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灘区とコーラスのつながり

最終更新日:2023年11月14日

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灘区とコーラスの深い「つながり」をご存知ですか?
区内には全国レベルのコーラス団体が各世代で活動しています。
このページでは、みなさまにコーラスの魅力をより身近に感じてもらうために、区内コーラス団体のコラムや、灘区コーラスフェスティバルの情報を掲載しています。

(1)コラム
(2)灘区コーラスフェスティバル

(1)コラム

第7回:灘区コーラスフェスティバルを終えて

私たち合唱部は、「心のハーモニー」をモットーに日々活動しており、毎年たくさんのコンクールや演奏会に出演させていただいている。しかし今年は、コロナやインフルエンザによって、思うように活動できないことが多く、何度も悔しい思いを経験してきた。そして、三年生は十月中旬に学校で行われる文化祭をもって卒部となる。なので、灘コーラスフェスティバルは私たちにとってとても思い入れのある舞台だったのだ。

私たちの灘コーの練習は、不安とともに始まった。本番までの日数が少なく、体調不良によってクラブを休む部員も多く、全員で練習できる機会があまりなかったからだ。不安は本番の直前の舞台裏でも頭から離れることはなかった。しかし、ステージに上がった途端そんな思いは消え去った。観客の皆様の拍手が、笑顔が、私の不安を吹き飛ばしてくれたのだ。コロナによって合唱から疎遠になった方も多かったに違いない。それでも合唱に対して愛を持ち続けてくれていたという事実に私は驚き、そして感動した。制限も多く、たくさん辛い時期もあったけれど、それでもここまで頑張ってきて良かったと、観客の皆様の拍手と笑顔が、そう思わせてくれた。

灘コーは、区民の皆様の合唱への愛を改めて感じ、合唱を演奏する側と合唱を聴いてくださる方々の絆を深くする良い機会になったと思う。他の団体の方たちの中でも、今回の灘コーによって音楽に対する気持ちが更に強くなった方がたくさんいることだろう。このような素晴らしい機会を設けてくださった運営の方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

私はもう、鷹匠中学校の合唱部として灘コーに出演することはないだろう。しかし、灘コーはずっと開催され続けてほしい。この素晴らしい伝統は受け継いでいくべきだ。来年はきっと、私たちの思いを受け継いだ後輩たちが、灘区民ホールに美しい歌声を響かせてくれるはずだ。そして、そのときは是非、温かい拍手と笑顔でお出迎え願いたい。

(神戸市立鷹匠中学校合唱部部長・立尾美陽)

 

これまでのコラム

第6回:私とコーラスフェスティバル/親和中学校、親和女子高校教諭コーラス部顧問 麻田健洋(2023年8月)
第5回:日本における合唱の黎明期と灘区における合唱活動/灘区コーラスフェスティバル司会進行 矢田 正一(2023年1月)
第4回:今年の灘区コーラスフェスティバルを振り返って/神戸大学混声合唱団アポロン 部長 松田衣里加(2022年10月)
第3回:神戸高校合唱部75年/兵庫県立神戸高等学校合唱部顧問 林香世(2022年5月)
第2回:灘区コーラスフェスティバルが設立に至る経緯について/灘区コーラスフェスティバル実行委員長 北畑 雅敏(2022年2月)
第1回:灘区と合唱の不思議な縁(えにし)/灘区コーラスフェスティバル副実行委員長 濱田 直勝(2021年12月)

(2)灘区コーラスフェスティバル

灘区の素晴らしいコーラス文化を大切に育て、次代へ伝えていきたい。そのような願いから、平成10年に第1回「灘区コーラスフェスティバル」が開催されました。それから毎年秋頃に、灘区コーラスフェスティバル実行委員会と灘区役所との共催のもと、灘区民ホールにて開催しています。
このイベントでは、区内のコーラス団体(学生から一般まで)が集まり、素敵な歌声を披露しています。
コーラスがもともとお好きな方はもちろん、普段コーラスに触れる機会のない方も、ぜひ、お気軽にお越しください!
これからも癒しのひとときをお届けできるよう、発信・継承してまいります。

第26回灘区コーラスフェスティバル

第26回灘区コーラスフェスティバル(2023年)は終了しました。
合同合唱

経緯

灘区コーラスフェスティバルが設立に至る経緯について、第2回コラムよりご紹介します。


阪神淡路大震災から1年経った頃、まだ灘区内は、倒壊した家屋の後片付けや更地になった地域が多くありました。当時自分の合唱団も多くの団員が被災していましたが、何とか練習再開して行けるくらいの状況でした。自分たちの力になるのは、歌うことだと思い、練習再開しましたが、周辺の状況を見ていると、灘区の被災した方々にも自分たちのお子さんや周りの学校の子供たちが歌う姿を見れば、元気が出るのではないかと思いました。

周りの学校や団体をよく見ると、コンクールなどで立派な演奏する団体が灘区内に沢山ひしめき合っています。これだ!と思いました。灘区の皆さんが元気を出せる、自分たちの地域でこんな素晴らしい合唱が盛んで子どもたちや学生大人など広い世代にわたって元気を出して歌っていることが生きる勇気や自信につながるのでなはいかと思い、コーラスフェスティバルができないか、灘区内で活動する近隣の学校の合唱部や合唱団に一緒にやりませんかと声がけすると共に灘区役所のまちづくり課に相談しました。

当時区役所としても、震災復興のために様々な施策を行っていましたが、心の復興というテーマは当時まだ少なく、多世代にわたってのコーラスフェスティバルは生涯学習の面でも意味があること、さらにまた音楽的に見ても、また全国的に見ても地域にこれだけ多くの多世代にわたっての高水準のコーラスグループがあること自体、区の個性であり、財産でもあるととらえていただき、区役所と共催できることになりました。

始めて数回目の時に合同合唱の指揮をお願いした、元神戸高校の先生で兵庫県合唱連盟理事長でもあられた故平田勝先生から演奏終了後に「いいことやっているから、これからも続けてできたらいいね。」と言っていただいたのを良く覚えています。

震災後灘区の皆さんに元気を届けられ、また灘区から多くの合唱や音楽を愛する人たちが生まれています。この会の意味をあらためて思います。

現在、中学校4団体、高校3団体、大学1団体、一般2団体 いずれも、兵庫、関西を代表する団体で、区民の一人としてもとても誇らしいと思います。

(灘区コーラスフェスティバル実行委員長 北畑 雅敏)


 

お問い合わせ先

灘区総務部地域協働課