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最終更新日:2020年10月16日
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垂水区五色山4
神戸市・国・垂水五色山アーバンライフ管理組合
古墳時代前期
大正10年3月3日指定
五色塚古墳は(千壺古墳とも呼ばれ)、4世紀後半に築造された県下最大の前方後円墳です。墳丘の大きさは、全長194メートル、前方部の幅82.4メートル、高さ13メートル、後円部の直径125.5メートル、高さ18.8メートルで、周囲に周濠を巡らしています。
3段に築かれた墳丘のうち、下段は地山を前方後円形に掘り残し、中段及び上段は盛土を行っています。下段の斜面には小さな石を葺き、中段及び上段の斜面には大きな石を葺いています。中段及び上段の葺石は分析の結果、日本書紀の記述通り淡路島から運ばれたものでした。使用された石の総数は、223万個・総重量2,784トンと推定されます。墳頂と2段のテラスには、鰭付円筒埴輪・朝顔形埴輪などを巡らしていました。その総数は、2,200本と推定されます。
立地としては明石海峡とそこを行きかう船を見下ろすような場所にあり、海上交通の要衝を占めています。このことから海上交通と関わりの深い有力者の墓と考えられています。
この古墳は神戸市が、国の史跡整備の第1号として補助金を得て、昭和40年から10年の歳月をかけて整備したものです。整備後30年近く経た現在も優美な姿を留め、全国から見学者が訪れています。