最終更新日:2025年12月10日
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消防職員には、火災などの災害に対応する能力や、消防に関係する法令の理解など、専門的な知識や技術が求められます。
このため消防学校では、消防職員として必要となる基礎的な知識や消火・救助などの技術を習得し、災害現場で活動するために必要な体力や気力を養うため、様々な研修を受けることになります。
消防職員として採用されると、全員が全寮制の消防学校(初任科教育課程)に6カ月間入校します。
入校中の学生は「初任科生」と呼ばれ、消防署などで勤務している消防職員とは区別されます。

消防学校は、大学や高校といった学校教育法に定める通常の学校と大きく異なります。
初任科生は既に神戸市の職員であるため、入校中から給与が支払われます。一方で、同時に職員としてふさわしい言動が求められます。
また、消防学校で学ぶ研修科目は、消防学校卒業後すぐに業務で必要となる知識・技術であり、中には市民や同僚、自らの生命にかかわるような非常に重要なものも含まれます。このため、教官(先生)は学生のレベルに応じ、しっかりと修得できるよう丁寧に、時に厳しく初任科生を指導します。
このように聞くと、不安に思われる方もいるかもしれませんが、大丈夫です。初任科生全員がゼロからスタートし、研修に励み、6か月後の卒業では一人前の消防職員となって、神戸市内の各消防署へ配属されていくのです。

消防職員は多くの専門知識や特殊な技術が必要な仕事であるだけに、消防学校で学ぶ科目は多岐に渡ります。
消防学校と聞くと、放水訓練や救助訓練のような体を動かす研修を受けるイメージがあるかもしれませんが、実は座学(学科)も多くあります。
学科では、公務員として知っておくべき法律や、消防業務に必要な法令や災害現場での戦術、建物に設置される消防用設備などについて学びます。
各科目では定期的に試験(効果測定)が行われます。
消防学校を卒業すると、すぐに災害現場に出動する部隊へ配属されることもあるため、消防職員として最低限の活動ができるよう、基礎から教育を受けます。
また、消防職員らしい規律正しい所作も身に付けていく必要があります。
敬礼や整列の方法、行進要領など、消防職員としての基本的な集団行動を身に付けます。

防火服の着装方法にはじまり、ホースの伸ばし方や放水など、火災現場で必要な技術を身に付けます。

煙の中で活動するための空気呼吸器や、各種はしごなど、消防救助活動で活用する器具の使用方法を身に付けます。

趣味で行う筋力トレーニングとは異なり、現場で活動するための基礎的な体力・精神力を養います。

授業の復習や予習、同じ班のメンバーでの訓練の復習など、消灯時間までは自由時間を過ごします。
入浴や自主的な運動もこの時間帯に行います。
各種トレーニング器具があります。ランニングに励む初任科生もいます。

服装を整えることは消防の基本!靴をピカピカに磨いたり制服にアイロンをかけるなど、翌日の訓練準備もこの時間帯にします。

一般に、都道府県単位で設置された消防学校に入校し研修を受ける消防本部が多い中、神戸市では、独自に消防学校を設置しています。
このため、神戸市消防局に特化した教育体制を取ることができ、卒業後は直ちに各消防署で活躍できる人材を育てることができます。
あらゆる点で神戸市消防局に特化した研修を受けることができるため、神戸市消防局の体制や器具、活動方法に早くなじむことができ、卒業後は追加で研修を受けることなくスムーズに業務を始めることができます。
実際に消防職員として仕事を始めると、実に様々な状況や災害に対応する必要があります。
このため、神戸市消防学校では、あらゆる状況・災害に備えるための訓練を定期的に行っています。
登山を通じてチームワークを学び、基礎体力の向上を図ります。

阪神・淡路大震災の経験から、長距離のホース延長や一昼夜に及ぶような長時間の活動を体験します。

現役の救助隊員指導の下、ロープを使用した降下方法など、各種救助技術の基礎を学びます。

溺れている人の救助方法を学びます。

実際の炎を扱う特殊な訓練施設を使い、火災現場に近い超高温下で訓練します。

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土曜・日曜・祝日は帰宅できます。 |
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消防学校で受ける研修の内容は、国の基準により定めれているため、研修の履修状況により、卒業できないか、研修期間が長引くことがあります。 |
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一般的な体力があれば、消防学校中の訓練を通じて徐々に体力を向上させ、現場活動に差し支えない体力となることができます。 |
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飲酒や無断での外出は制限されます。そのほか、消防学校の規律を乱す行為は禁じられています。 |
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免除されません。神戸市に特化した研修を受けるため、入校していただきます。 |
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はい。女性用の寮室・浴室・洗面所(洗濯機などの設備を含む)は、男性用と明確に区別されています。 |