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最終更新日:2024年11月11日
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小寺泰次郎邸内の厩舎として建設され、施工は明治40年代と推定されます。L字形の建物の主体部分(写真上の左側)1階は、馬車庫・自動車庫・馬糧供給室、2階は厩務員部屋・馬糧倉庫です。矩折部分(写真上の右側)は高い吹き抜けを持つ馬房、西端の塔は階段室です。建物前面は約160平方メートルの作業場になっています。
構造は、1階が煉瓦造、2階がハーフティンバーの木骨煉瓦造で、小屋組は主体部分がキングポストトラス、矩折部分がクィーンポストトラスです。
円形の尖塔状の塔屋、急勾配の寄棟屋根、ドーマ窓、豊富な切妻飾りなど変化に富んだ装飾が施され、ドイツの民家風とも見える意匠を取り入れており、設計は、神戸地裁などを手がけたドイツ派の旗手、河合浩蔵です。
現在、日本に残る数少ない洋式厩舎建築として貴重な遺構です。
明治40年代(1907年以降)(家屋台帳記載:1912年4月8日新築)
神戸市中央区中山手通5-3-1(相楽園内)
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