800ミリグラム 650ミリグラム
30~74歳 750ミリグラム 650ミリグラム
75歳以上 700ミリグラム 600ミリグラム
牛乳2分の1杯分のカルシウムを含む食品(「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」より)
アレルギー用ミルク コップ1杯 200ミリリットル
調製豆乳 コップ2杯弱 360ミリリットル
木綿豆腐 3分の1丁 120グラム
しらす干し 大さじ4 20グラム
さくらえび 大さじ1~2杯 5グラム
干しひじき 大さじ1~2杯 10グラム
切り干し大根(乾) 小鉢2分の1皿分 20グラム
まいわし(丸干し) 4分の1尾 25グラム
ごま 大さじ1 10グラム
小松菜(ゆで) 2株 75グラム

牛乳2分の1杯(100ミリリットル)に含まれるカルシウムは110ミリグラムです。

≪参考レシピ≫
鮭のトマトクリームパスタ&とうふのくずしサラダ
豆乳、小松菜を使ったパスタと豆腐のサラダの組み合わせ。
白みそを使うことで生クリームなしでもコクが出せます。

カルシウム298ミリグラム

豆腐で作ったきなこプリン
大豆製品とアレルギー用ミルクを使ったカルシウム補充おやつ。
カルシウム120ミリグラム

卵アレルギーの方

たんぱく質源としての役割が大きいので、肉・魚・大豆製品で代用しましょう。
また、手軽な鉄分補給源でもあるため鶏卵除去では鉄分も不足しがち。
鉄分は赤身の肉や魚、大豆製品に多く含まれています。

そのほか、緑黄色野菜やごまなども活用しましょう。

鉄の1日あたり推奨量(日本人の食事摂取基準2020年版より)
見出しセル 男性 女性(月経なし) 女性(月経あり)
3~7歳 5.5ミリグラム 5.5ミリグラム
8~9歳 7.0ミリグラム 7.5ミリグラム
10~11歳 8.5ミリグラム 8.5ミリグラム 12.0ミリグラム
12~14歳 10.0ミリグラム 8.5ミリグラム 12.0ミリグラム
15~17歳 10.0ミリグラム 7.0ミリグラム 10.5ミリグラム
18~49歳 7.5ミリグラム 6.5ミリグラム 10.5ミリグラム
50~64歳 7.5ミリグラム 6.5ミリグラム 11.0ミリグラム
65~74歳 7.5ミリグラム 6.0ミリグラム
75歳以上 7.0ミリグラム 6.0ミリグラム
≪参考レシピ≫
ツナと蒸し大豆のごはん&青菜とわかめの炒め物
親子丼の鶏肉と卵の代わりにツナと蒸し大豆で作るレシピ

鉄分5.1ミリグラム

豚肉と高野とうふのオランダ煮&蒸し大豆入り豆乳ジンジャースープ
高野とうふを主役にしたレシピで肉だけよりも鉄分アップ

鉄分4.9ミリグラム

芋あべかわ
ごまやきなこを使った鶏卵アレルギーさんでも食べられるおやつ。
鉄分1.4ミリグラム

小麦アレルギーの方

米粉で作られた商品で代用しましょう。
ただし、米粉でつくられていても、小麦の成分(グルテン)が入っているものがあるので注意が必要です。
また、しょうゆの原材料に利用される小麦は、醸造過程でアレルゲンが消失するため、原材料に小麦の表示があっても基本的には食べることができます。

除去が必要かどうかは医師の指示にしたがいましょう。

≪参考レシピ≫
パリッとおいしい羽根つき餃子
ライスペーパーを使っているので小麦アレルギーでも餃子が食べられます。

特定原材料8品目をつかわないレシピ

パリッと美味しい羽根つき餃子
パリッと美味しい羽根つき餃子&小松菜のじゃこ煮
小麦アレルギーでも食べられる羽根つき餃子のレシピ
ライスペーパーを使っています

お子さんといっしょに包むのも楽しいですね

鮭のトマトクリームパスタ
鮭のトマトクリームパスタ&とうふのくずしサラダ
麺はライスパスタを使用。
牛乳や生クリームを使わず、豆乳と白みそでコクを出しています。

カルシウムや鉄分を意識して小松菜を入れています。

親子丼の具をツナと蒸し大豆に置き換えました。

肉や卵を使わなくても満足感を得られるメニューです。
特定原材料不使用の場合に不足しやすいカルシウムや鉄分を蒸し大豆で補っています。

豚肉と高野とうふのオランダ煮
豚肉と高野とうふのオランダ煮&蒸し大豆入り豆乳ジンジャースープ
メイン食材に肉だけでなく高野とうふを使うことでカルシウム・鉄をプラスできます。
スープにも大豆製品を使ってカルシウム・鉄を補えるようにしています。

豆腐で作ったきなこプリン
豆腐で作ったきなこプリン
卵や乳の除去でも食べられる大豆製品のプリンです。

アレルギー用ミルクを活用することで、特定原材料不使用で不足しがちな栄養素を補います。

芋あべかわ
芋あべかわ
卵や乳、小麦除去だとおやつのバリエーションが少なくなりがち。
餅や芋を使うと子どもも満足のおやつになります。
おやつでもカルシウムや鉄を摂れるようにごまを使っています。

関連情報

お問い合わせ先

健康局保健所保健課