自然毒

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ふぐ毒

ふぐはテトロドトキシンという神経毒を持っており、通常の調理方法では無毒化することはできません。この毒を含んだ有毒部位を食べることで食中毒を引き起こします。このことはよく知られているにも関わらず、ふぐによる食中毒の発生が跡を絶ちません。特に家庭での調理を原因とする食中毒が多発しています。

症状

食べてから20分から3時間程度で唇、舌先、指先などの痺れが始まります。その後、頭痛、腹痛を伴って歩行が困難となり、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難から血圧が低下し、完全な運動麻痺となります。最悪の場合、死に至ります。
解毒薬はなく、症状がでた場合は、人工呼吸等の対症療法を行って回復を待つしかありません。

予防

①素人調理はやめましょう。
ふぐは、その種類ごとに有毒部位が異なりますが、外見上は似ている種も多く、種類の鑑別には専門的な知識が必要です。また、家庭でのふぐ中毒の大半は、自分で釣ったふぐを自家調理したことが原因です。ふぐの素人調理は絶対にやめましょう。

②有毒部位を求めない
肝臓(キモ)や卵巣(マコ)などの有毒部位を調理・提供することは食品衛生法によって禁止されています。利用する側からも、有毒部位の提供を求めることはやめましょう。

ふぐ食中毒に注意!!(PDF:149KB)

貝毒

主に二枚貝(アサリ、カキ、ホタテなど)が毒を持った植物プランクトンを餌として食べることで体内に毒を蓄積し、その貝を食べることで食中毒を引き起こします。貝毒は食中毒の主症状によってさまざまな貝毒に分けられ、日本では麻痺性貝毒と下痢性貝毒の発生が問題となっています。また、いずれの毒も加熱しても無毒化できません。

症状

麻痺性貝毒の場合、食べてから5~30分後に口唇周辺のしびれから始まり、四肢末端に広がります。重症になるにしたがって、しびれは腕、足、首の麻痺に変わり、運動失調、言語障害が起こります。さらに重症になると呼吸麻痺により死亡します。
下痢性貝毒の場合、食べてから30分から数時間後に下痢、嘔吐、腹痛などの症状が現れます。通常3日以内に回復します。

予防

毒化した貝類が流通しないように、生産地では定期的に貝の種類・海域別に毒性検査が行われています。検査の結果、規制値を超えると出荷自主規制措置がとられます。また、神戸市では中央卸売市場を流通する貝類については、貝類が毒化しやすい春期に重点的に検査を実施し、上記基準を超える貝類は流通させないようにしています。
このため、店頭で毒化した貝類が販売されることはありません。

また、規制値を超えた貝毒が検出された場合には、自治体からマスコミなどを通じて情報提供されますので、潮干狩りに行かれる際にはご注意ください。

その他の貝の有毒物質

貝毒以外にも、ツブ貝(バイ貝)の唾液腺に含まれるテトラミンやキンシバイに含まれるテトロドトキシンによる食中毒事例が報告されています。
貝を購入・採取の際は、これらの有毒物質を含む貝かどうかを十分に確認するようにしましょう。

キノコ毒

キノコには、おいしく食べられる種類から、死に至る猛毒の種類まで多様な種類があります。毎年、秋期を中心にキノコによる食中毒が発生していますが、特に家庭での調理を原因とする食中毒が大半です。

症状

食べてから数十分から数時間後に症状が現れることが一般的ですが、症状はキノコの種類によって異なります。

予防

食べられるキノコと食べられないキノコ(有毒なキノコ)は、外観が非常に類似している例も数多くあり、簡単に見分ける方法はありません。また、毒性の確認されていない種類も多くあります。素人判断で食べないようにしましょう。「茎が縦に裂けるものは食べられる」「虫が食べていれば人間も食べられる」などの俗説は迷信です。
食用のキノコと確実に判断できないキノコは絶対に採ったり、食べたりしないようにしましょう。中には触れるだけで症状が現れるキノコもあります。

その他の動植物自然毒

ふぐ毒、貝毒、毒キノコのほかにも、有毒な魚介類や植物がありますので、よくわからない魚や野草は食べないようにしましょう。

有毒魚に注意しましよう

神戸市の沿岸で毒を持つ魚が釣れることがあります。この中には、南方系の毒化事例のある魚種も含まれています。小型のものは、明確に種類が分からない場合があります。このため、種類が分からない魚は食べないようにしましょう。

ソウシハギの写真

ギンガメアジやカスミアジなどの大型ものなどは、シガテラ毒を持つものがあります。また、ソウシハギ(上の写真)の肝臓や消化管には、パリトキシンという有毒物質があることが知られています。

有毒植物に注意しましょう

山菜狩りなどで誤って有毒な野草を採取し、食べたことにより、食中毒が発生しています。山菜に混じって有毒植物が生えていることがあります。山菜狩りなどをするときは、一本一本よく確認して採り、調理前にもう一度確認するようにしましょう。
万一、野草を食べて体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を受けてください。

お問い合わせ先

健康局食品衛生課