神戸市消防局では、採用試験の受験を検討している学生を対象にインターンシップを実施しています。
2025年度実施概要
日程
2025年8月18日(月曜)~8月22日(金曜)5日間
受入れ人数
6人
※大学生5人、高専生1人
実施内容
- 1日目:神戸市の概要・採用試験概要の説明、学生の個人目標設定(職員研修所にて実施)
- 2日目:予防課業務紹介、管制室見学、車両見学、施設見学、査察業務体験
- 3日目:消火・救助訓練体験、消防学校体験・訓練見学、火災調査業務体験
- 4日目:消防設備指導業務体験、救急救命処置訓練体験
- 5日目:ワークショップ(資料の作成と発表)
実施結果
消防局で実施されました、2~5日目の業務体験の様子を紹介します。
2日目

予防課職員による業務の解説

司令課員による119通報受信・指令の解説

消防署の施設見学

救助隊が使う機材の重さを体験

ARを使った防災学習の説明と体験

消防職員のつもりで、消火器の使用方法の解説体験
〔学生の感想〕
- 前線で人々を救う役割を担う人がいる一方で、市民の防災意識を高めたり、安全な生活を送れるようにサポートしたりする人の存在も消防には欠かせないものだと分かった。
- 知っていたことや想像していたこと以上に消防局の中に様々な業務があることに驚いた。
- 消防署の中をしっかり見たことは初めてだったが、食堂や浴室、オフィスに至るまでとてもきれいで驚いた。
- 消火器を使うだけなら簡単にできたとしても、言葉で伝えること、相手に必要性を理解してもらうことはとても難しいと知った。
3日目

朝の部隊交代に参加

煙・暗闇の中、救助訓練を体験

3人1組で協力し、消火訓練を体験

放水開始!

消防学校体験(訓練礼式)

消防学校にて実際の訓練も見学

ミニチュアハウスで、火災の発生経緯を再現

火災原因調査業務の体験
〔学生の感想〕
- 車両の中には約100種類の機材が積まれており、全員で手分けして点検しないと時間内に終わらないことを学んで、出動以外の場面でもチームワークの大切さを実感した。
- 訓練を一部だが受けてみて、普段の消防士の大変さや偉大さがよく分かった。私たちがしんどいと感じた訓練を顔色一つ変えずに難なくこなしている姿を見てすごいなと感じた。
- 救助訓練では、煙が充満していて明かりもない中で人を探すだけでも大変だったのに、メンバーとの協力、声掛けを大事にしないといけないことを実際に体験でき、とても良い経験になった。
- 訓練礼式(消防学校体験)では止まって立っているだけで疲れるぐらいハードだった。このことから消防士になるためには想像以上の忍耐力、体力などが必要だと感じた。
- 火災が起きる前の予防と起きてからの消火、そしてもう起こさないための原因調査、これらが全てつながっていると知った。
4日目

査察課職員による業務の解説

設備指導業務に同席

設備指導のポイント解説

本部救急隊による救急業務・救命処置の解説

救急車の見学

救急救命士が行う救命処置の体験
※設備指導業務とは、神戸市内に新しい建物を建てる時に、消防ならではの「防災・減災」の視点から建築業者に対して指導や助言を行う仕事です。
〔学生の感想〕
- 実際に設備指導係の仕事を見学させていただき、市民の方に専門的なアドバイスを親切かつ分かりやすく伝えていてすごいと思った。
- 様々な建築現場に携われたり、これからの神戸のまちづくりに携われるという部分を面白いなと感じ印象に残った。
- ただ機械的に作業をこなすのではなく、市民と密接にかかわってこそ消防官であると認識した。
- 救命処置の体験では、人形でも難しくて驚いた。これを本物の人間に行うとなれば失敗は許されないため、プレッシャーの中で行わなければならないと知った。
5日目

協力して発表資料を作成中

発表中の様子
〔学生の感想〕
- ワークショップから、神戸市のために市民のためにどのようなことができるだろうと考え、試行錯誤する大変さとそれを実現することの難しさを感じた。
- 発表などを通して公務員や消防士は、民間企業とどのような相違点があるのかも理解することができた。
- 自身が学べたことを共有することで何が身についたのかが明確になった。
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2024年度実施概要
日程
2024年8月26日(月曜)~8月29日(木曜)、9月6日(金曜) 5日間
受入れ人数
6人
実施内容
実施結果
2~4日目の業務体験の様子を紹介します。

ミニチュアハウス燃焼実験

発掘作業

X線を使用した見分
[学生の感想]
- 消火隊や救急隊の仕事だけでなく、火災原因調査などの化学系の仕事もあることを学んだ。
- 炎や煙の流れや消火後の部屋の様子から出火元を特定する方法などを実際に学ぶことが出来た。
- 火災原因を調べるには現場の状況をもとに火災時の行動や証言を照らし合わせて考察していくなどといった具体的な流れが分かった。
- 火を消して終わりではなく、火災原因を調べ、今後の予防につなげるという業務の重要性を理解した。
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消防活動訓練の見学
[学生の感想]
- 消防学校の実際の訓練をみて、消防学校の雰囲気を感じることができた。気温も暑い中、重い装備を背負って訓練している姿はかっこいいと思った。
- 消防学校見学の初任科生による消防活動訓練・機器取扱訓練では建物火災想定の訓練を見学し、凄さや憧れとともに2年後は絶対にここで訓練をしたいと実感することができた。
- 具体的な消防官の訓練を見て、自分が実際行うことが楽しみになった。
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VR(仮想現実)による災害疑似体験

地震体験車「ゆれるん」

ケガの手当講習
[学生の感想]
- ゆれるんでは震度7の揺れを体験したが、実生活で発生すると思うと地震の怖さを実感した。
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点呼に参加

救急車両・資器材見学

救助車両・資器材見学

消防車両・資器材見学

指揮車両・資器材見学

防火着装

屋内進入準備

目隠しした状態で要救助者検索

消火ホース延長

放水
[学生の感想]
- 救助訓練では、実際に防火服を着て、視界が悪い中で要救助者を探すという訓練をしたが、思ったよりも大変で、酸素ボンベで呼吸するのが最初怖かったり、重い装備を背負って低姿勢で動いていくのがしんどかった。
- 大きな声を出さないと周りと連携が取れないということも学んで、元気よく大きい声で喋るという大切さも学んだ。
- 防火着の装備の多さ、複雑さ、火災現場での対応がどれだけ困難であるかを理解できた。
- 実際の煙や熱を体感することはできなかったが、火災の危険性、現場での一つ一つの動きの重要性を実感した。
- 迅速な対応が求められ、足腰等の身体の強化も必要であると感じた。
- 進入から脱出まで自分が思っていたよりも過酷で大変だった。
- 防火着装体験や救助訓練、放水訓練では僕が思っていた以上に足腰がきつかったり、前が見えないだけでこんなにも不安に感じるのだなと感じました。逆に、これを常に行っている消防官の人たちは本当にすさまじいなと感じました。
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査察業務についての講義

屋内消火栓の使用方法指導体験
[学生の感想]
- 一号消火栓の体験をする中で、注意すること以外にも、台風や自然環境等の知識についても増やしたいと考えた。
- 予防査察業務では自分の知らない様々なことを学び、消防には災害が起こってからの仕事だけではなく、被害を未然に防ぐという非常に大切な業務を担っているのだということを学ぶことが出来た。
- 自分が知らなかった査察や地域防災業務について学ぶことができ、消防官の仕事の幅や様々なところで市民の皆さんの役に立っているのだなと感じることができました。
- 査察業務が印象的で、災害を未然に防ぐための仕事として現場活動ではなくても人を守ることができることに魅力を感じました。
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地域防災業務についての講義

防災指導の資器材見学、体験
[学生の感想]
- 予防・査察や地域防災など自分が知らなかった消防士としての仕事を知ることができた。査察や地域防災などは、消防隊や救急隊よりも地域の方々と密接に関わる仕事だと感じた。
- 防災業務では地域での連携を行い、多方面での活動を行われていると知った。
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若手職員と意見交換
[学生の感想]
- たくさんの貴重な話を聞くことができ、改めて消防士という職業の魅力を感じた。
- 神戸市消防局を目指す上での大切なお話を聞くことができ貴重な時間となった。
- 年の近い消防官の方とお話しする貴重な機会があり、休暇の話や、試験の話、消防官としてのやりがいまで多くのことをお聞きすることができ、とても楽しい時間でした。
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消防設備指導業務についての講義
[学生の感想]
- 消防同意の窓口業務は、一般的に消防の仕事としてイメージする仕事内容とは違っていて、いろんな職業の方々と関わって仕事を行っていた。
- 設計図や消防法に関わる建物の法律を用いて消火設備の調査・点検をするということが自分に合っているのではないかと思ったし、現場だけでなく予防業務という仕事に魅力を感じた。
- 現場で働かれている消防の方でも、消火設備やガスの特性等に関係があるのを知り、全体の業務に対して関わりがあると実感しました。
- 査察業務が、現場で働かれている方とは違い、陰ながら役に立ち、他業種の方との関係性の構築も重要であると学びました。
- 消防設備について、業者の方と、法律では規定はないが消防隊の活動や災害発生時にこのような設備が必要ではないかという会話もあり、法律のことだけではなく災害を未然に防いだり、被害を最小限に食い止める予防業務の大切なやりとりを見学することができとても貴重な経験となった。
- 建物が安全に利用することができるのは、査察業務をしている人がいるからということを学ぶことができました。また、様々な職種の人と仕事をされていて魅力的な職場だと感じました。
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管制業務についての講義
[学生の感想]
- 通報の際に、救急や消防が到着するまでの間に安静な体勢など、口頭では伝えにくい事を動画を送ることで対処していただくという方法に印象を覚えました。
- 市内全域からの119番に的確に消防車両、救急車両を送るシステムを学ぶことができた。
- 119番通報を受けている人はどこかにはいるのだろうなと思っていたのですが、改めて自分の目で見て、とても緊張感のあるミスの許されない仕事なのだなと感じました。
- 管制員さんの話を実際に聞いて、大切な仕事に誇りを持っていて素晴らしいと感じました。
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「神戸市消防局に提案すること、求めること」をテーマに発表
[学生の感想]
- 課長や職員の方の前で、自分の意見を述べるという貴重な経験をさせていただき、本当に良かったです。
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